ネットショップ開業の始め方|初心者が売れる店を作る7STEPと費用・集客のコツ
※本記事にはPRを含む場合があります。
こんにちは。「脱会社員」脱サラを応援し続けるブログ、運営者のなかびーです。
ネットショップは、実店舗を持たなくても商品を販売できるため、副業や小さな事業の入口として始めやすい方法です。以前はサイト制作や決済導入に専門知識が必要でしたが、現在はBASE・STORES・Shopifyのようなネットショップ作成サービスや、WordPress+WooCommerceのような構成を使えば、個人でも販売ページを作りやすくなっています。
ただし、「ショップを作れば自動的に儲かる」わけではありません。利益が残る商品を選び、必要な手数料や送料を把握し、集客、購入後の対応、在庫管理まで一つずつ整える必要があります。
この記事では、ネットショップの始め方、作成サービスの違い、開業7STEP、利益を残す考え方、集客・リピーター施策、特定商取引法や税金の注意点まで、初心者向けに順番で整理します。
- ネットショップ開業前に決めること
- BASE・STORES・Shopify・WordPressの違い
- 初心者が開業する7STEP
- 売上ではなく利益を残す考え方
- SNS・SEO・広告・リピーターによる集客
- 特商法・返品条件・税金などの注意点
フリマ販売から始めたい方は、メルカリせどりのやり方も参考にしてください。ネットショップは「自分のお店を持つ」方法、フリマアプリは既存の大きな市場へ出品する方法という違いがあります。
- ネットショップ開業は何から始める?初心者が最初に決める5項目
- ネットショップ作成サービスを比較|BASE・STORES・Shopify・WordPress
- 初心者のネットショップ開業7STEP|商品決定から販売開始まで
- 利益が残るネットショップにするコツ|商品選び・価格・在庫を管理
- 集客とリピーターを増やす|SEO・SNS・広告を役割分担する
- ネットショップ開業の注意点|特商法・返品条件・税金・在庫管理
- 特定商取引法に基づく表示を用意する
- 返品・キャンセル条件を購入前に明確にする
- 個人で事業を始める場合は税務手続きを確認する
- 仕入先・ブランド・知的財産権を確認する
- 個人情報と決済情報を安全に扱う
- よくある質問
- 発送作業は最初から「標準化」する
- 仕入先は価格だけでなく継続性を見る
- 商品ページは「説明」より購入前の不安を減らす
- 売れない商品は「商品・価格・集客」を分けて診断する
- ネットショップの数字は月商だけで判断しない
- 開業前に事業用の記録方法を決めておく
- 開業直後の30日で見るべきこと
- 値下げ以外の売り方を持つ
- 一人で回らなくなったら作業を分解する
- 最初の目標は「1件売る」ではなく「販売の流れを完成させる」
- 撤退ラインも決めておく
- まとめ|小さく販売して、利益が残る仕組みを育てる
ネットショップ開業は何から始める?初心者が最初に決める5項目

最初に決めるべきなのは、デザインやショップ名よりも「誰に何をどう売るか」です。ここが曖昧なままサイトだけ作ると、商品数や機能を増やしても売上につながりにくくなります。
1. 何を売るか|商品だけでなく利益構造まで決める
ネットショップでは、ハンドメイド、アパレル、雑貨、食品、デジタル商品、仕入れ商品など、さまざまな商品を扱えます。ただし、売価だけでなく仕入れ、梱包、送料、決済手数料、返品対応などを含めて利益が残るかを見る必要があります。
たとえば3,000円の商品が売れても、仕入れ1,500円、送料450円、梱包100円、決済・販売手数料がかかれば、手元に残る金額は想像より少なくなります。販売前に最低限の利益計算をしておきましょう。
2. 誰に売るか|「万人向け」より具体的な読者像を作る
売れるショップは、商品そのものだけでなく「誰に向けたお店か」が分かりやすい傾向があります。30代女性向けの通勤バッグ、子育て家庭向けの時短アイテム、アウトドア初心者向けの軽量用品など、利用シーンが見えるほど商品説明や写真も作りやすくなります。
ターゲットを狭くすることは、顧客を減らすことではありません。最初の段階では、「この店は自分向けだ」と感じてもらえる方が購入につながりやすくなります。
3. 仕入れるか、自分で作るか
自社商品、ハンドメイド、卸仕入れ、メーカー仕入れ、受注生産など、販売方法によって必要な資金や在庫リスクが変わります。特に仕入れ商品を扱う場合は、売れ残りを前提に資金計画を作ってください。
「無在庫なら赤字にならない」と単純に考えるのは危険です。仕入先の在庫切れ、発送遅延、販売先の規約違反、返品対応などの問題が起こることがあります。利用するサービスと仕入先のルールを確認したうえで、自分が発送責任を持てる仕組みにしましょう。
4. モール型か自社ショップ型か
楽天市場やAmazonなどのモールは集客力を活用しやすい一方、出店料や販売手数料、モール内競争があります。BASE・STORES・Shopify・WooCommerceなどは自分のブランドを作りやすい反面、SNSやSEO、広告などで自分から集客する必要があります。
副業初心者なら、まず小さな自社ショップを作り、SNSや既存顧客から販売を始める方法もあります。すでにフリマで販売実績がある場合は、自社ショップへ徐々に広げる方法も選べます。
5. 月に使える時間と予算を決める
ネットショップは、商品登録だけでなく撮影、説明文、問い合わせ、梱包、発送、在庫更新、売上確認が必要です。本業があるなら、週に何時間使えるかを決め、発送日を週2〜3回にまとめるなど運営ルールを作ると続けやすくなります。
ネットショップ作成サービスを比較|BASE・STORES・Shopify・WordPress

ネットショップ作成サービスは、初期費用だけでなく、月額、決済手数料、デザイン自由度、商品管理、外部連携、将来の拡張性まで比較して選びましょう。以下は2026年9月時点の公式情報をもとに整理しています。
※表は横にスクロールできます。
| サービス | 費用の考え方 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| BASE | スタンダードは初期・月額0円。売れたときに決済手数料3.6%+40円、サービス利用料3% | 固定費を抑えて試したい | 売上が増えると手数料負担も増える |
| STORES | フリープランあり。ネットショップの決済手数料はプランと決済方法で異なる | 店舗・決済・予約等もまとめたい | プラン別の手数料差を確認 |
| Shopify | 月額制。プラン、決済、アプリで総額が変わる | 多チャネル販売・拡張性を重視 | アプリ費用まで含めて予算化 |
| WordPress+WooCommerce | サーバー・ドメイン費用が必要。機能はプラグインで拡張 | コンテンツSEOや自由な設計を重視 | 保守・セキュリティも自分で管理 |
BASE|固定費を抑えて販売テストをしやすい
BASEのスタンダードプランは初期費用・月額費用0円で、商品が売れたときに決済手数料とサービス利用料が発生します。まだ月商が読めない段階で、固定費を抑えながら商品ページや販売の流れを試したい人には比較しやすい仕組みです。
一方、売上が大きくなるほど手数料の絶対額も増えます。月商が安定してきたら、有料プランや別サービスも含めて総コストで比較しましょう。
STORES|ネットショップ以外の店舗機能もまとめて検討できる
STORESはネットショップだけでなく、決済・レジ・予約など複数サービスを展開しています。オンライン販売と実店舗、イベント出店、予約サービスなどを組み合わせたい人は比較しやすい選択肢です。
フリープランとスタンダードではネットショップの決済手数料が異なるため、月商と利用する決済方法から総額を見てください。
Shopify|商品数や販売チャネルを広げたい人向け
Shopifyは、オンラインストア、商品管理、複数の販売チャネル、アプリによる機能追加などを組み合わせやすいサービスです。将来的に商品数を増やす、海外販売を検討する、SNSや実店舗も連携するといった拡張性を重視する場合に候補になります。
料金はプラン改定やキャンペーンがあるため、契約前に必ず公式料金ページで最新条件を確認してください。
WordPress+WooCommerce|コンテンツとECを同じサイトで育てたい
ブログ記事で検索流入を増やし、そのまま商品販売へつなげたい場合は、WordPressにWooCommerceを組み合わせる方法もあります。デザイン・SEO・コンテンツの自由度は高い一方、サーバー、WordPress更新、バックアップ、セキュリティなどの管理も必要です。
自社ECをWordPressで作る場合は、まず安定したレンタルサーバーを選びます。料金や容量を比較したい方は、副業ブログ向けレンタルサーバー比較も参考にしてください。
WordPress+WooCommerceで自社ショップを作るなら
シンレンタルサーバーはWordPressに対応しており、自社サイト型のネットショップを作りたい人の候補になります。
初心者のネットショップ開業7STEP|商品決定から販売開始まで

STEP1|商品とターゲットを決める
最初に「誰に・何を・なぜ買ってもらうか」を1文で説明できる状態にします。商品数を増やす前に、主力商品を1〜3点決める方が写真、説明、SNS発信を集中しやすくなります。
STEP2|競合と相場を調べる
Google検索、SNS、モール、フリマなどで同ジャンルの商品を見て、価格帯、レビュー、送料、写真、購入者の不満を調べます。競合のコピーではなく、「購入者が何を比較しているか」を確認することが目的です。
STEP3|仕入れ・製造・在庫ルールを決める
卸仕入れなら最低ロットと支払条件、ハンドメイドなら制作時間、受注生産なら発送までの日数を決めます。在庫を持つ場合は、売れ残ったときの値下げや廃棄まで想定してください。
STEP4|ショップを開設する
サービスを選び、ショップ名、URL、連絡先、配送方法、決済方法、特定商取引法に基づく表記、返品条件などを設定します。デザインに時間を使いすぎず、まず購入できる状態まで仕上げることを優先します。
STEP5|商品写真と説明文を作る
ネットショップでは商品を直接触れないため、写真と説明文が接客の代わりになります。正面だけでなくサイズ感、素材、使用例、傷や個体差など、購入判断に必要な情報を載せます。
説明文は「特徴」だけでなく、「誰のどんな場面で役立つか」「サイズ」「素材」「発送までの日数」「返品条件」まで書くと不安を減らせます。
STEP6|テスト注文して購入導線を確認する
公開前に、自分のスマホから商品を探し、カート、住所入力、決済、注文メールまで一連の流れを確認します。送料が突然高くなる、ボタンが見つからない、スマホで文字が小さい、といった問題を事前に見つけます。
STEP7|小さく販売開始して数字を見る
最初から大量在庫や広告費を投入するのではなく、少量の商品で販売を開始し、アクセス、購入率、客単価、返品率、広告費、利益を見ます。売れた商品だけでなく、見られているのに売れない商品の原因も確認してください。
利益が残るネットショップにするコツ|商品選び・価格・在庫を管理

売上が増えても利益が残らなければ、ネットショップ経営は続きません。初心者ほど「月商」より「1件売れたときにいくら残るか」を確認しましょう。
利益は「売価−変動費−固定費」で考える
商品1件の利益を見るときは、仕入原価、決済・販売手数料、送料、梱包材、広告費の配分、返品損失などを差し引きます。さらに月額サービス、撮影機材、アプリ、倉庫など固定費もあります。
基本式:売上 − 商品原価 − 決済・販売手数料 − 送料 − 梱包 − 広告費 − その他経費 = 利益
送料込み価格で赤字にならないようにする
ネットショップでは「送料無料」が購入の後押しになることがありますが、送料が消えるわけではありません。送料込みにするなら販売価格へ織り込み、地域別送料やサイズ超過も想定します。
初期は小さく軽い商品が管理しやすい
大型商品は保管場所と送料が必要です。初心者は、小さく軽く、破損しにくく、状態や品質を説明しやすい商品から始めると運営負担を減らせます。
在庫回転を見る
利益率が高くても半年売れない商品ばかりでは資金が寝てしまいます。30日、60日、90日と在庫期間を分け、長期在庫は値下げ、セット販売、販路変更などを検討します。
仕入れを増やす前に売れた理由を確認する
1回売れただけで大量発注するのではなく、検索流入、SNS投稿、季節需要、広告、既存顧客など、どこから購入されたかを確認します。再現できる理由がある商品へ資金を寄せる方が安全です。
返品・キャンセルもコストとして考える
サイズ違い、配送事故、商品不良、説明不足などによる返品は利益を押し下げます。返品条件を明確にし、写真や説明で購入前の認識違いを減らすことも利益改善になります。
集客とリピーターを増やす|SEO・SNS・広告を役割分担する

自社ショップは、作っただけでは人が来ません。集客手段ごとに得意な役割が違うため、SEO・SNS・広告・既存顧客施策を組み合わせます。
SEO|悩みや比較検索から商品へつなぐ
商品名だけでなく、「選び方」「使い方」「比較」「お手入れ」など、購入前の疑問を解決する記事を作ると検索流入を作れます。WordPress型ショップはコンテンツを蓄積しやすいのが強みです。
SNS|新商品と利用シーンを見せる
Instagram、X、TikTok、YouTubeなどは、商品写真、使用例、制作工程、スタッフの考え方を見せやすいチャネルです。毎日広告を投稿するより、使い方や選び方を発信し、興味を持った人をショップへ案内します。
広告|利益が読めてから小さく試す
広告はアクセスを早く増やせますが、利益計算ができていない状態で使うと赤字を拡大します。商品1件の粗利、購入率、1件獲得に使える広告費を決めてから少額でテストしてください。
レビューと購入後対応が次の売上を作る
発送が早い、梱包が丁寧、問い合わせへの返信が分かりやすい、といった体験は再購入や口コミにつながります。初回販売で終わらず、購入者が次に必要になる商品やタイミングを考えます。
メール・LINEなどで再購入のきっかけを作る
新商品、再入荷、季節商品、メンテナンス時期など、顧客にとって意味のある情報を配信します。クーポンだけを送り続けるより、役立つ情報と販売案内を組み合わせる方が解除されにくくなります。
売上レポートを月1回見る
最低限、売上、注文数、客単価、購入率、人気商品、在庫、返品、広告費を月1回確認します。数字を記録していれば、「売れているのに利益が減った」「アクセスは増えたのに購入されない」といった問題を早く見つけられます。
ネットショップ開業の注意点|特商法・返品条件・税金・在庫管理

ネットショップは簡単に開設できる一方、販売者として守るルールがあります。個人の副業でも、事業として通信販売を行うなら必要な表示や税務を確認しましょう。
特定商取引法に基づく表示を用意する
消費者庁の特定商取引法ガイドでは、インターネット通信販売の広告には、販売価格、送料、支払時期・方法、引渡時期、返品・解除に関する事項、事業者情報など法定事項の表示が求められます。最終確認画面でも必要事項を一覧で確認できるようにするルールがあります。
利用するネットショップサービスにテンプレートがあっても、内容を自分の販売条件に合わせて確認してください。
返品・キャンセル条件を購入前に明確にする
「返品不可」と一言だけ書けば十分とは限りません。商品不良、配送事故、購入者都合、サイズ違いなど、どのケースでどのように対応するかを明確にします。返品特約は購入者が認識しやすい場所へ表示する必要があります。
個人で事業を始める場合は税務手続きを確認する
国税庁は、個人が事業を始めた場合の開業届などの手続きを案内しています。副業として始めた場合でも、所得区分、必要経費、確定申告、消費税・インボイスの扱いは売上規模や取引内容で変わります。
判断が難しい場合は税務署や税理士に確認し、売上・仕入れ・送料・手数料・広告費の記録を残しておきましょう。
仕入先・ブランド・知的財産権を確認する
偽ブランド品、権利侵害品、許認可が必要な商品、医薬品などは扱いに注意が必要です。商品を仕入れる前に、販売できる商品か、画像や説明文を使用してよいかを確認してください。
個人情報と決済情報を安全に扱う
氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど購入者情報を扱います。必要以上に保存せず、アカウントの多要素認証、パスワード管理、WordPressを使う場合は定期更新とバックアップを行います。
よくある質問
Q. ネットショップはスマホだけでも始められますか?
BASEやSTORESなどスマホで操作できるサービスはあります。ただし、商品登録、表計算、画像編集、売上分析、長文の商品説明などはパソコンがある方が効率的です。
Q. 最初から商品をたくさん登録した方がいい?
必ずしも必要ありません。最初は主力商品を絞り、写真、説明、発送、顧客対応まで一連の運営を確認してから増やした方が改善しやすいです。
Q. BASEとSTORESはどちらがいい?
固定費、決済手数料、必要な外部機能、実店舗連携などで選びます。小さく始める段階では両方の無料プランを比較し、実際の管理画面や必要機能を確認する方法もあります。
Q. 月商が増えたら何を見直す?
決済・販売手数料、広告費、在庫回転、発送作業時間、返品率、顧客対応時間を見直します。売上が増えるほど、手数料体系や運用負担が経営へ影響します。
Q. 副業から始めても大丈夫?
可能ですが、本業の就業規則、労働時間、税金、在庫保管スペースを確認してください。会社員向けの副業全体を比較したい方は、初心者におすすめの副業8選も参考になります。
発送作業は最初から「標準化」する
注文が1日1件のうちは、その場で梱包しても大きな問題はありません。しかし注文数が増えると、箱のサイズ選び、宛名確認、同梱物、発送通知など細かな作業が増え、ミスが起こりやすくなります。そこで、よく使う箱・封筒・緩衝材を決め、商品ごとに梱包パターンを作っておくと作業時間を短縮できます。
「注文確認→在庫確認→検品→梱包→ラベル発行→発送→発送通知」という流れを簡単なチェックリストにしておくと、家族やスタッフへ作業を引き継ぐときにも役立ちます。副業で運営する場合は、発送日をあらかじめ「火・木・土」などと決め、商品ページに発送目安を明記しておく方法もあります。
仕入先は価格だけでなく継続性を見る
仕入れ値が安くても、毎回在庫が変わる、品質にばらつきがある、納期が読めない仕入先では、販売ページの在庫管理が難しくなります。継続的に扱いたい商品なら、最低発注数、納期、在庫更新頻度、不良品対応、返品条件まで確認してください。
仕入れ先を1社だけに依存すると、欠品や値上げで販売が止まることがあります。主力商品は代替仕入先を探しておく、または自社で一定量の安全在庫を持つなど、売上が伸びた後のリスクも考えます。
商品ページは「説明」より購入前の不安を減らす
商品の特徴を並べるだけでは、購入者が本当に知りたい情報を取りこぼすことがあります。サイズ、重量、素材、色味、使用方法、対応機種、洗濯方法、賞味期限、保証など、その商品を買う前に迷いやすいポイントを先回りして書きましょう。
問い合わせで同じ質問が何度も来る場合は、商品ページへ追記するサインです。購入前の疑問を商品ページで解消できれば、問い合わせ対応の時間を減らし、返品やキャンセルも防ぎやすくなります。
売れない商品は「商品・価格・集客」を分けて診断する
売れないときに、すぐ値下げするのはおすすめしません。まずアクセス自体がないのか、アクセスはあるのにカートへ入らないのか、カートには入るのに購入されないのかを分けて見ます。
- アクセスが少ない:SEO、SNS、広告、商品名の見直し
- 見られるがカートに入らない:写真、価格、商品説明、レビューの見直し
- カートから離脱する:送料、決済方法、入力項目、配送日数を確認
問題の場所を分ければ、必要な改善も変わります。値下げだけに頼らず、購入までのどこで止まっているかを確認しましょう。
ネットショップの数字は月商だけで判断しない
月商100万円という数字は目立ちますが、利益が10万円なのか30万円なのかで経営状態は大きく違います。ネットショップでは、粗利率、広告費率、客単価、リピート率、在庫回転日数、返品率なども確認してください。
特に副業では「利益÷作業時間」も大切です。月5万円の利益でも、月20時間で作れたのか80時間かかったのかで続けやすさが変わります。作業時間を記録し、売上が増えるほど忙しくなる部分は自動化・外注・発送代行なども検討します。
開業前に事業用の記録方法を決めておく
売上、仕入れ、送料、梱包材、広告費、サービス利用料などを個人の生活費と混ぜると、後から収支を追うのが難しくなります。専用の銀行口座やクレジットカードを用意できる場合は、事業用として分けると管理が楽になります。
会計ソフトを使う場合も、ショップの売上データや決済サービスからどのように入金されるかを最初に確認しましょう。売上発生日と入金日は同じではないため、入金額だけを見て売上として扱うと手数料の把握がずれることがあります。
開業直後の30日で見るべきこと
ショップ公開後の最初の30日は、売上額だけで成功・失敗を決めない方がよいです。まずはアクセスが集まった商品、検索やSNSから流入したページ、問い合わせが多かった内容、カート追加された商品を確認します。購入がなくても、興味を持たれている商品が分かれば改善材料になります。
また、初回購入者から「どこで知ったか」「何と比較したか」「購入前に不安だったこと」を聞けると、次の商品ページや広告に活かせます。小規模ショップの強みは、数字だけでなく顧客の声を近い距離で集められることです。
値下げ以外の売り方を持つ
価格競争だけで勝とうとすると、利益が減り続けます。セット販売、ギフト包装、限定カラー、予約販売、定期購入、まとめ買い特典など、同じ商品でも価値の見せ方を工夫できます。
特にオリジナル商品や専門ジャンルでは、使い方ガイド、選び方記事、アフターサポートなど、購入後の体験まで含めて価値を作ると価格だけで比較されにくくなります。安売りではなく「この店で買う理由」を増やすことを意識しましょう。
一人で回らなくなったら作業を分解する
注文が増えると、商品企画、撮影、問い合わせ、梱包、発送、会計、SNS更新まで一人で抱えるのが難しくなります。すべてを外注する必要はありませんが、定型化しやすい梱包、画像加工、データ入力などから切り分けると、本来やるべき商品企画や顧客対応へ時間を使えます。
外注前には作業手順を文章や動画で残し、誰が担当しても同じ品質になる状態を目指します。ネットショップ経営は、売上を増やすだけでなく「自分がいなくても一部の作業が回る仕組み」を作るほど続けやすくなります。
最初の目標は「1件売る」ではなく「販売の流れを完成させる」
開業直後は、売上ゼロの日があっても珍しくありません。最初の目標は、商品登録、集客、注文、入金、梱包、発送、問い合わせ、会計まで一連の流れを問題なく回せる状態を作ることです。1件の注文を安全に完了できれば、次は同じ流れを効率化できます。
逆に、売上だけを急いで広告を増やすと、発送遅延や在庫切れ、問い合わせ対応の遅れが起きることがあります。販売数を増やす前に、注文が5件、10件と重なっても処理できるかを確認してください。
撤退ラインも決めておく
仕入れ型のネットショップでは、続ける判断だけでなく「どの状態になったら商品を入れ替えるか」も必要です。一定期間売れない商品、値下げしても利益が残らない商品、返品が多い商品は、感情で抱え続けず見直します。
副業では使える資金と時間に限りがあります。売れない商品へ資金を固定するより、反応がある商品や利益率の高い商品へ資金を移す方が、次の成長につながります。
ネットショップは、商品が売れるほど課題も具体的になります。最初からすべてを予測するより、少額で試し、数字と顧客の反応を見ながら商品・価格・集客・運営方法を更新していく方が現実的です。小さな改善を積み重ねる前提で始めると、失敗を必要以上に恐れず運営できます。
また、ショップ運営に慣れてきたら「売れている商品」だけでなく「利益が残る商品」「問い合わせが少ない商品」「リピートされる商品」を分けて確認してください。売上が大きくても作業負担が重い商品ばかりでは、副業として続けにくくなります。商品ごとの利益と作業時間を比べ、少ない負担で継続しやすい商品へ少しずつ比重を移すことが、長期運営では重要です。
小さなテスト販売を繰り返し、数字と顧客の反応を基準に改善を続けることが、初心者には最も現実的な進め方です。
まとめ|小さく販売して、利益が残る仕組みを育てる
初心者のネットショップ経営で大切なのは、最初から完璧なデザインや大量の商品を用意することではありません。売る相手と商品を決め、小さくショップを作り、実際に販売し、数字を見ながら改善することです。
まず1〜3商品で販売の流れを確認し、利益計算、写真、説明、発送、問い合わせ対応を経験してください。売れる商品と集客経路が見えたら、在庫や広告を少しずつ増やします。
ネットショップは、仕組みを作れば会社員の副業から始めることもできます。売上だけを追わず、利益・時間・在庫・顧客満足をまとめて管理し、自分のペースで続けられる店へ育てていきましょう。