オセロの勝ち方を初心者向けに解説|隅・打てる場所・終盤を15の盤面で練習
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こんにちは。『脱会社員』脱サラを応援し続けるブログ、運営者の『なかびー』です。
オセロの勝ち方を身につける第一歩は、たくさん返せる手を選ぶ前に、相手の次の手まで確かめることです。隅を渡す経路がないか、相手はどこへ打てるか、残りが少なければ最後に何枚残るか。この順で候補を比べると、負けた理由も具体的に振り返れます。
この記事では、標準の開始配置を含む15の盤面で練習します。基本規則と参照資料は2026年10月12日に確認しています。白黒の石を並べられれば、アプリの購入や登録は必要ありません。盤面は合法な着手で到達するよう作成した教材で、実対局の体験談や勝率測定ではありません。序中盤は候補の違いを観察し、残り4空きの3問だけは双方の全合法応答を終局まで計算しています。必ず勝てる手順を保証するものではありません。
まず合法手と勝敗の決まりを確認する

画像はO01の開始配置で黒c4を候補にした例。本文では黒d3も確認します。
座標と手番をそろえ、返る石を線で探す
盤面の左から右をa〜h、上から下を1〜8とし、左上をa1、右下をh8と呼びます。図の黒丸が黒、白丸が白、中点は空きです。自分の手番で石を一つ置き、そこから縦・横・斜めのいずれかに相手石が連続し、その先に自分の石があるとき、その間をすべて返します。複数の方向で条件を満たせば、該当する方向を全部返します。
最初は「石を置く場所」と「返す場所」を分けて読みましょう。置く場所は空きマスでなければならず、返す対象は既にある相手の石です。自分の石が隣にあるだけでは着手できません。また、相手の石の向こうが空いていたり、盤の外へ出たりする方向は挟めていません。隣から相手石をたどり、その列が何で終わるかまで見るのが確認の単位です。
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 4 | · | · | · | ○ | ● | · | · | · |
| 5 | · | · | · | ● | ○ | · | · | · |
| 6 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 7 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:d3・c4・f5・e6
O01は標準の開始配置で黒番です。黒が打てるのはd3・c4・f5・e6の4か所。たとえばd3なら、真下のd4が白、その次のd5が黒なのでd4を返せます。e3に置きたくなっても、下のe4は初めから黒で、間に白石がありません。左下のd4には白がありますが、その先のc5は空きなので、この方向でも挟めません。
黒d3の後は黒4枚、白1枚になります。しかし、この数字だけでは黒が勝ちに近づいたとはいえません。次の白にはc3・e3・c5という合法手があります。白c3なら右下のd4をe5の白で挟み、白e3なら下のe4をe5で挟みます。白c5は右のd5をe5で挟む手です。黒を一つ置いて一つ返した結果、白の選択肢がどの方向にできたかを続けて確認してください。
同じ開始配置から黒c4を選んでも、次の白の合法手は同じ3か所です。一方、黒f5や黒e6の後は白f4・d6・f6になります。最初の4手の違いを優劣の順位として覚えるより、盤面がどちら側へ広がり、次の手がどう移るかを理解する練習に使いましょう。以後の教材は向きを固定しているので、盤を回す場合は座標の札も一緒に移す必要があります。
一方向を返して終わりにしない
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
| 4 | · | · | ○ | ○ | ● | · | · | · |
| 5 | · | ● | ● | ○ | ○ | · | · | · |
| 6 | · | · | · | ● | ● | ○ | · | · |
| 7 | · | · | ● | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:c2・b3・d3・e3・b4・f4・f5・c6・g6
O02の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):c4 c3 e6 c5 b5 d6 c7 f6
O02の黒d3では、下方向のd4・d5が白で、d6の黒までつながっています。さらに左下方向のc4が白、その先のb5が黒です。このため返す石はd4・d5・c4の3枚。縦の2枚だけを返して手番を渡すと、盤面が別物になり、その後の合法手まで変わってしまいます。石を返す前に、成立した方向へ指を伸ばしておくと見落としを減らせます。
この局面でd3の左にあるc3も白ですが、その先のb3は空きです。c3は返りません。白石が置く場所の隣にあれば一律に返るわけではなく、同じ一手の中でも成立する方向と成立しない方向があります。正しく返すと黒10枚・白3枚となり、白の合法手はe3・a5・c6・e7・b8です。答えが合わないときは石数の合計より先に、返した座標を照合します。
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | · | ● | · | ○ | · | · |
| 4 | · | · | ● | ● | ● | · | · | · |
| 5 | · | · | ○ | ○ | ● | ● | · | · |
| 6 | ● | ● | ○ | ○ | · | · | · | · |
| 7 | · | · | ○ | · | ○ | · | · | · |
| 8 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:g2・b5・e6・b7・d7・b8・d8
O09の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):f5 d6 c6 b6 c4 f3 c7 c8 a6 c5 d3 e7
O09は横と斜めの確認です。黒e6から左へ見るとd6・c6が白で、b6の黒が端点になります。左上はd5が白、c4が黒なのでd5も返ります。返るのは合計3枚です。下のe7は白でもe8が空きのため返せず、左下のd7は初めから空きです。見た目で白が固まっていても、折れ曲がった線や空きを飛び越した線は数えません。
多方向の反転を練習するときは、置いた石だけを新しい起点にします。いま返したd5の周りに別の白石があっても、そこを起点に追加の反転は起こりません。連鎖的に色を変えてしまうと、正しい3枚に余分な石が混ざります。O02とO09はともに3枚返しですが、通る線が違います。枚数が一致しただけで正解にせず、座標まで合ったことを確認しましょう。
打てない手番と、対局の終わりを分ける
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ | ● |
| 3 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 4 | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ● | ● | ● |
| 5 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ● | ○ | ● |
| 6 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ● | ○ | ● |
| 7 | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ● | ● | ● |
| 8 | · | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
手番側の全合法手:なし。相手の合法手:a8
O15の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):d3 c5 f6 f5 f4 g7 b6 d2 c6 e3 d1 b5 a5 a7 f7 c2 b7 e7 f3 d6 h8 c7 c3 g2 b3 g6 f2 g4 h6 b1 h5 c4 b8 e6 h2 h7 b2 g5 b4 a3 g3 e2 e1 g1 f8 c8 f1 h4 a4 e8 h3 h1 g8 a6 d8 c1 a1 a2 d7
O15では白番で空きはa8だけですが、白はそこへ打てません。上のa7は白で、右のb8は黒でもc8以降が黒のまま盤外まで続き、右上のb7も白です。白石で黒を挟む方向がありません。そこで白はパスし、黒がa8へ打ちます。黒はa7からa2までの白をa1で挟めるので、空きが一つでも両者が同じように打てるとは限りません。
パスは手がない場合にだけ行います。打てる場所が気に入らなくても、合法手があればその中から選びます。片方がパスしただけでは終局ではなく、もう片方も打てないかを確認してください。両者に合法手がなければ、空きが残っていても対局は終わります。普通の盤上練習では最後の黒白を数えて比較します。本記事の終盤問題も、盤上に残った石数をそのまま使います。
基本規則はメガハウスのオセロ公式説明で確認できます。大会には時計や石数記録の取り決めがあり、日本オセロ連盟では終局時の空きを勝者へ加算する規定もあります。参加する場合は日本オセロ連盟の競技ルールとその大会の案内を確認してください。以下の計算結果へ、競技上の加算を後から混ぜないようにします。
隅を渡す一手を盤面から見つける

画像はO05の黒b2直後。白a1から返せる3枚と端点e5を確認します。
隅の強さと、隣の石の危険を区別する
四隅はa1・h1・a8・h8です。隅に置かれた石は、盤の外側から挟むことができないため、以後返りません。隅から辺に沿って同色の石が途切れず続いていれば、その連続部分も返されない石になります。ただし、同じ色のかたまりに見えるからといって、盤の内側まで全部が確定したとは判断できません。どの向きから挟む余地があるかは、石ごとに違います。
たとえばa1が黒で、b1・c1も黒なら、上辺のこの3枚は黒のまま残ります。一方、a1が黒でb2が黒というだけでは、b2まで確定したことにはなりません。b2には縦・横など別方向から挟まれる可能性があります。隅を取った瞬間に周囲一帯を「自分の領土」と考えると、まだ返る石を最終枚数へ早く足してしまいます。
隅の斜め隣はX、辺沿いの隣はCと呼ばれます。a1の周囲ならb2がX、a2とb1がCです。この呼び方は場所を伝えるために便利ですが、合法かどうかや最終結果まで決める名前ではありません。まず候補を実際に置いた局面を作り、相手の番として隅から線をたどります。次の3問では、隅の隣へ置いた石が相手の反転列にどう入るかを比べます。
O05:Xへ置いた一枚が、相手の列をつなぐ
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | ● | · | · |
| 3 | · | · | ○ | · | ● | · | · | · |
| 4 | · | · | ○ | ● | ○ | ● | · | · |
| 5 | · | ● | ● | ○ | ○ | ○ | · | · |
| 6 | · | · | ● | ● | ○ | ○ | · | · |
| 7 | · | · | ● | · | · | ○ | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:b2・c2・d3・f3・b4・g5・g6・e7・g7・f8
O05の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):c4 c3 e6 c5 b5 d6 c7 f6 f4 f5 c6 e3 f2 f7
| 自分の候補 | 返す石/枚数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| b2 | c3/1枚 | a1・c2・e2・d3・f3・g3・g4・a5・a6・b6・b7・d7・b8・c8/14か所 |
| c2 | c3・c4/2枚 | b2・e2・b3・d3・f3・g3・b4・g4・a5・b6・b7・d7・b8/13か所 |
黒b2は合法です。右下のc3の白をd4の黒で挟み、c3だけを黒へ返します。しかし、そこで白番になってa1から右下を読むと、b2・c3・d4が黒で、次のe5は白です。白a1はこの3枚を一度に返し、隅そのものも白として残せます。黒が一枚返して満足している間に、白が使える連続列を自分で完成させたことになります。
別候補の黒c2は、下のc3・c4をc5の黒で挟みます。この場合はb2が空きのままなので、白a1から右下へ進んでも最初の一歩で止まります。a2・b1も空いており、a1へ白を置ける方向はありません。黒c2の後には白の合法手が13か所ありますが、その中に四隅は含まれていません。ここで分かったのは「次の白a1を直接与えない」という違いです。
黒b2の後の白合法手は14か所で、黒c2の後は13か所です。この1か所差だけを見ると小さな違いに感じますが、内容には返らない隅が含まれています。手の数を数える前に、その中に隅があるかを独立して確認する理由がここにあります。反対に、c2なら最後まで隅を取られないという証明はしていません。白の返答で盤面が変われば、隅へ至る経路を次の黒番で読み直します。
白a1が怖いからと、初めからb2を候補一覧から消してしまうと、なぜ危険なのかを説明できないままになります。練習ではあえて黒b2、白a1まで石を動かし、黒が返したc3が次の手で白へ戻るところを確認してください。返した石がいつまで残るかを考えるきっかけになります。この教材の狙いは、Xという記号に反応する速さより、相手の端点e5を見つけることです。
O07:辺に置いても、その石は守られていない
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | · | · | · | ○ | · | · |
| 4 | · | · | ● | ● | ○ | · | · | · |
| 5 | · | · | · | ○ | ● | ● | · | · |
| 6 | · | ○ | ○ | ● | · | · | · | · |
| 7 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:d3・e3・f4・c5・a6・e6・b8
O07の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):f5 d6 c6 b6 c4 f3 c7 c8
| 自分の候補 | 返す石/枚数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| b8 | c7/1枚 | b3・d3・b4・g5・e6・g6・d7・a8・d8/9か所 |
| d3 | e4/1枚 | d2・b3・f4・g5・e6・d7/6か所 |
黒b8は左下の隅a8の横にあるCへの着手です。右上のc7の白をd6の黒で挟むため合法ですが、次の白はa8へ置けます。a8から右へ見ると新しく置かれたb8が黒、その先のc8が白だからです。白が返すのはb8の一枚だけ。多くの石を返す手でなくても、返されない隅を得る返答になっています。
この例では「辺なら内側より安全」という見方が役に立ちません。黒b8は隅から続く黒の列ではなく、隣のa8はまだ空きです。辺の石が確定しているかを調べるときは、位置が端にあることだけでなく、隅の色とそこまでの連続を確認します。新しいb8の黒は、白c8を端点にして一手で返される状態です。
比較する黒d3は、右下のe4の白をf5の黒で挟む一枚返しです。この後は白a8の右にあるb8が空いているため、横方向の挟みは成立しません。白の合法手はd2・b3・f4・g5・e6・d7で、隅はありません。b8とd3はどちらも一枚返し、着手後の黒白数も7対6で同じです。それでも隅への返答が違います。枚数が同じ候補ほど、次に相手が置ける位置の違いに注目してください。
O13:相手の色になって同じ座標を読む
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | ○ | · | · | · | · |
| 3 | · | ● | ● | ○ | ○ | ○ | · | · |
| 4 | · | · | ● | ○ | ○ | ● | · | · |
| 5 | · | · | · | ○ | ○ | ● | · | · |
| 6 | · | · | · | ○ | ● | ● | · | · |
| 7 | · | · | · | · | · | ● | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:a2・b2・a3・g3・b4・g4・b5・g5・g6・e7・g7・f8・g8
O13の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):e6 f6 d3 c3 b3 d6 c4 e3 f4 f3 f7 d2 f5
| 自分の候補 | 返す石/枚数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| b2 | c3/1枚 | a1・b1・c1・c2・e2・f2・g3・c5・c6・c7/10か所 |
| a2 | b3・c4/2枚 | c1・e1・c2・e2・f2・a3・g3・b4・c5・c6・c7/11か所 |
O13は白番です。白b2はc3の黒をd4の白で挟みます。その後の黒a1は、右下へ続くb2・c3・d4・e5の白をf6の黒で挟めます。O05で黒がしたのと同じく、手番側がXへ置いて相手へ隅の入口を渡しています。ただし、反転列は3枚から4枚に変わり、端点も違います。b2という座標が共通でも、以前の答えをそのまま写すことはできません。
もう一つの白a2では、右下のb3・c4をd5の白で挟みます。a1の右は空きb1、右下も空きb2で、下は白a2の先が空きa3です。黒a1はどの方向でも白を黒で挟めず、この時点では合法手になりません。a2はCですが、この教材ではa1を即座に取らせていません。場所の名前から危険を疑い、実際の石のつながりで確かめる、という二段階が大切です。
白b2の後は黒の合法手が10か所、白a2の後は11か所です。単純に少ない方を選ぶと、ここではa1を含む方を選んでしまいます。隅の取得、選択肢の数、将来の反転は、それぞれ異なる情報です。O13の全対局を読み切ったわけではないので、a2を最善手と断定せず、「比較した二手のうち、直後のa1を与えない方」と正確に捉えましょう。
隅・辺の確定石やC、Xの考え方を続けて学びたい場合は、Othello! JAPANの基礎講座を参照してください。上の盤面と反転列は本記事用の教材で、講座の盤面を転載したものではありません。
取れる枚数より次に打てる場所を比べる

画像の数値はO03の白着手後に、黒が打てる場所の数です。勝率ではありません。
数を比べる前に、合法手の一覧を作る
中盤で自分の石が多くなっても、その石を相手が挟める形になっていれば、次の手を増やす材料になります。候補を比べるときは、いま返る枚数と、次の相手の合法手数を別の欄へ書きましょう。「2枚返して相手7か所」のように二つを残せば、取り過ぎを避けるという助言を、単に少ない枚数を選ぶ規則へ置き換えずに済みます。
合法手を数える際は、空きマスをa1から順に一回ずつ見ます。相手の手番として、新しく置く石の色に合わせて八方向を確認し、一方向でも挟めればそのマスを記録します。同じ場所で横と斜めの両方を挟めても、着手場所は一つです。反転できる線の本数を合法手数として数えないでください。答えのリストを上から行順にすると、抜けや二重計上を見つけやすくなります。
O03:少なく返す手の方が、相手の手を増やす例
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
| 4 | · | · | ○ | ○ | ● | ● | · | · |
| 5 | · | ● | ● | ○ | ● | · | · | · |
| 6 | · | · | · | ● | ● | ○ | · | · |
| 7 | · | · | ● | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:f3・g4・a5・f5・a6・b6・c6・d7・f7
O03の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):c4 c3 e6 c5 b5 d6 c7 f6 f4
| 自分の候補 | 返す石/枚数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| a5 | b5・c5/2枚 | b2・b3・d3・b4・c6・g6・g7/7か所 |
| d7 | d6/1枚 | b2・c2・b3・d3・e3・b4・c6・g6・e7・g7・c8/11か所 |
白a5はb5・c5の黒をd5の白で挟み、2枚返します。白d7はd6の黒をd5の白で挟む1枚返しです。表のとおり、黒の合法手はa5後が7か所、d7後が11か所。少なく返せるという理由だけでd7を選ぶと、相手の選択肢が多い局面を選んだことになります。ここでは枚数の小ささと合法手数の小ささが一致していません。
差を生む経路を二つ追ってみましょう。白d7の後、黒はc8へ置き、右上のd7の白をe6の黒で挟めます。白が新しく置いた石そのものが、この手の材料です。また、黒c2から下を見るとc3・c4が白で、c5が黒の端点になります。白a5を選ぶ方ではc5も白へ返るため、c2から続く白の先は空きc6となり、この方向では挟めなくなります。
白a5によって左側へ石が広がるので、見た目は取り過ぎのように感じるかもしれません。しかし、返したc5が黒の端点として残る場合と、白になる場合では、上方の空きの使いやすさまで変わります。遠い空きマスにも着手の影響が及ぶのは、長い連続列の終わりの色が変わるからです。新しい石のすぐ周りだけを調べると、c2の差を見落とします。
O03の白a5後には黒b4も合法で、横のc4・d4に加えて斜めのc5を返せます。相手の手が7か所へ減ったからといって、弱い返答しか残らないわけではありません。候補を二つへ絞った後は、相手が返せる線の中で、自分が残したかった石を含むものを読む必要があります。この章の比較は入口であり、7と11だけで勝敗を決める採点表ではありません。
O08:どの側に選択肢が生まれたかまで見る
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | · | · | · | ○ | · | · |
| 4 | · | · | ● | ● | ○ | · | · | · |
| 5 | · | · | · | ○ | ● | ● | · | · |
| 6 | ● | ● | ● | ● | · | · | · | · |
| 7 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:b3・d3・b4・f4・a5・c5・g5・e6・g6・b7・d7
O08の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):f5 d6 c6 b6 c4 f3 c7 c8 a6
| 自分の候補 | 返す石/枚数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| g5 | e5・f5/2枚 | g2・f4・e6・f6・b8・d8/6か所 |
| d3 | d4/1枚 | c2・d2・e2・g2・c3・e3・f4・c5・e6・b8・d8/11か所 |
O08の白g5は、左のf5・e5をd5の白で挟む2枚返しです。白d3は下のd4をd5で挟む1枚返し。黒の合法手はそれぞれ6か所と11か所になります。O03と似た枚数関係ですが、この盤面では黒が左下の辺に石を持ち、白の候補は上側と右側へ分かれています。どこが黒の端点として働くかを、新しい盤面で調べ直します。
白d3の後、黒d2から下へはd3・d4・d5の白が続き、d6の黒が端点です。黒e2から左下へはd3の白があり、c4の黒で挟めます。縦と斜めの二方向から、新しい白d3へ触れられる形です。さらに黒c3は白d4をe5の黒で挟めます。このように白を上へ一枚足しただけでも、上側に複数の入口ができます。
白g5の後はd3が空きのままで、d4も黒のままなので、先ほどのd2とe2の線は成立しません。一方、黒f6には左上のe5の白をd4の黒で挟む手が新しくあります。ある候補で相手の手を減らしても、別の場所に手が生じることはあります。総数だけでなく、消えた手と生まれた手を一つずつ説明すると、盤面の変化を具体的に捉えられます。
黒g2はどちらの候補の後でも合法です。左下へf3・e4・d5の白をたどると、c6の黒へ届きます。候補の違いで変わる手だけに注目すると、元から残る重要な線が意識から抜けることがあります。共通する返答も一覧に残し、「この手を選べば相手は右側にしか打てない」といった過剰な読みを防ぎましょう。
O12:今度は一枚返しの方が少ないが、理由は盤面にある
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | ● | ● | ● | ○ | · | · | · |
| 4 | · | · | ● | ● | ● | ● | · | · |
| 5 | · | · | · | ○ | ○ | · | · | · |
| 6 | · | · | · | ○ | ○ | ○ | · | · |
| 7 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:a2・b2・d2・a3・f3・g3・c5・g5
O12の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):e6 f6 d3 c3 b3 d6 c4 e3 f4
| 自分の候補 | 返す石/枚数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| f3 | e4/1枚 | d2・f2・g3・f5・c7・d7・f7・g7/8か所 |
| a2 | b3・c4/2枚 | d2・e2・f2・a3・f3・b4・b5・c5・c6・c7・d7・e7・g7/13か所 |
O12では白f3がe4の黒をd5の白で挟む1枚返し、白a2がb3・c4の黒をd5の白で挟む2枚返しです。黒の合法手はf3後が8か所、a2後が13か所。今回は一枚返しの方が少なくなります。O03、O08と結論の向きが変わったのは、「少なく返す」が例外のない規則ではなく、返る石の位置によって相手の入口が変わるためです。
白a2でb3が白になると、黒a3は右のb3をc3の黒で挟めます。c4が白になったことで、黒b4は横のc4をd4で、黒b5は右上のc4をd3で、黒c5は上のc4をc3で挟めるようになります。一つの反転石に複数の空きが接していれば、そこから何通りもの着手が生じることが分かります。これらは単に石の総数が増えた、という説明では捉えきれない差です。
白f3を選ぶ場合は、b3とc4が黒のままなので、上の入口は成立しません。ただし、黒g3は左のf3・e3の白をd3の黒で挟めますし、黒f5は左上のe4の白をd3で挟めます。白f3も相手の手をゼロにする手ではありません。反転する石の周囲に空きがあるか、その方向の先に黒の端点があるかを組み合わせて、表の8か所を確かめてください。
相手の合法手数を数えたら、自分の次の番が来るところまで少し読み足します。たとえば相手が選びそうな隅への着手や多方向の反転を一つ置き、その後に自分がどこへ打てるかを調べます。候補Aを一手進めた盤面と、候補Bを二手進めた盤面を比べると、手番が違うため公平な比較になりません。候補ごとに同じ深さで止め、誰の選択肢を数えたかを書いておきましょう。
外側の石と中割りを見分けて手詰まりを防ぐ

画像はO04の黒c6直後。c6は空きに接し、返ったd5の周囲は石で埋まっています。
「外側」は盤の端ではなく、空きとの境目
ここでは、縦・横・斜めに隣り合う8マスのうち、一つ以上が空いている石を「外側の石」と呼びます。盤の中央にある石でも、隣に空きがあれば数えます。盤の外は空きマスではなく、盤上の64マスだけが対象です。同じ石が三つの空きに触れていても、石の数としては一枚です。相手が次に置く場所へ触れやすい石を、位置から見分けるための目安に使います。
外側の石が多いと、相手が挟む入口の材料になりやすいと考えられます。ただし、隣の空きへ相手が本当に打てるかは、反対側の端点まで見ないと分かりません。空きとの接触は必要な手掛かりの一つであって、合法手そのものではありません。前章の合法手一覧と一緒に使えば、石の配置が選択肢へどう結び付くかを二段階で説明できます。
O04:中割りでも相手の手が最少とは限らない
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
| 4 | · | · | ○ | ○ | ● | ● | · | · |
| 5 | · | ● | ● | ○ | ○ | ○ | · | · |
| 6 | · | · | · | ● | ● | ○ | · | · |
| 7 | · | · | ● | · | · | · | · | · |
| 8 | · | · | · | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:c2・b3・d3・e3・b4・g4・g5・c6・g6・f7
O04の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):c4 c3 e6 c5 b5 d6 c7 f6 f4 f5
| 候補 | 自分の外側の石/数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| c6 | e4・f4・b5・c5・c6・d6・e6・c7/8枚 | d3・e3・f3・g3・g4・a5・a6・b6・d7・e7・f7・b8・c8/13か所 |
| d3 | d3・c4・d4・e4・f4・b5・c5・d5・d6・e6・c7/11枚 | c2・e3・f3・g3・a5・c6・d7・e7・b8/9か所 |
黒c6はd5の白だけをe4の黒で挟みます。着手後のd5の周囲にはc4・d4・e4・c5・e5・c6・d6・e6があり、すべて石で埋まっています。このように周囲を石で囲まれた石だけを返す手を、ここでは狭い意味での中割りとして扱います。返したd5は空きに触れないため、それ自体を新しい境界の黒石として数える必要がありません。
着手前の黒の外側の石は7枚で、c6の後は8枚です。増えた外側の黒石は置いたc6で、返したd5は含まれません。一方、黒d3ではc4・d4・d5の白が黒へ変わり、新しいd3を合わせて外側の黒が11枚になります。d5も、こちらではc6が空いたままなので外側へ数えます。同じd5を返していても、置いた場所がその周囲の空きを埋めたかどうかが違います。
ここで白の合法手も確認すると、c6後は13か所、d3後は9か所です。中割りを選んだc6の方が、比較相手より白の手数は多く残っています。外側の黒を8枚に抑えたことと、白の合法手を最少にしたことは同じではありません。この盤面を「中割りだから必ず良い」と読むと、二つの観察結果の食い違いを見落とします。
理由の一例は白g4です。黒c6後は、g4から左へf4・e4の黒が並び、d4の白で挟めるので合法です。黒d3を選ぶとd4も黒へ変わり、その先のc4まで黒、b4は空きになるため、同じ横の線は挟めなくなります。外側の黒を増やした手が、相手の白い端点を消して合法手を減らす場合もあるのです。
また、黒c6の後の白b6は、右へc6・d6・e6の黒をf6の白で挟めます。黒d3の方ではc6が空きなので、その横の線はできません。中割りでは返した石の周囲が埋まっていても、新しく置いた石の周囲まで閉じているとは限りません。反転石だけを調べて安心せず、置いたc6が作った新しい列にも目を向けてください。
O10:境界を増やさずに返す利点を確認する
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 2 | · | · | · | · | · | · | · | · |
| 3 | · | · | · | ● | · | ○ | · | · |
| 4 | · | · | ● | ● | ● | · | · | · |
| 5 | · | ● | ● | ● | ● | ● | · | · |
| 6 | ● | ● | ○ | ○ | · | · | · | · |
| 7 | · | · | ○ | · | ○ | · | · | · |
| 8 | · | · | ○ | · | · | · | · | · |
手番側の全合法手:d2・c3・a4・b4・f4・a5
O10の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):f5 d6 c6 b6 c4 f3 c7 c8 a6 c5 d3 e7 b5
| 候補 | 自分の外側の石/数 | 相手の全合法手/数 |
|---|---|---|
| b4 | f3・b4・c6・d6・c7・e7・c8/7枚 | g2・b3・a4・e6・b7・d7・b8・d8/8か所 |
| d2 | d2・d3・f3・d4・d5・c6・d6・c7・e7・c8/10枚 | c2・e2・g2・c3・e3・e6・b7・d7・b8・d8・f8/11か所 |
白b4は右下のc5の黒をd6の白で挟みます。返ったc5の周囲はb4・c4・d4・b5・d5・b6・c6・d6で埋まり、c5は外側に出ません。白の外側の石は着手前の6枚から7枚へ増えるだけです。新しい白b4は空きに接していますが、返した一枚をさらに外へ露出させない点で、中割りの形を確かめられます。
白d2では、下へd3・d4・d5の黒をd6の白で挟みます。この3枚はいずれも着手後に空きへ触れ、新しいd2も外側の石です。白の外側は10枚になります。黒の合法手はb4後が8か所、d2後が11か所なので、こちらの局面では、境界を増やしにくい候補と相手の手が少ない候補が一致しています。O04との違いを数値だけでなく経路でも確かめましょう。
白d2の後、黒c2は右下のd3の白をe4の黒で挟めます。黒e2は左下のd3をc4で挟めます。上側に出た一枚へ、左右から黒が触れられる状態です。さらに黒c3は右下のd4をe5の黒で挟めます。白b4を選ぶ方ではd3・d4が黒のままなので、これらの白の列は作られていません。黒がどの石を足場にしたかを確認すると、外側を抑える意味が見えます。
それでも白b4後には、黒b3が下のb4の白をb5の黒で、黒a4が右のb4をc4の黒で挟む手があります。中割りは相手に何もさせない魔法ではありません。返す石を囲まれた場所にとどめても、置いた白石から新しい手が二つできることはあります。相手の全合法手を見て、残したくない入口がどこにあるかを確かめる必要があります。
手を渡すときも、変わらない部分と変わる部分を確認する
大きく色を変えずに相手の番へ進めたいときは、候補によって何が保存されるかを考えます。O10で白b4なら上側のd列の黒が残り、白d2ならその列が白へ変わります。石の枚数を抑える目的を「この列を相手が使える形のまま残さない」と具体化すると、同じ一枚返しの候補が複数ある場合も比較しやすくなります。
確認する順は、返した石の周囲、置いた石の周囲、そして相手の端点です。まず外側へ出た石を探し、次にその石へ接する空きの中から相手が挟める場所を拾います。最後に、もともとあった相手の手が消えていないかを見ます。新しい手だけを足していくと、端点の色が変わって消えた手を引き忘れ、実際より多い合法手数になります。
中割りの用語や考え方はOthello! JAPANの中盤講座で確認できます。本記事では、同講座の盤面を借りず、O04とO10で周囲8マスと合法手を計算しました。候補の名前を覚えた後も、その形の利点が今回の盤面で働くかを検算する姿勢を残してください。
終盤は残りの空きから最後まで読んで確かめる

画像はO14。数字は双方が最善に進めたときの終局の黒−白で、途中の石差ではありません。
「最善」の意味を、終局の石差へ切り替える
空きが少なくなったら、相手の合法手を減らすなどの目安だけで候補を決めず、最後に残る石を数えます。ここでの最善は、相手も自分にとって最も有利な応答を続けると仮定し、黒が最終的な黒白の石差をできるだけ大きくする選択です。勝てない局面なら、負けの差が最も小さい手も最善に含まれます。最善という言葉と、必ず勝てるという意味を分けてください。
以下の3問はすべて黒番、空き4マスです。候補ごとの数字は、そこへ打った直後の石差ではなく、その後の全合法応答を終局まで比較した結果です。黒の手番では黒に有利な結果を選び、白の手番では黒に不利な結果を選んで計算しています。表のプラスは黒の方が多い、マイナスは白の方が多いという意味です。
手で数えるときは、黒が置けば黒の枚数へ「置いた1枚と返した枚数」を足し、白が置けば黒の枚数から返された分を引きます。白が新しく置いた1枚を黒から引くことはしません。ただし石差を直接更新する場合は、新しい一枚の影響も受けます。黒の枚数と石差を途中で混ぜると誤差が出るので、慣れるまでは黒白を別々に記録すると確実です。
O06:白のパスを入れて、二回続けて黒が打つ
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ○ | · | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 2 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 3 | ○ | ● | ○ | · | ○ | ○ | ● | ○ |
| 4 | ○ | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 5 | ○ | ● | ○ | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 6 | ○ | ● | ○ | ● | ● | ○ | ● | ○ |
| 7 | ○ | ● | ● | ○ | ○ | ● | ○ | · |
| 8 | ○ | ● | ○ | · | ● | ● | ● | ○ |
手番側の全合法手:b1・d3・h7・d8
O06の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):c4 c3 e6 c5 b5 d6 c7 f6 f4 f5 c6 e3 f2 f7 f3 b6 b4 e2 b7 a5 d2 f1 c2 b2 g1 a8 a4 c8 a2 a3 g8 f8 g3 h2 h3 a7 e8 e1 g7 g2 g5 h1 g4 h6 h4 c1 g6 e7 a6 d7 b8 h5 b3 a1 d1 h8
| 黒の初手 | 直後に返す枚数 | 白の返答→最終石差 | 最終黒対白 | 黒の最終石差 |
|---|---|---|---|---|
| b1 | 2枚 | d3→−14/h7→−18/d8→−10 | 23対41 | −18 |
| d3 | 6枚 | d8→−10 | 27対37 | −10 |
| h7 | 1枚 | d3→−18/d8→−10 | 23対41 | −18 |
| d8 | 2枚 | d3→−18/h7→−14 | 23対41 | −18 |
O06は黒20枚・白40枚から始まります。黒d3は6枚を返し、直後は黒27枚・白34枚です。この後の白の合法手はd8だけ。白d8でb6・c7・e8・f8・g8の黒5枚が白へ返り、黒22枚・白40枚になります。最初に多く返しても、そのままの枚数で終われるとは限らないことを、ここで確かめてください。
続いて黒b1でc1・b2の白2枚を返すと、黒25枚・白38枚です。残る空きはh7だけですが、白には合法手がありません。h7の上はh6の白、左はg7の白、左上もg6の黒から先のf5が黒、e4も黒、d3も黒、c2も黒、b1も黒で盤外へ続き、白の端点に届きません。白はパスします。一方、黒はh7から左のg7の白をf7の黒で挟めます。
最後に黒h7を置いてg7を返すと、黒27枚・白37枚、黒から見て−10で終局します。手順は黒d3、白d8、黒b1、白パス、黒h7です。白のパスで空きが一つ減るわけではありません。空き4だから黒白が必ず二手ずつ、という数え方では、この最後の黒を白と取り違えてしまいます。
なお、黒d3、白d8の後は、黒h7を先に打っても白がパスし、最後に黒b1で同じ27対37になります。途中の黒白数は違っても、どちらの順でも同じ石差に届く枝があるということです。上の手順は最善進行の一例で、そこに示した順番だけが正解ではありません。自分で別の順を見つけたら、答えと違うという理由で消す前に、合法性と終局の数を照合してください。
他の初手b1・h7・d8はいずれも、白の最善応答に対して−18です。たとえば黒b1の後、白はd3・h7・d8に打てます。それぞれその先を最善に進めた黒の石差は−14・−18・−10で、白は黒に最も不利なh7を選べます。黒に都合のよい白d8だけを読んで、b1でも−10になると評価しないようにしましょう。
この盤面の最善d3でも黒は勝てません。しかし、四つの合法手から負け幅を8石小さくする手を選べています。「負けたから最後の選択も誤り」とは限りません。終盤の振り返りでは、勝敗だけで評価せず、その局面で可能だった結果と実際に選んだ結果を比べると、次に直すべき手を特定できます。
O11:隅で5枚返す手より、別の3枚返しがよい
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | · | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
| 2 | ● | ● | ● | ● | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 3 | · | · | ● | ○ | ● | ○ | ○ | · |
| 4 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ● |
| 5 | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ● | ● |
| 6 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ● |
| 7 | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ○ | ● |
| 8 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
手番側の全合法手:a1・b3・h3
O11の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):f5 d6 c6 b6 c4 f3 c7 c8 a6 c5 d3 e7 b5 c3 b8 g5 f6 d7 d8 f4 h4 c2 f2 f8 b7 a5 c1 a8 d2 g2 e3 a7 g3 e8 h1 d1 e6 g6 e2 e1 h7 h5 h6 f1 g7 f7 g8 b1 g4 h8 g1 b2 b4 a4 a2 h2
| 黒の初手 | 直後に返す枚数 | 白の返答→最終石差 | 最終黒対白 | 黒の最終石差 |
|---|---|---|---|---|
| a1 | 5枚 | b3→+6/h3→−24 | 20対44 | −24 |
| b3 | 1枚 | a1→−18/a3→−18/h3→−24 | 20対44 | −24 |
| h3 | 3枚 | a1→−12/a3→−4/b3→+2 | 26対38 | −12 |
O11の空きはa1・a3・b3・h3ですが、黒a3は初めから合法ではありません。黒が選べるのはa1・b3・h3の3か所です。空きの数をそのまま候補数にすると、実行できない手を読み筋へ入れてしまいます。最初に合法手を確定し、その中のa1なら5枚、h3なら3枚、b3なら1枚を返すことを確認します。
黒a1は隅を取り、上辺のb1からf1までの白5枚を返すので魅力的に見えます。しかし最終石差は−24です。最もよい黒h3の−12と比べて、黒の結果は12石差悪くなります。隅に置いた黒は以後返らなくても、他の場所の石が白へ返れば全体では負けます。終盤に隅を取れるからと即決せず、全盤の最終結果へ評価を切り替える例です。
黒h3はh2・f3・g3を返して、黒25枚・白36枚にします。次の白はa1・a3・b3の三つを選べ、それぞれの先の最善結果は黒から見て−12・−4・+2です。白がb3なら黒に勝つ進行があっても、白はa1を選べます。このため黒h3の評価は+2ではなく−12です。相手が助けてくれる変化と、相手が最も厳しく応じた変化を混同しないことが読みの要点になります。
白a1ではb2・c3の黒が白へ返り、黒23枚・白39枚になります。黒の次の合法手はb3だけで、c3・d3・c4を返して黒27枚・白36枚。最後の白a3はa2の黒を返し、黒26枚・白38枚で終わります。黒h3、白a1、黒b3、白a3の各段階で、空きの数が4、3、2、1、0と減ることと、返る石が表の答えに合うことを別々に確かめます。
黒a1の悪い結果も、白のどの応答を読むかで確認できます。黒a1の後の白合法手はb3とh3で、前者ならその後の最善結果は黒+6、後者なら黒−24です。黒が隅を取って勝つ物語を一つ見つけても、白h3の厳しい返答を消せない限り最善の評価にはなりません。自分の一手を考える時間と同じくらい、相手が最も嫌な一手を探す時間を取りましょう。
O14:たくさん返す手が最善になる場合もある
| 行/列 | a | b | c | d | e | f | g | h |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ○ |
| 2 | ● | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● | ○ |
| 3 | ● | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ● | ○ |
| 4 | ● | ○ | ○ | ● | ● | ● | ○ | ○ |
| 5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ○ |
| 6 | ○ | · | ○ | ● | ● | ● | ○ | ● |
| 7 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ● | ● | · |
| 8 | ● | ● | · | ○ | ● | · | ● | ● |
手番側の全合法手:b6・h7・c8・f8
O14の再現棋譜(標準配置から黒先手、以後交互。passはパス):e6 f6 d3 c3 b3 d6 c4 e3 f4 f3 f7 d2 f5 g3 e1 b4 c6 c1 g2 a2 d1 e2 a3 f2 c2 g7 h3 g5 a1 f1 g6 h4 h6 e7 d7 c5 h2 d8 g4 h1 a4 b5 g1 a5 e8 b7 a8 c7 b8 h5 b1 a6 h8 b2 g8 a7
| 黒の初手 | 直後に返す枚数 | 白の返答→最終石差 | 最終黒対白 | 黒の最終石差 |
|---|---|---|---|---|
| b6 | 7枚 | h7→+18/c8→+4/f8→+12 | 34対30 | +4 |
| h7 | 2枚 | f8→+6 | 35対29 | +6 |
| c8 | 8枚 | b6→+8/h7→+24/f8→+16 | 36対28 | +8 |
| f8 | 1枚 | h7→+4 | 34対30 | +4 |
O14は黒29枚・白31枚から、四つの候補を比べます。黒b6は7枚返して最終+4、黒h7は2枚で+6、黒c8は8枚で+8、黒f8は1枚で+4です。今回は最も多く返すc8が最善です。O11の経験を「終盤でも多く返す手は避ける」という新しい決め付けにすると、この問題でよい手を捨ててしまいます。最後まで読めるときは、実際の結果を優先しましょう。
黒c8では上のc7からc2までの6枚に加え、d7・d8を返します。黒38枚・白23枚になった後、白の合法手はb6・h7・f8です。その先の最善結果はそれぞれ黒+8・+24・+16で、白はb6を選べます。白b6はc6・d6・e6・f6を返して黒34枚・白28枚。このとき黒にはh7とf8があり、次の一手の比較もまだ残っています。
最善進行の黒h7では、左上のg6・f5の白をe4の黒で挟み、黒37枚・白26枚になります。最後の白f8がf7を返すため、最終は黒36枚・白28枚の+8です。途中で黒38枚に達したことを結果として記憶せず、その後に返される分を最後まで引くことが重要です。黒c8の直後の15石差と、終局の8石差は別の数字になります。
ここで黒c8、白b6の後の二択をもう一度比較します。黒f8を先に選ぶとd6・e7を返し、直後の黒白数は黒h7の場合と同じ37対26です。ところが最後の白h7はh6と、横に続くg7・f7・e7・d7・c7を返せるため、黒31対白33の−2で終わります。同じ途中の石数でも、残した空きに相手が置いたときに通る線が違います。最初の黒c8だけを覚えても、次の黒番でf8を選べば、この勝てる枝を落としてしまいます。
黒h7から始める場合は、白の合法手がf8だけになり、最終は黒+6です。相手の手を一つに絞れることは読みやすさの利点ですが、三つ残すc8の+8を上回るわけではありません。序中盤で役立った合法手数を、終盤の最終石差より上の判断基準に置かないでください。相手に多くの選択肢を残しても、そのすべてに対応した結果がよければ選べます。
偶数・奇数は候補探しの手掛かりにする
終盤には、まとまった空きで最後に打つ手を意識する考え方があります。空きの奇数・偶数を使って読む順番を決める助けにはなりますが、各空きへ両者が本当に打てるか、途中でパスが起きるかで順番は変わります。O06では空きが四つあっても黒が三回、白が一回置いています。空きの数だけを見て、最後は白の番と決めることはできません。
まず残り2空きになった枝から数え、その結果を一つ前の分岐へ戻す練習が向いています。候補を黒白交互の文字列として丸暗記せず、一手ごとに反転して次の合法手を確認してください。偶数理論の位置付けはOthello! JAPANの終盤講座を参照できます。本記事の3問の数値は、この講座の例を引用したものではなく、掲載盤面から全合法応答を計算した結果です。
対局後の振り返りを次の一戦に生かす

画像はO05で白a1を予想できた記入例。下の表ではO07・O08・O11の見落としを振り返ります。
感想を、確認できる一手の記録へ変える
対局後に「取り過ぎた」「隅を取られた」だけを書いても、次にどこで立ち止まるかが曖昧です。覚えている一局から、迷った一手を一つ選び、打つ前の盤面と手番を残します。盤面を保存できない場合は、黒白の石の位置を座標で控えます。終局の盤面から途中の配置を推測して埋めると、実際には打てなかった候補を検討してしまうので、分からない部分は分からないままにします。
記録する欄は「自分の候補」「相手の返答予想」「実際の合法手」「次回確かめる点」の四つです。予想は答えを見る前に書き、後で消さずに残します。予想が外れたことそのものより、相手の端点を見落としたのか、返る方向を漏らしたのか、手番を取り違えたのかを特定するためです。結果に合わせて予想を書き換えると、自分の読みの癖が見えなくなります。
| 自分の候補 | 相手の返答予想 | 実際の合法手・評価 | 次回確かめる点 |
|---|---|---|---|
| O07 黒b8 | 白d7 | 白a8も合法。b8を返し隅を取る | 辺へ置いたら、隅から横方向も読む |
| O08 白d3 | 一枚返しなので手が少なそう | 黒11か所。比較した白g5後は6か所 | 新しい白d3を挟む上側の空きを調べる |
| O11 黒a1 | 隅と上辺を取れる | 白h3に対し黒−24。黒h3は−12 | 隅を含む全候補の厳しい返答まで数える |
O07の記録例では、自分の候補を黒b8、相手の予想を白d7とします。白d7自体は合法なので、予想が完全に見当違いだったわけではありません。しかし実際の合法手一覧には白a8もあり、この方が隅を取る返答です。次回の確認点は「辺へ置いたら、隣の隅から横方向を調べる」とします。相手の手を一つ読めたことで安心し、別の厳しい返答を探さなかったことを記録できます。
O08なら、候補を白d3、予想を「一枚返しだから黒の手は少なそう」とした記録を作れます。実際は黒11か所で、比較した白g5の後は6か所でした。次回は、色が変わるd4だけでなく新しく置くd3にも注目し、上側の空きへ黒がどう挟めるかを確かめます。単に「次は二枚返し」と覚えると別の盤面で失敗するので、再利用するのは選んだ座標より確認方法です。
O11では、候補を黒a1、予想を「隅と上辺を取れる」と残します。その予想のうち隅の取得は正しくても、最終結果の比較が抜けていました。白h3の返答を加えて最後まで数え、黒−24と分かったら、黒h3の−12と並べます。次回の点は「残りが少ない局面では、隅を含む全候補の最悪の返答を一つずつ読む」です。正しかった観察と不足した計算を分けると、反省が極端になりません。
答えを隠し、同じ盤面を違う目的で使う
初回は盤面の下にある解説を隠し、合法手だけを紙に書いてから照合します。二回目は二つの候補を置いた後の相手の手を予測し、三回目は予測と違った一か所の反転列を説明します。同じ解説を読み返すだけでなく、確認する出力を変えることで、座標を覚えただけなのか、挟む条件を理解したのかを区別できます。
間違いが多い場合は、一度に調べる範囲を狭めます。合法手を全部見つけられないなら、盤面の上半分と下半分に分けて探します。反転の漏れなら、候補を一つに絞り八方向だけ確認します。終盤の数が合わないなら、最終二手だけを戻して数え直します。最初から15問を通しで解く必要はありません。どの作業で誤ったかに合わせて、練習単位を小さくすると原因を取り違えにくくなります。
手番を書き忘れた盤面は、そのまま正誤判定しません。同じ石配置でも黒番と白番で合法手が違い、終盤の結果も変わります。また、盤を並べ直したときは石の総数が空き数と合わせて64になるか、黒白を逆にしていないか、左上のa1を同じ向きに置いたかを確認します。これは戦術のミスではなく再現のミスなので、分けて直してください。
一局遊んだ後、次に試す確認を一つ選ぶ
盤面の問題を解く練習と、相手と一局続けて遊ぶ練習では必要な注意が違います。対局中にすべての候補を完全に記録することが負担なら、終わってから見直す場面を一つだけ決めます。今回は隅の入口、次回は新しく生まれた合法手というように、観察する点を絞りましょう。勝った一局でも、相手が別の合法手を選んだらどうなったかを振り返る材料があります。
学習用の盤面検討は対局の前後に行い、大会やオンライン対局の最中は、その場の助言・外部ツール利用の規則に従ってください。練習相手と一緒に手を戻して検討するなら、真剣な一局とは分けて合意してから始めます。ルールに反する助言を使って勝つことと、自分で次の一手を説明できるようになることは別の成果です。
別の盤上ゲームも試したい18歳以上のiPhone利用者は、白黒フリップを紹介しているTopTopの遊び方と利用前の確認点も参考にしてください。ここで練習したオセロと同じルールだとは確認できていないため、ゲーム内の説明と料金条件を先に確かめましょう。
次の一局では、一番たくさん返せる場所を見つけた後に、相手の隅への返答を一つ確認してみてください。終盤で読み切れる範囲まで空きが減ったら、そこからは最後の石数を比較します。勝敗の感想を、具体的な盤面と次に確かめる一手へ変えることが、この記事の練習の着地点です。