カタンのルールを資源収支で理解する|英語第6版・3人12手番の練習
こんにちは。「脱会社員」脱サラを応援し続けるブログ、運営者の「なかびー」です。
カタンで戸惑いやすいのは、資源をもらう人と、いま行動できる人が同じではないことです。自分がサイコロを振っても相手だけが資源を受け取ることがあり、カードがそろっても建物を置ける場所がなければ建設できません。取引の提案を聞いた段階でカードを動かしてしまうと、その後の支払いもずれていきます。この記事では、この三つの判断を切り離し、最後に一つの連続した練習へ戻します。
対象はCATAN — The Gameの英語第6版・2025年版、製品番号CN3081です。公式英語ルールを参照し、可変初期配置から始める3人の架空の演習を日本語で説明します。日本のGP版の確認済み解説や公式翻訳ではありません。実際の対局記録でもなく、勝ちやすい初期配置を紹介する記事でもありません。盤面と手札を公開して答えを照合し、産出・交易・建設の順序を自分で判断できることがゴールです。
1.英語第6版のカタンを「場・手札・盤上」に分ける

英語第6版2025・CN3081の架空演習。銀行・手札・盤上は異なる状態として確認する。手札を公開しているのは答え合わせのためで、通常の手札公開を意味しない。
同じ資源でも、置かれている場所で役割が違う
カタンの土地を見たとき、森そのものを自分の資産として数えないようにしましょう。森は木材を生み出す場所であり、その隣に自分の開拓地や都市があると、条件を満たした出目で木材カードを受け取れます。土地に道路が触れているだけでは受取人になりません。道路は次の建設場所へつながるためのもので、カードの配布を受ける資格は建物の位置から判断します。
手元へ来た資源カードは、その後の交換や建設に使える在庫です。一方、盤上の開拓地はカードを払い終えて置いた建物なので、支払った木材などをその下にためておくわけではありません。建設に使ったカードは共通の供給へ戻ります。手札が減って建物が増える変化を、一方だけ記録すると「使ったはずなのにカードが残る」「建物があるのに払っていない」という食い違いになります。
ここでは公式ルールのsupplyを「銀行」と呼びます。銀行は特定のプレイヤーではなく、種類ごとにカードを出し入れする共通の置き場です。プレイヤー間で交換する場合は二人の手札だけが変わり、銀行との交換や建設の支払いでは銀行も変わります。この違いを先に押さえると、数字が合わなくなったとき、銀行側を調べるべきなのか、相手の手札を調べるべきなのかが分かります。
横に長い表は左右にスクロールできます。
| 見る場所 | 確認するもの | 動くとき |
|---|---|---|
| 銀行 | 種類別の残量 | 産出・銀行交易・建設費の返却 |
| 手札 | 各人が現在持つ資源 | 受取・交換・支払い |
| 盤上 | 建物と道路の位置・所有者 | 初期配置・合法な建設 |
英語の資源名と、この教材の読み方
資源は木材、レンガ、羊毛、小麦、鉱石の五種類で整理します。英語ルールのwood、brick、wool、wheat、oreに対応します。教材データでは小麦をgrainと表記していますが、別の第六の資源があるという意味ではありません。「羊」と「羊毛」、「麦」と「小麦」のような呼び方の違いで同じカードを二重に数えないため、表ではこの五つの日本語に統一しました。砂漠から資源は産出されません。
数字チップは土地の価格でも、もらえるカードの枚数でもありません。サイコロ二個の合計がその数字になったとき、その土地について産出を調べる目印です。土地の絵柄から資源の種類、数字から今回産出するかどうか、角の建物から受け取る人と枚数を読み取ります。一枚の土地タイルから複数の情報を読むため、どれか一つだけを見て配布を決めると取り違えが起こります。
開拓地の得点と手札の枚数も別のものです。基本となる開拓地は一つで一点、都市は一つで二点ですが、カードをたくさん持っているだけでその枚数が得点になるわけではありません。資源が多い人には次の行動の選択肢があるかもしれませんが、置く場所やコマも必要です。この演習では手札の最大枚数を競わず、正しい受け渡しの後に盤上と得点がどう変わったかを採点します。
公開された演習情報と、通常の手札を混同しない
記事の表ではA・B・Cの手札をすべて公開します。これは正解を確認するための教材上の約束で、通常のゲームでも全員が手札内容を見せ合うというルールではありません。相手が交換に応じるかは、こちらから見えない手札や狙いにも左右されます。表に相手の小麦があるからといって、実戦で必ず交換を成立させられるとは考えないでください。
盤上の建物、道路、数字の配置は見て確かめられます。ところが、受取資格があることと、すでにカードを受け取ったことは別です。産出を計算したら全員の配布を終え、その後で手番者の行動へ移る、という区切りを付けましょう。配布の途中で交換を始めると、これから受け取るカードと、いま手札にあるカードが混ざります。練習中は、配布を確定したところで一度手を止めるのが有効です。
この教材には、後で得られるはずの資源を借りる処理もありません。将来の出目を予想して取引を考えることはできても、まだ受け取っていないカードを現在の支払いに使うことはできません。表の「前」と「後」は、期待している未来ではなく、完了した出来事の境界です。最初は、自分の希望ではなく、現在の手札と現在の盤を根拠に答える練習に集中してください。
ルール参照:CATAN英語第6版・2025年公式ルール 2〜3・6頁。図表の配置と経過は本記事の自作教材です。
2.初期配置を終えてから、開始時の資源を数える

英語第6版2025・CN3081の初期配置練習。全員の配置後、Bの2個目の開拓地V38に接する2つの小麦地形と1つの羊毛地形から、小麦2枚・羊毛1枚を受け取る。全盤面ではなくV38周辺の部分図。
交点と辺を別々に見る
本記事の盤面は、陸上の十九地形・五十四交点・七十二辺からなる自作の可変配置です。地形にはH、交点にはV、辺にはEで始まる番号を付けています。これは教材の照合用番号で、製品に印刷された公式の座標ではありません。海枠や港を含む全コンポーネントの配置図ではなく、今回の練習では港を使いません。土地の並びと、そこへ接する交点・辺の関係を調べるために使います。
開拓地を置くのは六角形の角にあたる交点、道路を置くのは角と角の間の辺です。土地の中央へ家を置いたり、数字チップの横を道路の置き場にしたりするわけではありません。三つの土地が出会う交点なら、その三つに接している建物として扱います。海岸側には接する陸地が少ない交点もあるため、どの場所でも三種類の資源に接するとは限りません。
配置の合法性は、空いているかだけでは決まりません。開拓地同士の間には、道路を置く辺で数えて少なくとも二辺の距離が必要です。すぐ隣の交点は一辺しか離れていないので不可です。相手の建物だけでなく、自分の建物からの間隔も調べます。「自分の色なら続けて置ける」と読み替えると、初期配置から不正な受取拠点を増やしてしまいます。
| 地形 | 資源 | 数字 | 周囲の交点 |
|---|---|---|---|
| H00 | 木材 | 5 | V43 → V37 → V31 → V30 → V36 → V42 |
| H01 | 鉱石 | 2 | V31 → V25 → V19 → V18 → V24 → V30 |
| H02 | 羊毛 | 6 | V19 → V13 → V07 → V06 → V12 → V18 |
| H03 | 砂漠 | なし | V14 → V08 → V03 → V02 → V07 → V13 |
| H04 | レンガ | 3 | V09 → V04 → V01 → V00 → V03 → V08 |
| H05 | 小麦 | 8 | V16 → V10 → V05 → V04 → V09 → V15 |
| H06 | 鉱石 | 10 | V23 → V17 → V11 → V10 → V16 → V22 |
| H07 | 小麦 | 9 | V35 → V29 → V23 → V22 → V28 → V34 |
| H08 | 木材 | 12 | V47 → V41 → V35 → V34 → V40 → V46 |
| H09 | 木材 | 11 | V51 → V46 → V40 → V39 → V45 → V50 |
| H10 | 鉱石 | 4 | V53 → V50 → V45 → V44 → V49 → V52 |
| H11 | 小麦 | 8 | V49 → V44 → V38 → V37 → V43 → V48 |
| H12 | 小麦 | 10 | V38 → V32 → V26 → V25 → V31 → V37 |
| H13 | 羊毛 | 9 | V26 → V20 → V14 → V13 → V19 → V25 |
| H14 | 木材 | 4 | V21 → V15 → V09 → V08 → V14 → V20 |
| H15 | レンガ | 5 | V28 → V22 → V16 → V15 → V21 → V27 |
| H16 | レンガ | 6 | V40 → V34 → V28 → V27 → V33 → V39 |
| H17 | 羊毛 | 3 | V45 → V39 → V33 → V32 → V38 → V44 |
| H18 | 羊毛 | 11 | V33 → V27 → V21 → V20 → V26 → V32 |
同じV番号は同じ交点です。各行の隣り合うV同士と末尾→先頭が辺になります。色や図の角度でなく番号の一致から隣接を調べられます。盗賊はH03の砂漠にいます。
二巡目は逆順に置き、最後に初期資源を配る
通常の先手決定では各自がダイスを振り、最も大きい目の人を先手にします。この教材はその決定を省略し、Aが先手になった状態から始めます。三人の配置順は一巡目がA・B・C、二巡目がC・B・Aです。それぞれ開拓地一つと、それに接する道路一本を置きます。一人が二つの開拓地を続けて最初に置く手順ではありません。中央のCだけが、一巡目の最後と二巡目の最初を続けて担当します。
初期配置では二つ目の開拓地を、一つ目と道路でつながった場所へ置く必要はありません。間隔などの条件を守った別の交点を選べます。これに対し、ゲーム開始後に新しく開拓地を建てるときは自分の道路への接続も必要です。準備中の特別な配置を、後の通常建設へ持ち込まないことが大切です。場面が違えば、同じ「開拓地を置く」でも確認する条件が変わります。
全員が二巡分の配置を終えた後、それぞれ二つ目の開拓地に接する土地から初期資源を受け取ります。一つ目と二つ目の両方から受け取るのではありません。また、この時点では土地の数字に合う出目を待ちません。隣接する土地の資源種類を使い、一地形につき対応するカード一枚を銀行から取ります。初期資源の配布と、サイコロによる通常の産出を区別してください。
| 順 | 人 | 開拓地 | 道路 | 道路の両端 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A | V33 | E40 | V27—V33 |
| 2 | B | V34 | E50 | V34—V40 |
| 3 | C | V16 | E24 | V16—V22 |
| 4 | C | V25 | E36 | V25—V26 |
| 5 | B | V38 | E47 | V32—V38 |
| 6 | A | V21 | E31 | V21—V27 |
| 人 | 木材 | レンガ | 羊毛 | 小麦 | 鉱石 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 |
| B | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 |
| C | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 |
Bの手札が小麦二枚になる理由を土地から確かめる
Bの二つ目の開拓地V38は、小麦のH11とH12、羊毛のH17に接しています。そのため小麦二枚と羊毛一枚を受け取ります。同じ種類の土地が二つあることを、同じカードだから一枚にまとめてはいけません。逆に、接している土地が三つだから「五種類から好きな三枚」を選べるわけでもありません。枚数と種類は、実際に接する土地から決まります。
Aの二つ目の拠点は木材・レンガ・羊毛に接し、Cの二つ目は羊毛・小麦・鉱石に接します。開始直後に三人の手札構成が違っていても、それ自体は間違いではありません。違う場所へ配置した結果として、手に入る種類が異なります。表と合わないときは、一つ目の拠点を数えていないか、土地の数字を枚数にしていないか、同種の土地を一つにまとめていないかを順に確認しましょう。
砂漠や海に面した交点を選ぶ別の配置では、初期資源が三枚にならない場合もあります。カードが少ないという理由だけで、銀行から不足分を補充するルールにはなりません。今回の開始手札は三人とも三枚ですが、「必ず各自三枚にそろえる」という一般則ではないのです。教材の結果と、結果を生んだ規則のどちらを覚えているかを、ここで意識して分けておくと応用しやすくなります。
初期配置の表は、六回の置く順番と、全配置後の受け取りを分けて掲載しています。読みながら自分で再現するときも、二巡目の人が置いた途中で取引を始めないでください。まず六つの開拓地と六本の道路が正しく置かれた状態を確かめ、次に開始手札を配り、そこで初めてAの最初の手番へ進みます。準備とゲーム中の行動を混ぜないことが、後半の収支を追う土台になります。
ルール参照:CATAN英語第6版・2025年公式ルール 11〜12頁。図表の配置と経過は本記事の自作教材です。
3.出目が出たら、手番者だけでなく全員の産出を確定する

英語第6版2025・CN3081の第12手番。V46新設後、Cが11を出すとH18からAへ羊毛2枚、H09からBへ木材1枚が銀行から配られる。全盤面ではなく2つの産出地形の抜粋。
数字の一致、隣接する建物、配る枚数の順に読む
最初の手番でAは一と五、合計六を出します。盤面では数字六の土地をすべて探します。この教材では羊毛のH02とレンガのH16が該当しますが、数字が一致するだけで全員にカードを配るわけではありません。それぞれに接している建物を見て受取人を決めます。H02にはこの時点で受取対象の建物がなく、H16にはAとBの開拓地があるため、AとBへレンガを一枚ずつ配ります。
Aが振ったのだからAだけが受け取る、という処理ではBのレンガが足りなくなります。その不足は、その直後に予定しているAとの交換を成立できなくするため、単なる小さな数え間違いではありません。一つの産出漏れが次の行動の可否を変えます。手番者の名前は、誰がこの後の行動を進めるかを表す情報であり、誰が今回の資源を受け取れるかを制限するものではないのです。
同じ数字の土地が離れた位置にあるときは、片方を見つけたところで配布を終えないようにします。まず対象地形を洗い出し、それぞれの受取人と枚数を求めてから手札へ反映する方法なら、見落としを減らせます。色の似た土地を追うのではなく、数字と地形番号を組み合わせて指でたどると、羊毛の六とレンガの六を別々の産出元として確認できます。
| 地形 | 資源 | 隣接する建物 | 受取 |
|---|---|---|---|
| H02 | 羊毛 | なし | 配布なし |
| H16 | レンガ | BのV34・AのV33 | Bに1枚・Aに1枚 |
二つの開拓地からの受取を、都市と混同しない
この連続例では、Aの二つの開拓地が同じ羊毛の地形H18に接しています。十一が出ると、それぞれの開拓地について一枚ずつ、合計二枚の羊毛を受け取ります。一つの土地につき一人一枚まで、という上限ではありません。どの建物が受取資格を持つかを数えるので、同じプレイヤーが複数の建物で同じ地形に接していれば、それぞれの分が生じます。
公式ルールでは都市は隣接地形の産出時に二枚を受け取ります。二つの開拓地から合計二枚を受け取る場合と枚数は同じでも、盤上の状態は同じではありません。都市なら一つの交点を占め、開拓地を置き換えています。二つの開拓地なら二つの交点に建物が残っています。受取合計だけから建物の種類を逆算せず、実際の盤面を基準にしてください。今回の連続例には都市への更新は含めていません。
一つの建物が複数の地形に接しているときは、その出目で産出する土地ごとに調べます。「この建物の分はもう数えた」と先に除外すると、同じ出目の隣接地形が複数ある場面で過少配布になります。反対に、一つの地形を別方向から見直して同じ建物を二回加えると過大配布です。地形と建物の組を一つずつ扱い、最後に資源種類ごとにまとめるのが確認しやすい方法です。
盗賊と銀行不足は、別の条件として確認する
数字が合っていても、盗賊がいる地形からは産出しません。止まるのはその地形であり、同じ数字を持つ別の地形まで止めるわけではありません。また、隣接する開拓地そのものが取り除かれるわけでもありません。盗賊の有無を見ずに数字だけで配る処理と、盗賊に接する建物だから他の地形からも一切受け取れないとする処理は、どちらも区別が不足しています。
銀行のカードが足りるかも、配布前に調べます。参照した英語第6版では、ある資源を必要とする複数のプレイヤー全員へ配れない場合、その資源は誰にも配りません。ただし、影響を受けるのが一人だけであれば、その人に銀行に残っている分を渡します。他の種類の資源まで一律に止める規則ではありません。誰が先に手を伸ばしたかで残りを取るのではなく、資源ごとの必要量と受取人数で判断します。
今回の十二手番では銀行不足は発生せず、盗賊は砂漠に置いたままです。そのため、掲載した収支表は不足時や盗賊移動の練習結果ではありません。これらの説明は公式の産出ルールを読む際の注意として区別しています。まず通常の配布を正しく追い、別の局面で例外を試すときは、その局面の盗賊位置と銀行残量を新しく確かめる必要があります。
七が出た場合は通常産出を行わず、手札が七枚を超える各プレイヤーが半分を切り捨て枚数で返し、その後に手番者が盗賊を別の地形へ動かし、移動先に建物がある相手から一人を選び、資源カード一枚を無作為に奪います。この処理を「八枚になった瞬間に捨てる」と覚えないでください。条件は七が出たときです。この演習では七が出ないため、後半にAの手札が増えても、途中で自動的に廃棄する操作を挿入しません。
ルール参照:CATAN英語第6版・2025年公式ルール 6頁。図表の配置と経過は本記事の自作教材です。
4.交易は「提案した」と「交換が成立した」を分ける

英語第6版2025・CN3081の第1手番に成立した架空の交換。Aの木材1枚とBのレンガ1枚を交換する。提案だけでは手札を動かさず、銀行交易はこの図に含めない。
手番者が当事者であることと、発言できることは別
通常のプレイヤー間交易では、その手番を進めている人が必ず取引の当事者になります。Aの手番ならAとB、またはAとCの取引を考えられますが、Aを含まないBとCの間だけで交換を成立させることはできません。三人で会話をしていることと、実際に誰のカードを誰へ渡す取引なのかは別の話です。相談に参加した人数ではなく、交換の両側の当事者を確認します。
一方で、手番外の人が提案できないという意味ではありません。英語第6版の公式ルールでは、相手は提案を受け入れるだけでなく、対案や自分からの提案もできます。Bが「木材が欲しいのでレンガを出せる」とAへ話すことは、BとCだけで交換する行為とは違います。発言を制限するルールに変えてしまうと、本来できる交渉まで止めることになります。
提案中は、まだ手札を移しません。欲しい資源、渡す資源、それぞれの枚数が分かり、相手がその条件に同意してから受け渡しを確定します。相手が別の条件を返したら、それは新しい条件の検討です。最初の提案に同意した扱いにはしません。教材では成立した交換だけを収支表に載せていますが、実際の会話では断る、対案を出す、今回は交換しない、という結果もあります。
最初の交換を、二人の手札から照合する
Aの最初の産出後には、Aが木材を、Bがレンガを持っています。ここで二人が合意して、Aの木材一枚とBのレンガ一枚を交換したものとします。A側では木材が減りレンガが増え、B側ではレンガが減り木材が増えます。銀行は変わりません。「Aが欲しいものを得た」だけを書かず、Aが何を渡し、そのカードがBに入ったかまで確認してください。
この取引は、Aにとって最善、または両者にとって同じ価値だと証明したものではありません。教材では双方がその条件に同意した架空の取引として置いています。資源の価値は手札、目標、盤上の場所などで変わるため、一対一という枚数だけで常に公平だと断言できません。合法な交換かを判断する練習と、有利な交渉を考える練習を分けて扱います。
プレイヤー間の交換は、いつも一枚対一枚に限るわけではありません。ただし枚数を増やしても、実際に手札にある資源を渡せることと、取引の規則を満たすことが必要です。何も受け取らずにカードだけ渡す贈与はできず、同じ種類の資源を両側に含めて実質的に渡す方法も認められていません。資源カードと発展カードを同じ取引の品目として混ぜることもできません。
交換後に作りたい建物の費用がそろうかは、交換そのものの合法性とは別に確認します。合法な取引でも目的のカードが不足することはありますし、必要なカードがそろう交換案でも相手が同意しなければ成立しません。先に「何を作れるか」を考えるときも、まだ成立していない取引の受取分を、確定した手札として次の支払いへ回さないようにしましょう。
| 時点 | A(木/レ/羊/麦/鉱) | B(同順) | 銀行(同順) |
|---|---|---|---|
| 交換前=産出後 | 1 / 2 / 1 / 0 / 0 | 0 / 1 / 1 / 2 / 0 | 18 / 16 / 16 / 16 / 18 |
| 交換後 | 0 / 3 / 1 / 0 / 0 | 1 / 0 / 1 / 2 / 0 | 18 / 16 / 16 / 16 / 18 |
銀行の四対一は、異なる資源を四枚集める方式ではない
第五手番のBは、それまでに小麦を四枚持っています。Bはこの同じ種類の四枚を銀行へ戻し、代わりにレンガ一枚を取ります。木材・レンガ・羊毛・小麦を一枚ずつまとめて四枚にするのではありません。また、返したのと同じ種類の一枚を取るのでもありません。銀行の一般交易では、同種四枚と、別の種類一枚の交換になっていることを確認します。
この交換でBの手札総数は減りますが、それだけで損をしたと判定する教材ではありません。直後に道路の建設へ使うレンガを得る、という行動のつながりを追います。銀行の小麦は増え、レンガは減ります。プレイヤー間の交換のつもりで銀行を据え置くと、後で全カードを合計したときに小麦が消え、レンガが増えたように見えてしまいます。
港を使う交易には、自分の建物がその港にあることなどの資格が必要です。一般港の三対一は同種三枚、特定資源の二対一は表示された資源二枚を使います。相手の港が盤上にあるだけで自分もその比率を使えるわけではありません。今回の連続例は港を使わないため、銀行との交換は四対一で計算しています。港の便利さを説明するために、途中の交換だけ比率を変えることはしません。
他のプレイヤーの手番中に、自分だけ銀行との交換を行うこともできません。相手からの産出を受け取れることと、自分で銀行交易を始められることは異なります。手番外に木材を得た場合は手札へ入れますが、今の手番者との取引に参加する場合を除き、そのカードで自分の行動を勝手に進めるわけではありません。資源の所有者と行動を進める人を、交易でも別々に見ます。
| 時点 | Bの手札(木/レ/羊/麦/鉱) | 銀行(同順) | 盤上の変化 |
|---|---|---|---|
| 産出後 | 1 / 0 / 1 / 4 / 0 | 17 / 14 / 15 / 13 / 18 | なし |
| 小麦4→レンガ1の交易後 | 1 / 1 / 1 / 0 / 0 | 17 / 13 / 15 / 17 / 18 | なし |
| 道路費の支払い後 | 0 / 0 / 1 / 0 / 0 | 18 / 14 / 15 / 17 / 18 | BのE58追加 |
ルール参照:CATAN英語第6版・2025年公式ルール 7頁。図表の配置と経過は本記事の自作教材です。
5.建設は資源・場所・残りコマの三条件で判断する

英語第6版2025・CN3081の第11手番。白丸V40は建物のない交点。全盤面ではなくV34―E50―V40―E58―V46の接続の模式図で、V46の他の隣接交点も本文表で確認する。支払い後のBは羊毛1枚、3点。
費用を払えるだけで、どこへでも置けるわけではない
建設するときは、必要な資源があるか、置こうとする場所が合法か、使うコマが残っているかを確認します。カードを先に銀行へ返してから置き場を探すと、置けないことが分かったときに処理が曖昧になります。練習では、候補の場所と費用を確かめてから、支払いと配置を一組の完了した行動として記録します。盤上の位置だけでなく、手札の減少も照合してください。
道路の費用は木材とレンガ一枚ずつです。空いている辺で、自分の既存道路または建物につながっている必要があります。盤面の遠くに、空いているからという理由だけで一本置くことはできません。他人の建物の向こう側へ、その建物を通り抜ける形で道路を延ばすこともできません。つながりを判断するときは色の線だけを追わず、その途中にある建物の所有者も見ます。
第五手番のBは、銀行交易でレンガを得た後、手元に残していた木材と合わせて道路E58を建設します。ここで使う木材は、その手番の出目でBが得たものではありません。その出目で木材を受け取ったのはAで、Bの木材は第一手番の交換から持ち越したものです。建設費を払える理由を、直前の産出だけに求めると、この合法な建設を誤って不可と判定してしまいます。
| 作るもの | 木材 | レンガ | 羊毛 | 小麦 | 鉱石 |
|---|---|---|---|---|---|
| 道路 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 開拓地 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 |
| 都市への更新 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
| 発展カードの購入 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 |
開拓地は間隔と道路接続をそれぞれ調べる
新しい開拓地には木材・レンガ・羊毛・小麦を一枚ずつ使います。費用の四種類がそろっていても、交点が空いていること、他の建物との間隔を守ること、自分の道路につながっていることを別々に確かめます。一つを満たしたから残りを省いてよいわけではありません。道路を伸ばした先でも、すぐ隣に別の建物があれば開拓地を置けません。
この教材でBが後に建てる場所はV46です。初期の道路E50からE58へ延ばした先につながっており、隣接する交点には建物がありません。資源がそろう第十一手番まで待ち、四種類を一枚ずつ返してから新しい開拓地を置きます。Bの得点は二点から三点になりますが、道路を置いた第五手番には増えていません。道路は通常それ自体で得点を持たず、開拓地の新設とは得点の変化が違います。
間隔の検査をするときは、目的の交点から一本の辺でつながる隣の交点をすべて見ます。近くに見えるか遠くに見えるかを、画像上の距離感だけで決めないことが重要です。説明図を拡大したり角度を変えたりしても、隣接関係は変わりません。番号付きの辺の両端を確かめれば、配置図の見え方に左右されず、一辺しか離れていない禁止位置を見つけられます。
| 条件 | 教材の確認結果 |
|---|---|
| 空き交点 | 第11手番の建設前にV46の建物はなし |
| すぐ隣の交点 | V40 / V47 / V51。すべて建物なし |
| Bの道路への接続 | V34 — E50 — V40 — E58 — V46 |
| 必要資源 | 木材1・レンガ1・羊毛1・小麦1 |
| 残り開拓地コマ | 建設前は盤上2個、手元3個。建設後は盤上3個、手元2個 |
| 時点 | Bの手札(木/レ/羊/麦/鉱) | Bの得点 |
|---|---|---|
| 産出後・建設前 | 1 / 1 / 2 / 1 / 0 | 2 |
| 建設後 | 0 / 0 / 1 / 0 / 0 | 3 |
都市への更新と、使えるコマを区別する
公式ルールで都市を作る場合は、小麦二枚と鉱石三枚を払い、自分の開拓地を都市へ置き換えます。空いている交点へいきなり都市を建てることはできません。戻した開拓地コマは自分の手元へ戻るため、別の場所に開拓地を建てる際に再び使えるようになります。これは支払った資源カードが手札へ返るという意味ではありません。コマの在庫とカードの在庫は、行き先も用途も別です。
開拓地が一点、都市が二点なので、置き換えによる得点の増加は一点です。元の開拓地の一点を残したまま、都市の二点を追加する計算ではありません。同じ交点に二つの建物が重なって残るのではなく、一つの建物の種類が変わったと考えます。今回の連続例で都市は建てませんが、表の「建物数」と「得点」をいつも同じ数にしてよいわけではない理由として押さえてください。
各プレイヤーが持つ道路コマは十五本、開拓地コマは五個、都市コマは四個です。この演習はボーナスの処理を混ぜずに学ぶため、各人の道路が四本以下の範囲に収まるよう作っています。四本が製品の上限という意味ではありません。資源だけではなく残りのコマも必要であり、手元にないコマを表の数字だけ増やして置くことはできません。
行動の順序と発展カードの扱いを分ける
産出を処理した後の行動フェーズでは、資源がある限り交易と建設を任意の順で行えます。今回も銀行との交換で足りないレンガを得てから道路を建設します。「最初に交易を全部終え、その後は建設だけ」という固定の二段階ではありません。ただし、まだ振っていないダイスの産出を先取りして購入したり、建てた後で同じ手番の過去の産出を計算し直したりはしません。
発展カードは購入と使用を分けます。購入には羊毛・小麦・鉱石を一枚ずつ使い、山の一番上から取ります。通常は買ったその手番に使えず、使用は一手番に一枚です。前の手番までに買ったカードは、ダイスを振る前または行動フェーズ中に使えます。資源カードではないので、七の手札枚数の判定に含めたり、盗賊で奪ったり、他人と交換したりするカードではありません。
勝利点カードには勝利を示すときの例外があり、その手番に購入したものも含め、必要な枚数を公開して勝利条件に達したことを示せます。普通の発展カードの使用制限をそのまま当てはめて勝利を延期するわけではありません。これらは公式ルールに基づく補足で、今回の十二手番に発展カードの購入や使用を後付けするものではありません。資源収支の練習と、カード効果を扱う別の場面を混ぜないようにしましょう。
ルール参照:CATAN英語第6版・2025年公式ルール 8〜10頁。図表の配置と経過は本記事の自作教材です。
6.十二手番をつなぎ、最初にずれた受け渡しへ戻る

英語第6版2025・CN3081の連続演習。左のコマはV46建設の象徴表示で地形図ではない。新設後の該当出目で資源を受け取り、12手番で答え合わせのため中断する。Bの3点はゲームの勝利ではない。
表を隠して、手番の境界ごとに自分の答えを作る
ここからは、途中だけを切り取るのではなく、同じ盤面と手札を引き継いで十二手番を追います。先に開始時の手札を紙へ写し、次の出目で誰に何が配られるかを盤面から調べてください。行動が指定されている手番では、配布後の手札を使って取引や建設を処理します。各手番の終わりに表と照合すれば、最後まで進んでから全部をやり直す必要がありません。
この演習で取引や建設が書かれていない手番は、そのまま終了したものとして扱います。「カードがあるなら必ず何かを建てなければならない」と考えて、独自の行動を足さないでください。別の合法な選択を考えること自体はできますが、それを実行すると以後の手札も盤面も別の問題になります。まず掲載した一つの経過を再現し、答えが一致してから分岐を考えると違いを比較できます。
手番番号はA・B・Cの一巡をまとめた番号ではなく、一人がダイスを振って行動を終えるたびに進みます。三人が一回ずつ動いたところで第三手番が終わり、十二手番では四巡したことになります。表にある出来事の数も、手番数そのものではありません。一つの手番に産出、銀行交換、道路建設、終了が含まれる場合があるので、行数だけを見て誰の番か決めないようにしましょう。
以下は手番終了時の答えです。手札の数値は木材 / レンガ / 羊毛 / 小麦 / 鉱石。まず次行を隠して計算し、答えと比べてください。ゼロも省略していません。
| 手番 | 手番者 | 出目 | 産出後の指定行動 | Aの手札 | Bの手札 | Cの手札 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | A | 1+5=6 | A木材1とBレンガ1を交換 | 0 / 3 / 1 / 0 / 0 | 1 / 0 / 1 / 2 / 0 | 0 / 0 / 1 / 1 / 1 |
| 2 | B | 2+6=8 | 指定の交易・建設なし | 0 / 3 / 1 / 0 / 0 | 1 / 0 / 1 / 3 / 0 | 0 / 0 / 1 / 2 / 1 |
| 3 | C | 1+4=5 | 指定の交易・建設なし | 0 / 4 / 1 / 0 / 0 | 1 / 0 / 1 / 3 / 0 | 0 / 1 / 1 / 2 / 1 |
| 4 | A | 3+6=9 | 指定の交易・建設なし | 0 / 4 / 1 / 0 / 0 | 1 / 0 / 1 / 4 / 0 | 0 / 1 / 2 / 2 / 1 |
| 5 | B | 1+3=4 | B小麦4→レンガ1、E58道路建設 | 1 / 4 / 1 / 0 / 0 | 0 / 0 / 1 / 0 / 0 | 0 / 1 / 2 / 2 / 1 |
| 6 | C | 4+6=10 | 指定の交易・建設なし | 1 / 4 / 1 / 0 / 0 | 0 / 0 / 1 / 1 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 2 |
| 7 | A | 1+2=3 | 指定の交易・建設なし | 1 / 4 / 2 / 0 / 0 | 0 / 0 / 2 / 1 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 2 |
| 8 | B | 5+6=11 | 指定の交易・建設なし | 1 / 4 / 4 / 0 / 0 | 0 / 0 / 2 / 1 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 2 |
| 9 | C | 1+1=2 | 指定の交易・建設なし | 1 / 4 / 4 / 0 / 0 | 0 / 0 / 2 / 1 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 3 |
| 10 | A | 6+6=12 | 指定の交易・建設なし | 1 / 4 / 4 / 0 / 0 | 1 / 0 / 2 / 1 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 3 |
| 11 | B | 1+5=6 | BがV46へ開拓地建設 | 1 / 5 / 4 / 0 / 0 | 0 / 0 / 1 / 0 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 3 |
| 12 | C | 5+6=11 | 指定の交易・建設なし | 1 / 5 / 6 / 0 / 0 | 1 / 0 / 1 / 0 / 0 | 0 / 1 / 2 / 3 / 3 |
第一手番の見落としが、第五手番の道路に響く
最初にBのレンガ受取を忘れた場合、Aとの交換時にBは渡すカードを持っていないことになります。そこで無理に交換を実行せず、直前の配布を調べ直すのが正しい修正です。「後でレンガをもらうから」という理由で借りたことにすると、元の演習と違う仕組みを作ってしまいます。最初の交換に必要な資源の出どころは、その手番の確定した産出にあります。
第五手番にBの木材が見つからない場合は、その手番の出目だけを何度見直しても解決しません。Bは第一手番に木材を受け取り、その後の手番で使わずに持ち越しています。今の手札を調べるときには、最後にその資源が増えた出来事と、その後に減らした出来事を追います。手番が終わるたびに資源を初期値へ戻すのではなく、前の結果をそのまま次へ引き継ぐことが連続練習の要点です。
また、銀行交易の直後にはBが木材・レンガ・羊毛を持っていますが、道路を建設した後には羊毛だけになります。交換後と建設後の表を取り違えると、道路の費用を払っていないように見えたり、逆に二回払ったように見えたりします。比べる値の時点を合わせることも計算の一部です。「第五手番」とだけメモせず、交易後なのか、建設後なのか、終了時なのかを添えましょう。
| 試した行為 | 拒否する理由 |
|---|---|
| 既存V33へAが開拓地 | 占有済みの交点 |
| AがV27へ開拓地 | 隣のV33またはV21に建物があり間隔違反 |
| 既存E40へAが道路 | 占有済みの辺 |
| AがE00へ道路 | 自分の道路・建物へ未接続 |
| Aの手番にBとCだけで交換 | 手番者が取引当事者にいない |
| 木材を出して木材を受け取る交換 | 同じ資源を両側に含む |
| Aが木材99枚を渡す交換 | 支払う資源が不足 |
| 手札0の独立検査状態でAが道路 | 建設費不足。連続十二手番とは別の検査状態 |
この8例は実際の十二手番に起きた出来事ではありません。最後の費用不足だけはカード総数を保った別の検査状態で確認しました。提案や対案を発言したこと自体を拒否する表ではありません。
新しい開拓地は、建てた後の産出から働く
第八手番と第十二手番は、どちらも十一が出ます。しかしBの受取は同じではありません。第八手番にはまだV46の開拓地がないため、Bはその交点を理由とする木材を受け取れません。第十一手番にBがV46へ開拓地を建てた後、第十二手番の十一で初めてそこから木材を受け取ります。同じ出目でも、間に盤上の変化があれば結果が変わります。
第十一手番の建設では、Bの羊毛が二枚から一枚に減ります。開拓地の費用として羊毛を一枚払うので、二枚とも払うわけではありません。必要な種類がそろったからといって、持っているその種類のカードを全部返す処理にはしないでください。建設後の手札が空にならないことは不自然ではなく、費用に含まれなかった残りを持ち越した結果です。
第十二手番ではCがダイスを振りますが、資源を得るのはAとBです。Cが振ったにもかかわらずCの手札が増えないことを、配布漏れとは判定しません。該当地形へ接する建物があるかで確かめます。ここまで追うと、「自分の手番は自分が得をする時間」という直感ではなく、盤上の建物が誰の出目でも資源を生む仕組みとして捉えられるはずです。
最終合計が違うとき、帳尻を合わせず原因を分ける
最終表では、銀行と三人の手札を足すと、木材・レンガ・羊毛・小麦・鉱石がそれぞれ十九枚になります。これは今回のカードの出入りを確認するための照合です。全体の合計が増えたり減ったりしていれば、受け取り側だけ加えた、支払い側だけ減らした、といった記録漏れを疑えます。足りない分を銀行へ足して表を整えるのではなく、最後に一致していた手番まで戻ってください。
全体の枚数が合っていても、すべて正しいとは限りません。Aへ渡すカードをBへ渡した場合は、総数を保ったまま所有者が違います。資源の種類だけ合っているか、所有者まで合っているか、さらに建物と道路が合っているかという順に確認します。銀行の合計は有効な点検ですが、合法な取引や配置を保証する万能な検査ではないのです。
最後はAが二点、Bが三点、Cが二点です。Bがこの練習で最も多い点を持っていますが、ゲームの勝者ではありません。参照版の勝利は、自分の手番中に十点以上へ達した時点で決まります。ここでは十二手番で途中採点をしただけです。手札が十二枚あるAを勝者としたり、三点のBを優勝としたりせず、ルールの終了条件と教材の終了地点を分けてください。
答えが合ったら、枚数を暗記できたかより、各カードの移動理由を説明できるかを確かめましょう。土地からの産出なのか、合意した交換なのか、銀行交易なのか、建設費の支払いなのかを言えれば、別の盤面でも判断の手順を持ち運べます。カタンの最初の一局で役立つのは、この「誰の何が、どの理由で変わったか」を落ち着いて確認する力です。
| 所在 | 木材 | レンガ | 羊毛 | 小麦 | 鉱石 | 資源総数 | 得点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | 1 | 5 | 6 | 0 | 0 | 12 | 2 |
| B | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
| C | 0 | 1 | 2 | 3 | 3 | 9 | 2 |
| 銀行 | 17 | 13 | 10 | 16 | 16 | 72 | — |
| 全体 | 19 | 19 | 19 | 19 | 19 | 95 | 合算で勝者を決めない |
ルール参照:CATAN英語第6版・2025年公式ルール 6〜10頁。図表の配置と経過は本記事の自作教材です。
再確認する順番
- 今の手番者と、比べている時点を合わせる。
- 該当地形・建物・銀行から産出を調べる。
- 交換相手の合意と、両側の受け渡しを確かめる。
- 建設費・場所・コマを確認し、前の状態へ戻って差額を追う。
二人で遊ぶ盤面ゲームも練習したい場合は、チェスの駒の動きと最初の一局の解説へ進めます。相手の合法手を調べる練習には、オセロを盤面から考える初心者向け解説もあります。資源交換のあるカタンとは判断する仕組みが異なるので、それぞれのルールで確かめてください。
出典と教材の範囲
CATAN公式のゲームルール案内に掲載された、英語第6版・2025年の基本版ルール(CN3081、v6.250401)を参照しました。準備は11〜12頁、産出と7は6頁、交易は7頁、建設と発展カードは8〜9頁、勝利は10頁です。確認日:2026年10月16日。
連続例は19地形・54交点・72辺の自作配置を用い、初期配置から12手番・34イベントの資源と配置を検算しています。都市、港、発展カード、7、盗賊移動、ボーナス、銀行不足、10点到達の実演は含みません。図は説明用の自作で、公式のカードや商品画像を転載していません。日本GP版や別の版、拡張の手順を確認したものではありません。