介護休業給付金はどう申請する?対象条件・金額・会社への依頼と期限を整理
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こんにちは。『脱会社員』脱サラを応援し続けるブログ、運営者の『なかびー』です。
介護休業給付金を申請するときは、会社への休業の申出を済ませ、休業期間・雇用保険の加入状況・休業中の給与を確認したうえで、原則として一回の休業が終わってから会社を通じてハローワークへ提出します。家族の介護が始まっただけで自動的に振り込まれるものではないため、休業前から担当者と書類の準備を進めておくと安心です。
この記事は、家族の介護と仕事を両立したい在職中の方に向けた申請ガイドです。会社へ何を伝えるか、給付額の見込みをどう作るか、申請書のどこを照合するか、通知が届くまで何を記録するかを順に整理します。退職後の失業給付や、介護サービスの利用料を支える介護保険とは扱う制度が異なります。
制度・様式の確認日は2026年10月12日です。厚生労働省の2026年8月版リーフレットなどを参照しています。日付と金額は説明用の架空例で、個別の受給可否、支給額、振込日を保証するものではありません。自身の条件は会社と事業所を管轄するハローワークで確認してください。
申請前にそろえる三つの情報
- 会社へ申し出た休業の開始日と終了日
- 雇用保険の加入状況と、開始前の賃金
- 休業中の就業と、支払われる給与の対象期間
介護休業給付金の対象か、休業と雇用保険を分けて確認する

利用できるかは各制度で確認
介護休業・介護休暇・給付金は、それぞれ何を決める制度か
介護に関する相談を会社へするときは、欲しい支援を具体的に伝えましょう。しばらく仕事を離れて介護の体制を整えたいなら介護休業、通院への付き添いや手続きのために時間単位・日単位で休みたいなら介護休暇が検討の入口になります。休む制度の名称が違えば、申出の方法や日数の扱いも変わります。
介護休業給付金は、対象の介護休業を取得した雇用保険の被保険者に対する給付です。会社が休業を認めることと、ハローワークが給付の条件を確認することは別々に進みます。会社から「休めます」と回答をもらったら、次に「雇用保険の介護休業給付も申請したい」と伝え、給付の担当者につないでもらいます。
介護休暇は年次有給休暇とは別に設けられる制度で、対象家族が一人なら年5日、二人以上なら年10日が基本です。一日または時間単位で利用でき、賃金が出るかどうかは会社の規定を確かめます。介護休暇の日を、そのまま介護休業給付金の対象日として数えることはできません。2025年4月からは、労使協定による勤続6か月未満の人の介護休暇の除外が廃止されています。
在職中の雇用保険と、開始前の加入期間を調べる
給付の対象となる雇用保険の区分は、一般被保険者と高年齢被保険者です。正社員かパートかという呼び方だけで判断せず、現在の加入状況を給与担当者などに確認します。自営業だけをしている人や雇用保険に加入していない人が、家族を介護したという理由だけでこの給付を受けられる仕組みではありません。
加入期間は、原則として介護休業を始める前の2年間で確認します。賃金支払基礎日数が11日以上ある完全月が12か月以上必要で、これだけでは12か月に届かない場合は、賃金の支払いの基礎となった時間が80時間以上の完全月を一か月として数える補完があります。単に保険料を一年分払ったという合計や、給与明細の枚数だけで判定しないことが大切です。
前職の期間がある人、病気やけがで長く賃金を受け取れなかった人は、会社名と年月を整理して照会します。開始前2年間に疾病・負傷などで連続30日以上賃金を受けられなかった場合には、確認する期間がその日数分延び、最長4年になる取扱いがあります。また、過去に基本手当や高年齢求職者給付の受給資格決定を受けていると、その決定を受けた後の月に限って数えるため、その通知の有無も伝えます。
記録が分からない場合は、先に雇用保険の加入記録を確認する方法を参照し、確認できた勤務先・資格取得日・資格喪失日を持って相談してください。ここで見る11日・80時間は休業開始前の期間の判定です。休業中に何日働けるかの基準とは分けてメモしておくと、後の勤怠確認で取り違えずに済みます。
対象家族と、常時介護を必要とする状態を確かめる
対象家族は、配偶者、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹、孫です。配偶者には事実上の婚姻関係にある人を含み、父母や子には養親・養子も含みます。同居していることや、扶養に入れていることを一律の条件にしないでください。離れて暮らす親の介護についても、続柄と家族の状態を整理して相談できます。
状態の要件は、けが、病気、身体上・精神上の障害によって、二週間以上にわたり常時介護を必要とすることです。この「二週間以上」は家族の状態が続く期間を指します。本人が必ず二週間以上休業しなければならないという意味ではなく、ほかの要件を満たせば十日間の休業が給付の対象となる場合もあります。入院やほかの介護者の支援を受ける時期と、本人が休む時期を分けて考えましょう。
2025年4月以降の公的な判断基準には、状態の表を使う方法と、介護保険の要介護2以上に該当する方法があります。表では、所定の項目について状態2が二項目以上、または状態3が一項目以上に該当し、その状態が続くと認められるかを見ます。要介護認定の名称だけが唯一の入口ではありませんが、この記事の説明だけで該当を診断したり、給付の認定を確定したりすることもできません。
有期契約や退職予定があるときは、先に確認する
有期契約で働いている場合は、契約の満了日と更新の見込みを確認します。給付では、介護休業開始予定日から93日を経過する日を起点として、さらに6か月を経過する日までに、労働契約が満了することが明らかでないことが必要です。更新される場合には更新後の契約も含めて見ます。現在の契約書の末日だけを見て結論を出さず、会社に確認した更新の扱いも合わせて伝えましょう。
休業を取得する制度にも別の確認があります。労使協定がある場合、継続して雇用された期間が一年未満の人、申出から93日以内に雇用が終わることが明らかな人、週の所定労働日数が二日以下の人などを、介護休業の対象から除外できる場合があります。雇用保険で数える12か月と、今の会社での継続雇用期間は別の項目です。どちらの理由を説明されているかを聞き分けます。
介護休業給付は職場復帰を前提としており、休業を始める時点ですでに終了後の退職を予定している場合は対象外です。退職日が決まっているのに、給付のためだけに復帰予定と記載することはできません。家計の見通しを作る際も、対象外の可能性がある給付を確定収入に入れず、現在の予定をそのまま会社とハローワークへ伝えてください。
この章の主な根拠:厚生労働省・介護休業給付の内容及び支給申請手続(令和8年8月)/厚生労働省・介護休業制度特設 介護休業/厚生労働省・2025年介護関係の法改正/厚生労働省・常時介護判断基準(令和7年4月~)。
休業の申出と、給付対象の期間を一枚の予定にする

架空例:休業50暦日/給付49日
会社に伝える希望日と、給付申請の担当者を決める
介護休業の申出は、原則として希望する開始日の二週間前までに書面などで行います。まず社内の様式と申出先を確認し、家族の介護が必要になった事情、休業の希望開始日・終了日、給付申請も希望することを伝えます。上司が業務調整を担当し、人事や給与担当が申請資料を扱う会社では、誰の返事を待てば次へ進めるかまで確認しておきます。
最初の連絡用のメモは、①介護が必要になった事情、②希望期間、③使う社内様式、④給付申請の担当、⑤本人が用意する資料、⑥会社からの回答予定日の六項目で十分です。細かな給与計算が終わっていなくても、休業希望の相談は先にできます。ただし、会社へ伝えた日と実際に認められた開始日を同じものとして扱わず、取扱いの通知で確かめてください。
急な入院などで二週間前に申し出られない場合は、まず現在の事情と希望日を伝え、休業開始日やそれまでの休み方を会社と相談します。自己判断で過去の日付を申出日にしたり、会社の通知と異なる休業期間を給付申請書へ書いたりしないようにしましょう。電話で急ぎの相談をした場合も、その後に決まった内容を社内で認められる方法で残しておくと照合しやすくなります。
2025年4月以降は、介護に直面した旨を申し出た労働者へ、会社が介護休業などの制度を個別に周知し、利用の意向を確認する仕組みがあります。給付の案内や申出先の説明も確認しましょう。担当業務を離れる準備が必要なら、仕事の引き継ぎ資料を作る方法を別に使い、給付の申請資料と業務の手順書は分けて管理します。
93日・3回と、一回の休業を分けて記録する
介護休業給付は、同じ対象家族について通算93日を限度に、3回までが基本の枠です。今回の申請の前に、同じ家族の介護で過去に取得した休業と支給決定通知を確認します。初回の入院時と、退院後の在宅生活を整える時期など、離れた時期の休業も一続きの履歴として整理してください。
記録には、家族ごとに、休業の開始日・終了日、何回目か、会社が把握する取得日数、給付で決定された支給日数を並べます。休業の日数はカレンダー上の期間、給付の支給日数は計算上の日数になるため、同じ欄に一つの数字だけを書くと後で合わなくなることがあります。今回の予定日数は予定と分かるようにし、終了後の実績や決定通知を受けて更新します。
病状が変わったからといって、同じ家族について新たに93日・3回の枠が生まれるわけではありません。すでに限度まで受給している場合は、新しい申請書を出せば再開できると考えず、介護体制や別の両立支援を相談します。まだ残りがある場合も、一度で使う日数を決める前に、今後いつ仕事を離れる必要がありそうかを家族や支援者と整理すると、休業の目的を具体化できます。
同じ親をきょうだい二人で介護し、それぞれが雇用保険に加入している場合は、各自が条件を満たせば同時期の給付も可能です。家族全体で一つの93日枠を分け合う、という意味ではありません。本人の会社への申出と申請は各自で確認し、家族間では支援を担当する時間帯や連絡方法を調整します。他の家族の受給状況から、自分の支給可否を推測しないようにしましょう。
開始日から区切る支給単位期間を確認する
給付額は、介護休業の開始日から一か月ごとに区切った「支給単位期間」を使って計算します。一回の対象となる休業は最長三か月で、支給単位期間も最大三つです。会社の給与の締め日や、家賃を払う月の区切りに合わせて自由に分けるものではありません。月の途中から休業する人は、その開始日を起点に会社と区切りを確認してください。
この記事では、2026年10月1日から11月19日まで、初めて介護休業を取る架空例を使います。支給単位期間は10月1日〜10月31日と、11月1日〜11月19日の二つです。休業自体は両端を含めて50暦日ありますが、給付の支給日数は、最終ではない10月分が30日、終了日を含む11月分が19日で、合計49日になります。
この違いは、10月31日の休業がなかったことになるという意味ではありません。申請書で実際に全日休業した日数を確かめる作業と、金額に掛ける支給日数のルールが異なるためです。全日休業が続いたこの例では、10月の全日休業日数は31日ですが、給付額の算式には30日を使います。勤怠資料を計算用の数字に合わせて書き換えないでください。
31日など月末に開始した場合は、翌月に同じ日がないときの区切りも関係します。毎回30日を足す自己流の計算や、先月の申請書の日付だけを置き換える方法は避け、公式リーフレットの期間例と会社の記載を照合します。休業の最終日が決まっていない段階では、予定の期間表にしておき、実際の終了日が決まってから最後の区切りを確定させましょう。
※表は横にスクロールできます。
| 支給単位期間 | 暦の日数 | 全日休業の実績 | 計算に使う支給日数 |
|---|---|---|---|
| 10月1日〜10月31日 | 31日 | 就業0日なら31日 | 30日 |
| 11月1日〜11月19日(最終) | 19日 | 就業0日なら19日 | 19日 |
| 合計 | 50日 | 50日 | 49日 |
全日休業の実績と、給付額に掛ける支給日数は別の数字です。
復職日・延長・別の休業への変更を予定へ反映する
予定表には、休業終了日と復職日を別に書きます。たとえば11月20日に職場へ復帰するなら、今回の休業終了日は11月19日という関係を会社の通知で確かめます。普段の休日を挟む場合などは、出勤を再開した日だけから期間を推測せず、会社が扱う休業の終了日を確認しましょう。申請書の終了日と勤怠の区分が食い違っていないことが重要です。
介護休業の終了予定日を延ばす場合は、終了予定日の二週間前までの申出によって、一回の休業につき一回、終了日の繰下げができる仕組みがあります。延長が必要になりそうなら、期限直前まで待たずに会社へ相談します。休業の取扱いが変更されても、給付の上限日数や回数が自動的に追加されるわけではないため、変更後の期間を給付担当者にも共有してください。
介護休業中に、別の家族の介護休業、産前産後休業、育児休業が始まった場合には、新しい休業の開始日前日で元の介護休業は終了します。また、産前産後休業中に介護休業を開始することはできません。複数の休業名が勤怠表に並ぶときは、それぞれの開始日を日付順に整理し、同じ日を元の休業の給付に含めてよいと自己判断しないようにします。
この章の主な根拠:厚生労働省・介護休業給付の内容及び支給申請手続(令和8年8月)/厚生労働省・介護休業制度特設 介護休業。
67%の計算を、賃金・日数・休業中の給与から確かめる

架空例:30日基礎24万円・他の要件を満たす場合
手取りではなく、証明書の賃金日額を使う
給付額の基本の算式は、休業開始時賃金日額に支給日数を掛け、その67%を計算するものです。この賃金日額は、原則として休業開始前六か月間の賃金総額を180で割って求めます。口座に入った手取りではなく、保険料などを引く前の総支給額が出発点です。給与明細を見るときは、振込額の欄だけを集計しないようにしてください。
厚生労働省の一般向け案内では、この六か月の総支給額から賞与を除くとされています。月ごとの手当や特殊な支給がある場合は、名称だけで自分が含める・除くと決めず、会社が作る「雇用保険被保険者休業開始時賃金月額証明書」の対象賃金と照合します。直近で昇給した人や月ごとの給与変動が大きい人は、最後の一か月の給与に67%を掛けるだけでは見込みがずれます。
架空例として、証明の対象となる六か月の賃金総額を144万円とすると、144万円÷180で賃金日額は8,000円です。30日分の計算基礎は8,000円×30日で24万円になります。この例では日額がそのように確定し、ほかの受給条件も満たすと仮定します。実際には、手元で計算した値と、ハローワークが証明書から確認する値を区別しておきましょう。
通常の30日分と、最終の短い期間を計算する
10月1日〜11月19日の例について、休業中の就業がなく、介護休業期間を対象とする賃金も支払われないと仮定します。10月の単位は8,000円×30日×67%で160,800円、11月の最終単位は8,000円×19日×67%で101,840円です。二つを合計すると262,640円になります。給与が出る場合の調整例は次の節で別に扱います。
休業の50暦日にそのまま8,000円と67%を掛けると268,000円となり、この例の正しい試算より5,360円多くなります。反対に、平日の出勤予定日だけを数えて計算すると、給付の支給日数の考え方から外れます。誤差の原因を探すときは、最初に期間の区切りと支給日数を見直すと、給与の細かな項目を調べる前に原因が分かる場合があります。
休業中に給与が出る場合は、13%と80%で分ける
介護休業の期間を対象とした賃金が支払われると、給付額の調整が生じることがあります。比較の基礎は、休業開始時賃金日額に、その支給対象期間の支給日数を掛けた額です。対象となる賃金が基礎額の13%以下なら67%相当の給付、13%を超えて80%未満なら基礎額の80%と賃金との差額、80%以上なら給付は0円となります。
30日分の基礎額が24万円の場合、13%は31,200円、80%は192,000円です。介護休業期間を対象とする給与が24,000円なら、13%以下なので給付の試算は160,800円です。給与が72,000円なら、192,000円から72,000円を差し引き、給付は120,000円になります。給与が192,000円なら80%に達するため、その単位の給付は0円です。
この三つは、同じ30日分について給与の条件を変えた別々のモデルです。三行の給付を足し合わせたり、前の節の無賃金の合計262,640円へ上乗せしたりしないでください。また、最終の19日間を比べるときに、30日用の基礎24万円や境界額をそのまま使うこともできません。まず対象となる単位の支給日数を確定してから比較します。
この調整は、就業日数など別の支給条件も満たすことが前提です。勤務をしていなくても会社の休業中給与が支払われれば、その取扱いを確認します。給付額だけを有利に見せるために給与や仕事を申告から外さず、賃金台帳と実績に沿って進めてください。
※表は横にスクロールできます。
| 休業期間を対象とする給与 | 基礎24万円に対する割合 | 給付の試算 | 計算の考え方 |
|---|---|---|---|
| 24,000円 | 10% | 160,800円 | 13%以下なので67%相当 |
| 72,000円 | 30% | 120,000円 | 192,000円−72,000円 |
| 192,000円 | 80% | 0円 | 80%以上は支給なし |
他の支給条件を満たす仮定です。三行は別々の例で、無賃金の二単位合計262,640円へ加算しません。
上限の改定日と、実際に払う生活費を分ける
2026年8月版の公式リーフレットでは、計算に使う賃金月額の上限は546,600円、下限は96,090円です。30日分の介護休業給付金の上限額は366,222円で、これらは2027年7月31日までの額として案内されています。高い給与に67%を掛けた値が、そのまま全額支給されるわけではありません。最終の短い単位にも30日分の上限額をそのまま当てはめないようにします。
今後の改定時期に休業や申請がかかる場合は、最新の資料と適用期間を確認します。試算表には資料の年月を残し、過去の上限を今回にも使えると決めつけないようにしてください。
介護休業給付は非課税ですが、それだけで休業中の支払いがすべてなくなるわけではありません。社会保険料の本人負担分、住民税、会社経由の積立や返済などについて、給与から引けない場合にどう支払うかを会社へ確認します。生活費の見込みは、給付額を手取り給与と単純比較するより、休業中に必要な支払額と支払日を並べて作るほうが実際の不足を捉えやすくなります。
高年齢雇用継続給付を受けている人は、その給付の対象月の初日から末日まで引き続いて介護休業給付を受けられる場合、その月の高年齢雇用継続給付は受けられません。高年齢被保険者も介護休業給付の対象に含まれることと、両方を無条件で同時に受けられることは別です。すでに受給中なら通知を用意し、どの月が調整の対象になるか会社とハローワークへ確認しましょう。
この章の主な根拠:厚生労働省・介護休業給付の内容及び支給申請手続(令和8年8月)/厚生労働省・介護休業給付Q&A。
本人と会社の書類をそろえ、支給申請書の内容を照合する

書類授受の概念図・公式申請画面ではありません
会社が証明する書類と、本人がそろえる書類を分ける
準備の中心は、会社が提出する休業開始時賃金月額証明書と、介護休業給付金支給申請書です。証明書の内容を確認するために賃金台帳や出勤簿などが使われ、給付の申請には休業の申出、家族の事項、休業の実績、休業期間を対象とする賃金が分かる資料をそろえます。本人が持っている給与明細だけで、会社側の証明がすべて済むとは考えないでください。
本人側では、申出書の控え、家族の氏名・続柄・性別・生年月日などが確認できる資料、給付を受け取る口座の確認などを、案内された範囲で準備します。本人と対象家族が同一世帯で、申請時に両者の個人番号を届け出た場合には、続柄を確認する資料を省略できる取扱いがあります。ただし、これを家族に関する資料が誰でも一切不要という説明へ広げることはできません。
不足を見つけたら、書類ごとに準備する人と受け渡し予定日を決めます。個人番号、口座、家族の状態を示す資料は、会社が指定した正式な提出先と方法を使ってください。一般の問い合わせメールへまとめて添付したり、業務の引き継ぎフォルダへ置いたりする必要はありません。受け取る担当者を確かめ、必要以上の範囲へ情報が広がらない形で進めましょう。
※表は横にスクロールできます。
| 資料 | 確認すること | 主に準備する人 | 不足時の確認 |
|---|---|---|---|
| 休業開始時賃金月額証明書 | 開始前の賃金・期間 | 会社 | 対象の月と賃金項目 |
| 介護休業申出書・取扱通知書 | 申し出た期間・会社の取扱い | 本人と会社 | 日付・変更後の通知 |
| 家族の事項を確認する資料 | 氏名・続柄など | 本人 | 必要範囲・省略条件 |
| 出勤簿・タイムカード等 | 休業の実績・就業日 | 会社(本人も実績照合) | 今回の全期間があるか |
| 賃金台帳等 | 休業期間を対象とする賃金 | 会社 | 支払日・対象期間 |
必要な添付は申請方法と個別の状況で確認します。本人申請には、会社から交付される証明書や通知書なども必要です。
支給対象期間・全日休業日・賃金の欄を照合する
2026年8月版リーフレットの支給申請書の記載例では、⑰・⑳・㉓がそれぞれの支給対象期間、⑱・㉑・㉔がその期間の全日休業日数、⑲・㉒・㉕が対象となる賃金額の欄です。用紙を見直す際は、まず横一組の期間・日数・賃金を対応させます。様式が更新された場合は番号だけに頼らず、実際の項目名と最新の記載要領を優先してください。
全日休業日数には、日曜日や祝日など、もともと所定労働日ではない日も含みます。前の架空例で10月中に一日も就業せず全日休業していれば、実績は31日です。給付額を計算したときの30日をその欄へ転記するものではありません。勤務があった日があるなら、勤怠資料と本人の記録を照合し、全日にわたって休業した日に含められるかを確認します。
休業終了日をその1またはその2の期間末日に記入した場合、その後の不要な支給対象期間を埋める必要はありません。今回の例はその2で11月19日に終わるので、三つ目の期間を翌月末まで作るようなことはしません。復職による終了であれば職場復帰日の前日、ほかの休業の開始による終了であればその開始日前日という関係も、会社の取扱通知と合わせます。
会社から内容の確認を求められたら、氏名や口座だけでなく、期間・日数・賃金の組合せを点検します。不明な金額は署名や同意の前に尋ねましょう。公式の記載例やこの記事の架空例を申請値として写さず、実際の証明資料と照合してください。
給与の支払日と、その給与が対象とする期間を確認する
休業中に口座へ給与が振り込まれた場合、振込があったという事実だけで全額を給付の調整対象にしないでください。申請書で確認するのは、支給対象期間中の賃金支払日に支払われ、かつ介護休業期間を対象としている賃金です。給与の締め日、支払日、給付の支給対象期間、給与がどの期間の分かという四つを並べる必要があります。
たとえば10月1日に休業へ入り、10月25日に給与を受け取る場合、その支給が9月中の仕事だけを対象にしているのか、10月の休業期間を対象とする手当を含んでいるのかを給与担当者へ確認します。同じ支払日でも、内訳ごとに対象期間が違うことがあります。本人の通帳は支払日の確認に役立ちますが、賃金の対象期間までは分からないため、賃金台帳などとの照合が欠かせません。
公式の記載要領では、支給対象期間中に支払われた賃金であっても、介護休業期間外を対象とした賃金は記載しません。一部分でも休業期間外を対象にしている給与・手当や、対象期間が不明確な給与・手当は計上せず、休業期間中を対象にしていることが明確な額のみを計上すると説明されています。本人が一律に日数で割り、休業日分らしい金額を作って申請値にしないようにしましょう。
臨時に支払われる賃金や、三か月を超える期間ごとに支払われる賃金なども、記載上の取扱いを確認します。「手当だから全部入れる」「賞与と名前が付くから必ず同じ処理」と決めず、給与の内訳と対象期間を示して担当者に確認してください。後から給与の訂正や追加支給が分かった場合も、その支給日と対象期間を連絡し、提出済みの申請に訂正が必要かを確かめます。
本人申請を希望するときは、会社から受け取る物を確認する
申請は原則として事業主を経由して行いますが、本人が希望する場合には自ら手続きすることもできます。会社経由か本人申請かを早めに決めると、同じ申請が二重に進んだり、互いに相手が提出したと思い込んだりすることを防げます。会社に書類を依頼するときは「自分で提出する予定なので、必要な証明資料を受け取りたい」と担当者へ明確に伝えましょう。
本人申請では、会社が交付する休業開始時賃金月額証明書と介護休業取扱通知書に加え、家族の事項、休業日数の実績、休業期間を対象とする賃金を確認できる資料などをそろえます。本人が提出するという選択は、会社による証明が不要になるという意味ではありません。交付された書類で今回の開始日・終了日が合っているか、必要な勤怠期間まで含まれているかを受取り時に点検します。
提出先は、原則として勤務する事業所の所在地を管轄するハローワークです。自宅に最も近い窓口だと決めつけず、会社に申請先を確認してください。電子申請も可能ですが、本人申請で利用する方法、必要な添付、利用環境などは現在の公式案内で確かめます。民間の記事の見本画面に個人番号や口座情報を入力するような手続きはありません。
この章の主な根拠:厚生労働省・介護休業給付の内容及び支給申請手続(令和8年8月)。
休業中の仕事と変更を記録し、終了後の申請期限を守る

架空例。1/31は日曜日。受付を確認し早めに提出
勤務先以外で働いた日も、日ごとに記録する
一つの支給単位期間で就業していると認められる日は、10日以下でなければなりません。終了日を含む一か月未満の単位では、それに加えて、全日にわたって休業した日が一日以上必要です。開始前の加入期間を数える11日・80時間の基準とは異なり、休業中の実績を単位ごとに確認する条件です。月全体を一つにまとめず、休業開始日からの区切りで記録します。
就業日数には、在職中の会社以外で働いた日も含まれます。副業先だから申告と無関係、短い作業だから必ず就業日に当たらない、と自己判断しないでください。仕事をした日付、勤務先や依頼元、行った作業、時間、賃金の支払いと対象期間を残し、会社とハローワークに取扱いを確認します。家族の介護をしていた時間もあることだけで、その日を全日休業日にできるとは限りません。
たとえば休業中に会社から急ぎの対応を頼まれた場合は、対応した内容と時間をその日のうちに控えます。会社の勤怠表にすぐ反映されない業務や、普段と異なる場所での作業ほど、後から記憶だけで整理するのが難しくなります。給付申請前に、本人の記録と会社の出勤簿で違う日がないかを確認し、実際の仕事を行っていないことにして提出しないようにします。
10日以下という数字は、副業を増やすための枠ではありません。予定外の仕事が増えそうなら、介護のための休業という目的や会社との取決めも含めて相談し、就業0日で置いた見込みを更新します。
退職・復職・家族の状況変更を、会社へ伝える
休業中に予定が変わったら、変更が起きた日と会社へ伝えた日を記録します。復職日が早まった、別の家族の休業が始まった、対象家族を介護する必要がなくなったなどの事情は、申請の終了日や対象期間に関わります。以前の予定表をそのまま会社へ送り続けるのではなく、どこが変わったかを明示して、勤怠と申請の両方を更新してもらいましょう。
支給単位期間の途中で離職した場合、その単位期間は支給を受けられません。退職日までの日数に67%を掛ければ必ず受け取れる、という取扱いではないため、退職を検討する段階で影響を確認します。一方、この説明だけから、それより前に決定済みの給付が一律にすべて返還になると広げて考えることも適切ではありません。個々の期間と経緯を示して確認します。
家族が亡くなったなど、休業の理由がなくなった場合には、その事実が生じた日を会社へ連絡し、必要な資料と休業終了の取扱いを確認してください。悲しい事情の詳しい説明を業務の連絡先全員へ送る必要はありません。手続きを扱う担当者へ必要事項を伝え、会社から求められた資料も正式な方法で提出します。以前に予定した終了日まで自動的に給付されるとは考えないようにします。
一回の終了日から、提出できる時期と期限を決める
通常の申請期間は、各介護休業の終了日の翌日から、そこを起点として2か月を経過する日が属する月の末日までです。休業期間が三か月以上にわたる場合は、介護休業開始日から三か月を経過する日を基準にする取扱いもあるため、長い休業では会社と確認してください。「休業を始めて二か月後」や「給与が締まってから二か月後」と覚えると、起点を間違えてしまいます。
架空例の2026年11月19日終了では、申請できる時期は11月20日からで、通常の計算上の期限は2027年1月31日です。ただし、その1月31日は日曜日です。その日の窓口受付や電子申請の具体的な取扱いは、提出方法と管轄先に確認が必要です。翌営業日まで延びる、当日夜まで送れば間に合う、とは決めつけないでください。1月末ぎりぎりを避け、管轄のハローワークに確認して早めに提出してください。
会社経由の場合は、自分が資料を会社へ渡す締切と、会社がハローワークへ申請する予定日を分けて聞きます。社内提出が終わっていても、賃金の確定や添付資料の確認で止まっている可能性があります。会社へ渡した日、担当者が受け取った日、外部へ提出した日を別々に残すと、期限が近づいたときに何を確認すべきかが分かります。
提出をお願いする際は、会社の予定日だけでなく、申請後にどのように受付の確認を共有してもらえるかも聞いておきます。本人申請なら、利用した提出方法に応じた控えや受付の記録を保存します。書類を発送した、電子申請の入力を終えた、申請が受け付けられたという段階を混ぜず、正式に出せたことを確認して次の審査待ちへ進みましょう。
※表は横にスクロールできます。
| 日付 | 意味 | 確認すること |
|---|---|---|
| 2026年11月19日 | 休業終了日 | 会社の通知・勤怠と一致するか |
| 2026年11月20日 | 申請を始められる日 | 会社の申請予定と不足資料 |
| 2027年1月31日(日曜日) | 通常の算式で求めた期限 | 休日の窓口・電子受付の扱いは管轄へ確認 |
1月31日の具体的な受付や翌営業日への延長は確定していません。月末ぎりぎりを避け、早めに提出してください。
期限を過ぎたときは、時効と不足書類を確認する
通常の申請期限を過ぎていると分かっても、その時点だけで申請できないと決めて書類を処分しないでください。厚生労働省は、雇用保険の給付について、申請期限を過ぎても時効が完成するまで申請できる旨を案内しています。介護休業給付金では、休業終了日の翌日を基準とする2年の時効が示されています。原則として通常期限内に申請することが必要で、期限を過ぎたら速やかに確認します。
相談時は、実際の休業開始日と終了日、会社へ依頼した日、現在そろっている資料、足りない資料をまとめます。どの給付のどの休業について相談するのかが分かれば、時効や追加で必要な対応を確認しやすくなります。給付の種類によって起点が違うことがあるので、別の雇用保険給付の記事で見た日付を今回へ当てはめないようにしてください。
会社の証明待ちで進まない場合も、会社からの連絡を待ち続けるだけにせず、事業所を管轄するハローワークへ現状を伝えます。資料が不足している段階で何を提出・相談できるかは個別に確かめる必要があります。空欄を推測で埋めたり、本人のメモを会社の証明書の代わりにしたりせず、不足箇所と会社へ依頼した経緯を説明しましょう。
時効が完成する具体的な日や期限の取扱いは、自分の休業の日付を示して窓口へ確認してください。2年を放置してよい期間と考えず、誰が何をいつまでに補うかを決めて準備を進めます。
この章の主な根拠:厚生労働省・介護休業給付の内容及び支給申請手続(令和8年8月)/厚生労働省・2年時効のリーフレット。
支給決定と入金を照合し、復職後へ記録を引き継ぐ

申請日から1週間での入金を保証する図ではありません
申請済み・審査中・支給決定・入金を別々に確認する
申請後は、受付、審査、決定通知、入金の四段階で状況を確かめます。会社へ必要書類を渡したところで止まっているなら、まず会社の担当者に実際の申請日を尋ねます。すでに申請している場合は、不足資料や訂正の連絡が来ていないか、支給決定通知書または不支給決定通知書が届いていないかを確認しましょう。通知が会社へ届く流れなら、本人に共有する方法も決めます。
支給が決定した場合、公式案内では支給決定日から概ね一週間で、指定した本人の口座へ振り込まれるとされています。申請した日から一週間という意味ではありません。審査に要する期間や個々の振込日をこの記事で確約することもできないので、決定通知の有無を確かめる前に、単に一週間たったという理由だけで入金事故と考えないようにします。
通知が届かず審査の状況を確かめたい場合、厚生労働省のQ&Aは、事業所を管轄するハローワークへ来所して問い合わせるよう案内しています。個人情報保護のため電話では審査状況に回答できず、厚生労働省・労働局・ハローワークも個々の振込日を把握していないとしています。来所の前に、一般的な持参物や窓口の案内を確認しておくと相談を進めやすくなります。
入金されたら、金額と日付を通知書に対応させて記録します。複数回の休業や別の給付がある人は、通帳に入金が一つあったことだけで全件完了にしないでください。どの休業のどの支給対象期間の金額かを確認し、未決定の申請が残っているなら別行で管理します。会社から通知の写しを受け取れた日も残しておくと、後日の照会がしやすくなります。
見込額と通知額が違うときは、前提を一つずつ見る
自分の試算と決定通知の額が違う場合は、差額だけを伝えるより、計算の前提を一つずつ比べます。順番は、賃金日額、支給日数、就業の実績、介護休業期間を対象とする賃金、上限の適用、途中の変更です。今回の架空例なら、日額8,000円と支給日数30日・19日が通知の基礎と同じかを見てから、給与による調整の有無へ進みます。
日額が違えば、会社が証明した六か月の賃金と本人の集計を照合します。日数が違えば、休業の終了日と最終単位の区切りを確かめます。給与による減額があるなら、どの支払日のどの給与が計上されたかを確認します。問い合わせの際は「26万円台になると思った」だけでなく、「どの単位で、どの前提が違うか」を短く示すと、回答する側も確認箇所を絞りやすくなります。
通知額が少ない場合にも、適切な調整が反映されているのか、資料の訂正が必要なのかは確認してから判断します。給与担当者には証明した事実や提出値を、ハローワークには決定内容と理由を尋ねます。不支給の通知なら、まず示された理由と対象期間を読みましょう。
資料の誤りに気付いたときは、対象の申請、相違する項目、正しいと考える値、その根拠資料をまとめて相談します。修正が必要かどうかの回答を受ける前に、同じ期間の別申請を新たに重ねたり、原本を消して数字だけ書き換えたりしないようにしてください。確認後は、訂正した内容と決定通知の対応を残し、今後の申請で同じ前提のずれを繰り返さないようにします。
残っている回数・日数と、復職後の働き方を確認する
一回の給付が終わったら、休業を取得した記録と、給付が決定した記録を家族別にまとめます。会社の取扱通知、実際の休業期間、支給対象期間、支給日数、通知額を同じまとまりにすると、次に休業を相談するときに過去分を探し直さずに済みます。今回のように暦日と給付日数が異なる場合は、どちらの数字かを見出しに書いて残しておきましょう。
残りの日数は、93から手元の数字を一つ引けばすべて確定するとは限りません。会社が管理する休業取得の日数・回数と、ハローワークで確認する給付の支給履歴を照合します。今回が一回目だから次も同じ期間取れると予定する前に、残りの枠と必要な申出を確かめてください。申出を撤回した経緯などがあれば、その通知も一緒に保管しておきます。
復職後も介護が続くなら、休業中に整えた支援が勤務時間に合っているかを見直します。家族や支援者が対応できる時間、サービスを使う日、突発的な連絡が来たときの対応を具体的にします。そのうえで会社には、介護休暇や働き方を調整する制度の利用条件を相談しましょう。給付の限度が来た後も同じ給付を延ばし続けられるという前提で、長期の介護計画を作らないことが大切です。
給付・休業取得・介護サービスで相談先を使い分ける
介護休業給付金の対象条件、申請、決定の内容は、事業所を管轄するハローワークへ確認します。休業を取れるか、会社に断られた理由が制度に沿っているか、不利益な取扱いを受けていないかといった相談は、都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)が窓口になります。給付の窓口だけで会社との問題がすべて解決すると考えず、相談内容ごとに使い分けましょう。
家族の生活や介護サービスについては、市区町村の相談窓口、地域包括支援センター、利用中のケアマネジャーなどに相談します。どのサービスをどの程度使うかは、家族の状態や地域の支援体制に応じた検討が必要です。給付申請に必要な家族の状態確認と、サービス利用のための相談は目的が異なるので、同じ資料をすべての相手へ一斉に送る必要はありません。
相談メモは三行に絞ると始めやすくなります。一行目は「休業の開始・終了予定と現在の勤務状況」、二行目は「手元で確認できた資料と不足している物」、三行目は「今回答えてほしい点」です。たとえば日数の判定を聞きたいなら勤務記録、給与の調整を聞きたいなら支払日と対象期間を添えます。質問を具体化すると、家族の個人的な事情を必要以上に繰り返し説明せずに済みます。
申請を前へ進める最初の一歩は、会社の休業担当と給付担当を確認し、希望する日付を一枚にすることです。その後は、対象条件、期間、賃金、書類、提出、通知の順に、手元の資料で確かめられる部分を埋めていきます。分からない欄を推測で完成させるより、未確認の点と聞く相手を残して相談してください。仕事を続けながら介護に対応するために、使える制度を確かめて準備を進めましょう。
この章の主な根拠:厚生労働省・介護休業給付Q&A/厚生労働省・仕事と介護の両立ポイント/厚生労働省・その他と相談窓口。
参照した公式資料(2026年10月12日確認)