Excelで文字列を分割する方法|区切り位置・TEXTSPLITと列ずれの確認
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こんにちは。『脱会社員』脱サラを応援し続けるブログ、運営者の『なかびー』です。
一つのセルに「商品コード、店舗、商品名、数量」がまとまっていると、並べ替えや集計の前に項目を分けたくなります。Excelには区切り位置やTEXTSPLITなどの方法がありますが、分ける操作だけに注目すると、コードの先頭ゼロが消えたり、空欄の項目を詰めて列がずれたりすることがあります。
この記事では、セミコロンで区切られた架空の商品データを使って、元の文字列を残しながら複数列へ分割し、列数・空欄・文字の保持を確認する手順を解説します。Pythonでファイルを読み書きする話ではなく、Excelに入っている文字列を表として使える形へ整える練習です。分割した結果を原文と照合するところまで進めましょう。
情報は2026年10月4日にMicrosoftの公式資料で確認しています。区切り位置の説明は主にWindows版を想定します。TEXTSPLITは公式ページに記載されたMicrosoft 365とExcel 2024のWindows・Mac版を前提にし、利用できない版では別の方法を選びます。画像は説明用の生成イメージで、実際の操作画面ではありません。
分割の目的と区切りを決める|何列にするかを先に設計する

セルそのものを二つにする操作とは分けて考える
Excelで文字列を分割するとは、元のセルの内容を複数のセルへ分けて置くことです。一つのセルの中へ新しい小さなセルを作るわけではありません。Microsoftのセル分割に関する説明でも、Wordの表のようにセルを分ける操作と、内容を別の列へ展開する操作が区別されています。
たとえばA2に「00125;北店;ノート;3」と入っているなら、B2に00125、C2に北店、D2にノート、E2に3を置くのが今回の目的です。A2は原文として残し、B:Eに分割結果を作ります。元の文字列を消さずに並べておけば、何かが欠けたときに参照できます。
最初に列名を決めると、単に文字が分かれただけの状態で終わりにくくなります。今回はB1を「商品コード」、C1を「店舗」、D1を「商品名」、E1を「数量文字」とします。数量はあとで数値として使いますが、分割直後は原文を保つことを優先し、数値化する工程を別にします。識別子である商品コードと、計算する数量を同じ型にしないことが大切です。
六つの例で正常な分割と例外を見分ける
A1を「元の文字列」とし、A2からA7へ次の六つを一行ずつ入れます。区切りは通常、半角のセミコロンです。最初の四行を基本練習に使い、後ろの二行はそのまま正しい四列へ分けられない例として調べます。実際の商品や店舗を表すデータではありません。
※表は横にスクロールできます。
| 元のセル | 入力する文字列 | 商品コードの期待値 | 店舗の期待値 | 商品名の期待値 | 数量の期待値 |
|---|---|---|---|---|---|
| A2 | 00125;北店;ノート;3 | 00125 | 北店 | ノート | 3 |
| A3 | 00126;;ペン;5 | 00126 | 空欄を保持 | ペン | 5 |
| A4 | 00127;南店;封筒;0 | 00127 | 南店 | 封筒 | 0 |
| A5 | 00128;東店;付箋;12 | 00128 | 東店 | 付箋 | 12 |
| A6 | 00129;西店;A;B;2 | 仕様確認が必要 | 西店 | A;Bを一商品とする想定 | 2 |
| A7 | 00130;中央店;ラベル;4 | 区切りが全角 | 中央店 | ラベル | 4 |
A3では、店舗の項目が未入力なのでセミコロンが二つ続きます。この空の場所も一項目として残さなければ、ペンが店舗列へ、5が商品名列へ移ってしまいます。空欄を詰めれば表がきれいになるとは限りません。位置に意味があるデータでは、何もない項目を残すことも情報を守る作業です。
A6は、商品名に区切りと同じ記号を含めた場合を想定しています。単純にセミコロンで切ると五項目になります。A7は見た目の似た全角セミコロンなので、半角だけを指定した方法では区切れません。最初の一行で成功したから全行にも使えると決めず、例外を含むサンプルを確認しましょう。
区切り文字方式と固定幅方式を見分ける
区切り文字方式は、セミコロン、タブ、カンマ、スペースなどの記号が項目の境目を表すデータです。項目の文字数が変わっても、境目の記号が正しければ分割できます。今回の「北店」と「中央店」は長さが違いますが、区切りを基準にすれば同じ店舗列へ置けます。
固定幅方式は、先頭五文字がコード、次の三文字が地域、その次の三文字が数量のように、位置と文字数が決まっているデータです。見た目をスペースでそろえた一覧が、必ず固定幅の仕様とは限りません。短い名前や長い商品名を含む行を見て、本当に位置が一定かを確かめます。
どちらにも当てはまらない自由な文章や住所は、無理に一つの区切りで分けない方がよい場合があります。氏名のスペースが姓と名の区切りとは限らず、名前の中にスペースを含む場合もあります。欲しい列を作るために、人名や住所の構造を勝手に決めつけないことが必要です。
一回だけの加工か、更新に追従させるかで方法を選ぶ
区切り位置は、その時点の選択データを操作して別の列へ展開する方法です。元の値が後から変わっても、すでにできた分割結果が数式のように自動追従するわけではありません。受け取った一覧を一度整えて使う場合に、操作と確認を短くまとめやすい方法です。
TEXTSPLITは、セルの文字列を参照する式として分割結果を作ります。元のセルを変えると結果も再計算されるので、入力を差し替えて使う練習に向きます。ただし、結果が広がる範囲を空けておくことや、利用するExcel版をそろえることなど、数式として管理する注意点があります。
※表は横にスクロールできます。
| 方法 | 向いているデータ・作業 | 元の変更への対応 | 先に確認すること |
|---|---|---|---|
| 区切り位置 | 区切り記号や固定幅が明確な一括加工 | 加工後に必要なら再実行 | 出力先、文字列として残す列、上書きの有無 |
| TEXTSPLIT | 対応版で元のセルを参照し続ける分割 | 参照元の変更に応じて再計算 | 利用できる版、出力範囲、空項目の扱い |
| LEFT・MID・RIGHTなど | 文字数や区切り位置の規則が明確 | 参照元の変更に応じて再計算 | 短い行や区切り欠落などの例外 |
| 分割をいったん止める | 区切りが内容にも含まれる曖昧なデータ | 元データの仕様確認を優先 | 正規の出力方法、引用符やエスケープの規則 |
区切り位置で一括分割する|出力先と列の型を確認する

原本のコピーと空の出力先を用意する
最初にブックやシートの作業用コピーを作ります。A列の原文を残すなら、B列以降に結果を出す領域を用意し、その右にも十分な空きがあることを確認します。基本例は四項目ですが、例外の行は五項目以上へ広がる可能性があるため、すぐ隣に別の大事な表を置かない方が安全です。
範囲全体を選ぶ前に、最初の四行A2:A5で練習します。見出しのA1は文字列分割の対象から外します。原文列が別の数式の参照元になっている場合も、直接上書きするのではなく、作業コピーで結果を確認してください。取り返しのつかない変換を避けるため、どの列を変更するかを実行前に明確にします。
データを上書きする警告が出たら、何が置かれているか分からないまま続けません。出力先の列名、既存の式、非表示の列などを確認し、必要な情報がない場所へ変更します。警告が出なかった場合も、意図した出力先だったかは自分で見る必要があります。
セミコロンを指定し、プレビューを読む
A2:A5を選び、データタブから「区切り位置」を開きます。区切り記号を使う形式を選び、セミコロンを指定してプレビューを確認します。タブやスペースなど、今回使わない区切りが選ばれていれば外します。必要な区切りだけを指定すると、商品名などに含まれた文字で余計に切られるのを防ぎやすくなります。
Microsoftの区切り位置指定ウィザードの説明で、選択範囲、区切り、プレビュー、出力先という操作の流れを確認できます。画面上の名称は翻訳や版で異なることがありますが、何を指定する欄かを見て進めます。ボタンの位置だけを暗記するより、設定の意味を理解する方が別の環境でも応用できます。
連続した区切りを一つとして扱う設定がある場合、今回の練習では有効にしません。A3の二つのセミコロンは、店舗が空であることを表すためです。プレビューでA3の店舗列が空のまま、商品名がペン、数量が5となっていることを確認します。最初の正常行だけを見て完了しないでください。
商品コードは文字列として残す
ウィザードで列のデータ形式を指定できる画面では、商品コードの列を選び、文字列として扱う設定にします。今回のコード00125を数値の125へ変えると、元の五桁表記が失われます。数量は計算に使うため数値にできますが、コードは識別子なので、数字だけで構成されていても文字列で保持する方針にします。
Microsoftの先頭ゼロと大きい数値の保持に関する説明は、識別用の番号を数値へ自動変換するリスクを知る参考になります。コードの先頭ゼロを残す問題は、単に見た目を整えることではありません。ほかのシステムへ渡したとき、00125と125を違う値として扱う可能性があります。
すでにゼロが消えた後で文字列の表示形式へ変えても、元の桁数が自動で分かるわけではありません。固定五桁という仕様が分かれば表示や文字列を補う方法を検討できますが、桁数が不明なのに推測でゼロを足さないでください。原文のA列が残っていれば、変換前の00125を確認してやり直せます。
今回の練習で原文との厳密な照合まで行うなら、四つの出力列をまず文字列として取り出す方法が分かりやすいでしょう。数量を数値へ変えるのは、分割結果が正しいと確認してからです。分割と型変換を別工程にすると、どちらで情報が変わったかを調べやすくなります。
出力先をB2にして、四列の対応を確認する
出力先をB2へ指定し、プレビューとデータ形式を確認してから完了します。B2:E5に結果が入り、A2:A5の原文が残っていることを確かめます。B2が00125、C2が北店、D2がノート、E2が3なら基本行は合っています。続けてB3が00126、C3が空、D3がペン、E3が5となっているかを見ます。
作業後は、表示されている四列だけでなく、予期せず右側の列へ値が出ていないかも確認します。範囲内の一行だけ区切りが多かった場合、その行だけ追加の列ができることがあります。空き領域を広く用意したから安心して終えるのではなく、想定した列数へ収まっているかを点検しましょう。
A6やA7を含む全六行へ進むときは、いきなり同じ操作を繰り返すのではなく、例外の意味を調べます。A6の商品名に含まれるセミコロンをどう表現する規則なのか、A7の全角記号を半角と同じ区切りとして扱ってよいのかを確認します。ルールが決まるまでは、基本例と例外を分けて管理します。
TEXTSPLITで分割を数式にする|空の項目を残して更新する

対応する版を確認して短い式から試す
TEXTSPLITを使う練習は、区切り位置の結果が入っていない別の作業シートで行います。A2に原文を置き、B2へ=TEXTSPLIT(A2,";")を入力すると、セミコロンを境に横方向へ結果が広がる形です。B2だけに式を入れ、右側のセルへ手で同じ式を並べる必要はありません。
MicrosoftのTEXTSPLIT関数の説明には、列方向と行方向の区切り、空項目の扱いなどの引数が示されています。2026年10月4日の確認では、適用先にMicrosoft 365とExcel 2024のWindows・Mac版が記載されています。Excel 2021などで使えると決めつけず、利用環境で関数が認識されるかを確かめます。
入力した式が認識されないときは、関数名の誤記、全角記号、引用符を確認したうえで、使用している版を調べます。対応していない版なら、区切り位置や従来の文字列関数を選びます。機能を使うためだけに、依頼者が開けない形式へ勝手に変えるのではなく、納品先でも確認できる方法を選びましょう。
ignore_emptyを明示して空項目を保つ
今回のように四つの位置が決まっているデータでは、空の店舗欄を残したいので、=TEXTSPLIT(A2,";",,FALSE)と書くと意図が分かりやすくなります。三番目の行区切りを省略し、四番目にFALSEを指定しています。カンマが二つ続く場所には、行方向には分けないという省略の意味があります。
A3の「00126;;ペン;5」に同じ式を使えば、00126、空欄、ペン、5の四項目として扱います。FALSEは既定の設定ですが、空項目を保持する理由を説明するときは明示しておくと伝わりやすくなります。式だけを見た人が、余分な引数だと思って変更しないように、表の仕様にも一言残します。
TRUEにすると、連続する区切りによる空の要素を無視するため、A3は00126、ペン、5という三項目へ詰まります。単語の一覧から不要な空要素を外す場面では使える設定でも、列の位置が項目を表す台帳では意味が変わります。設定の便利さより、出力列が何を表すかを優先します。
※表は横にスクロールできます。
| 原文の例 | 空項目を残す設定の結果 | 空項目を無視する設定の結果 | 今回の判断 |
|---|---|---|---|
| 00125;北店;ノート;3 | 00125/北店/ノート/3 | 同じ四項目 | どちらでも見た目は同じなので例外も試す |
| 00126;;ペン;5 | 00126/空欄/ペン/5 | 00126/ペン/5 | 空欄を残す |
| 00127;南店;封筒;0 | 00127/南店/封筒/0 | 同じ四項目 | 数値のゼロを空欄と混同しない |
| 00129;西店;A;B;2 | 五項目になる | 五項目になる | 空項目設定では解決しない |
| 00130;中央店;ラベル;4 | 半角セミコロンでは分かれない | 同様に分かれない | 区切り文字の違いを調べる |
元データを変更し、式の参照と広がりを確認する
B2の結果を確認したら、B3、B4、B5にもそれぞれ同じ行のA列を参照する式を入れます。横方向へ広がる結果と干渉しないよう、右側のC:Eは出力領域として空けておきます。B2を下へコピーした場合は、参照がA3、A4、A5へ変わったことを数式バーで確認します。
A2の数量3を4へ変えて、E2の結果が4になるかを試します。続いて元へ戻します。これにより、分割結果を手入力したのではなく、原文を参照していることを確認できます。一方、区切り位置で作った結果は、原文を書き換えても同じようには自動更新されません。方法の違いを自分で確かめておくと、更新漏れを防ぎやすくなります。
結果の途中のセルを直接修正しようとすると、配列の結果として扱われているため、思ったように編集できないことがあります。変更するのは、元のA列か、起点のB列にある式です。生成された結果へ手入力の修正を混ぜるより、なぜ原文が違うのかを確認し、修正する場所を一つに絞りましょう。
縦方向の分割と複数区切りは小さく試す
横ではなく縦に一覧を作りたい場合、=TEXTSPLIT(A2,,";")のように行区切りへ指定する考え方があります。列区切りを省略している点に注目してください。この式は一つのセルの内容を下へ展開するため、複数の元行に同じ方法を使うと出力領域がぶつからないかを考える必要があります。
半角と全角のセミコロンをどちらも区切りと扱ってよい仕様なら、=TEXTSPLIT(A7,{";",";"},,FALSE)のように複数の区切りを指定できます。ただし、商品名の中に含まれる記号まで分割したいわけではありません。区切り候補を増やせばすべての問題が解決するとは考えず、原文の規則を確認してから使います。
列と行の両方へ分ける方法もありますが、最初は一つの文字列を四列へ分けるところで止めて、結果を説明できるようにするのがおすすめです。二次元に広げると、各行の項目数が違う場合に不足部分の扱いも必要になります。今回の台帳では一つの元セルを一行として保つので、不要に構造を複雑にしません。
列ずれ・先頭ゼロ・エラーを調べる|見た目だけで成功と判断しない

区切りの数と実際の項目数を照合する
四項目を一文字のセミコロンで区切る今回の仕様では、原文に半角セミコロンが三つあることが基本です。確認用の列へ=LEN(A2)-LEN(SUBSTITUTE(A2,";",""))を入れると、セミコロンを除いた長さとの差から、その数を調べられます。A2からA5は三つ、A6は四つ、A7はゼロになります。
この数式は、半角セミコロン一文字を数えるためのものです。複数文字からなる区切りや、引用符で囲まれた項目の中に区切りがある形式まで、単純に同じ判断で扱うものではありません。また、区切りが三つあっても各項目の意味が正しいとは限らないので、個数は入口の確認として使います。
A6のように商品名が「A;B」なら、単純分割は五項目を返します。数量列にBが入り、最後の2が右隣へ出た状態を、列幅の問題と勘違いしないでください。項目内で区切り文字を使うときの引用符やエスケープの規則が必要です。規則が不明なら元の出力元へ確認し、できれば項目ごとに分かれた形式で受け取ります。
引用符のあるCSVを単純なTEXTSPLITと同じに扱わない
カンマ区切りのデータでは、商品名の中にカンマが入っている場合などに、引用符で項目を囲む形式があります。TEXTSPLITは指定した区切りを使う文字列分割であり、すべてのCSVの引用規則を解釈する専用の取り込み処理として使うべきではありません。引用符があるから自動で内部の区切りを無視すると決めつけないようにします。
Microsoftのテキストインポートウィザードの説明では、テキスト修飾子と区切り記号の扱いが説明されています。すでにセルに入った単純な文字列を分ける作業と、CSVファイルを仕様に沿って読み込む作業は、入口が異なります。ファイルとして受け取った場合は、元ファイルの形式と取り込み方法を確認してください。
「うまく分かれないから引用符を全部消す」という対処は、項目の境目を表す重要な情報を失う可能性があります。原文を残したまま、小さな例でどう解釈されるかを確認します。商品名の中に記号があるのか、記号が列の境目なのかを人が判断できないなら、式を増やすより出力仕様の確認を優先します。
スペースや改行は見た目が似ていても同じではない
半角スペースと全角スペース、タブ、セル内改行は、画面で似た空きに見えることがあります。スペースを区切りにしたのに分かれない場合は、元の文字が本当にそのスペースかを調べます。目で見て同じ幅だからといって、同じ文字とは限りません。必要なら元データを数式バーで確認し、どの文字を区切りとして受け取ったのかを整理します。
複数の空白をまとめる処理も、文章中の意味のある空白を変えてしまう場合があります。氏名や商品名で空白を残す必要があるなら、区切りのための空白と内容に含まれる空白を区別できる形式が必要です。曖昧な文章をきれいに見えるように切り分けた結果は、業務データとして正しいとは限りません。
改行を区切りにする場合も、一つのセルの中の改行なのか、別の行として貼り付けられたのかで対象が変わります。元データを一度別のアプリへ貼り直すと改行の扱いが変わることがあるので、原文を保存し、処理の前後で行数が変わっていないかを確認します。
スピルのエラーは、出力先を先に見る
TEXTSPLITの結果が広がる場所に値や別の式があると、出力できずスピルに関するエラーが出ることがあります。起点の式を何度も書き換える前に、右側や下側の出力範囲を見ます。見た目が空でも数式が入っている場合や、結合されたセルがある場合は、単純な空き領域とは扱えないことがあります。
出力先の値を消す際は、必要な情報でないことを確認します。邪魔だからと隣の列をまとめて削除するのではなく、別の空いた場所へ式を置いて試す方が安全なこともあります。新しいシートのB2で同じ原文を分割できるなら、元の場所の構造や既存データを調べる手掛かりになります。
#NAME?のような関数認識に関わる問題と、出力領域の問題は分けて調べます。区切りが見つからず元の文字列が一つの結果として残る状態も、必ずしも式のエラー表示にはなりません。エラーが出ていないから完成ではなく、期待した四項目へ分かれたかを検算します。
固定幅なら文字位置を使えるが、仕様を確認する
たとえば「00125TOK003」という十一文字のコードが、五文字の商品コード、三文字の店舗コード、三文字の数量で構成される仕様なら、=LEFT(A2,5)、=MID(A2,6,3)、=RIGHT(A2,3)で各部分を取り出す考え方があります。期待結果は00125、TOK、003です。これは前のセミコロン例とは別の練習用データです。
Microsoftの文字列関数による分割の説明も参考になります。位置が決まるデータなら数式を読みやすくできますが、途中の項目の長さが変わると後続の切り出し位置がずれます。正常な十一文字だけでなく、短いものや長いものを検出する確認も必要です。
表示上の幅と文字数は同じではありません。全角と半角、記号、特殊な文字が混ざる仕様なら、単に「見た目で五文字分」を切り出すのではなく、出力元が定める文字数の規則を確認します。今回の固定幅例は半角英数字だけに限定し、一般の名前や住所へそのまま適用することは想定していません。
分割後の表を検算して渡す|原文との一致と更新方法を残す

原文を再結合して欠けや変換を見つける
分割結果をB:Eに文字列のまま残したら、G2へ=B2&";"&C2&";"&D2&";"&E2を入力し、セミコロンを戻した文字列を作ります。H2へ=EXACT(A2,G2)を入れると、原文と再結合した文字列が一致するかを調べる練習ができます。元の区切りが半角で、途中の表記を変えていない基本四行が対象です。
A3の空欄を正しく残していれば、再結合すると00126;;ペン;5になります。空欄を無視して三項目へ詰めた場合は、元の位置関係が戻りません。商品コードの先頭ゼロを落とした場合も、再結合した文字列が違います。この確認によって、見た目だけでは気づきにくい変化を検出しやすくなります。
ただし、表記の統一や数値化を意図して行った場合は、文字列として完全一致しないことがあります。その際は「一致しないからすべて失敗」とはせず、何を変えると決めたかを記録します。分割直後の照合と、型変換後の業務チェックを分けておくと、意図した変更と事故を区別できます。
数量だけを数値化し、合計を別に確かめる
商品コードは文字列のまま残し、数量を計算に使いたい場合はF列へ数値化した結果を置きます。たとえば=IF(E2="","",VALUE(E2))として、空なら空表示、入力があれば数値へ変換する形です。数値に変えられない文字があれば原因を確認し、何でもゼロへ置き換えないようにします。
基本四行の数量は3、5、0、12なので、合計は20です。A2の数量を4へ変える動作確認をした後は3へ戻してから合計します。ゼロは数量がゼロという値なので、未入力とは区別します。数量列へ商品名の一部が入っている場合は、数値化の失敗を隠すより、分割の段階の列ずれを調べます。
値が「3個」のように単位を含む場合や、地域設定に依存する小数・桁区切りを含む場合は、この短い例のまま変換できると決めつけません。どの形式を数量として認めるかを決め、単位の処理と小数の扱いを確認します。コードまで一括で数値化しないことが、情報を守る基本です。
※表は横にスクロールできます。
| 確認する点 | 基本四行での期待 | 異常の例 | 次に調べる場所 |
|---|---|---|---|
| 行数 | 元の四行と出力の四行が対応 | 一行分の結果がない | 式のコピー先・選択範囲 |
| 列数 | 商品コード・店舗・商品名・数量の四列 | 五列以上へ広がる | 項目内に区切りが含まれていないか |
| 空の店舗 | A3の店舗だけ空欄 | ペンが店舗列へ移動 | 連続区切り・ignore_emptyの設定 |
| 商品コード | 00125などの先頭ゼロを保持 | 125へ変わる | 出力列の型・変換の順番 |
| 数量 | 3・5・0・12、合計20 | 文字や商品名が混入 | 分割位置と数値化の前提 |
| 再結合 | 元の基本四行と文字列が一致 | 記号・空欄・ゼロが欠ける | 原文と分割直後の結果 |
数式のまま渡すか、値として渡すかを決める
元の入力に合わせて更新し続ける必要があるなら、数式と原文を残します。受け取る人が使うExcel版でTEXTSPLITを利用できるか、出力範囲へ追記して結果を妨げないかも確認します。どの列が入力用で、どの列が自動結果なのかを見出しや説明で伝えてください。
確定時点の一覧だけが必要なら、検算後の結果を別の納品用コピーへ値として貼り付ける方法があります。その場合、元の入力を変えても更新しないことを説明します。数式が消えているのに更新できると思われると、古い結果が使われるため、取得日と作成日を記録しておきます。
値へ変換するときも、コードや数量の型が意図どおり保たれているかを確認します。CSVなどへ保存して別の環境で開くと、読み込み時に再び型が解釈される場合があります。受け渡し形式を決める際は、必要な列、文字コード、先頭ゼロの保持、相手側の読み込み方法まで確認できると安心です。
例外と作業条件を短く記録する
引き継ぎには「セミコロンで分割した」だけでなく、半角の記号を使うこと、四項目であること、店舗の空欄は残すこと、商品コードは文字列であることを残します。商品名にセミコロンが含まれる行は保留し、全角の区切りは確認後に処理する、といった例外の扱いも重要です。
今回なら「A2:A5を四列へ分割。空項目を保持し、コードは文字列。再結合四行一致、数量合計20。A6は項目内区切り、A7は全角区切りのため別途確認」とまとめられます。どの行が未完了かが分かれば、受け取った人が全件処理済みと誤解しにくくなります。
掲載例の分割結果・区切り数・再結合・数量合計は、独立した文字列処理と計算で照合しています。Excelの各版の画面操作や配列表示の挙動をすべて実機検証したものではありません。ご自身のExcelでは、この少量の例で入力・分割・保存後の表示を確認し、利用環境に合う方法を選んでください。
使う人の目的に合う表へ整えて完了する
分割ができた後は、列名、必要な型、欠損の扱い、並べ替えの単位を確認します。元の一行に属する商品コードと店舗・数量が、後の操作でも一緒に動く構成にしてください。列ごとに別々に並べ替えると対応が壊れるため、完成した結果は一つの表として扱えるようにします。
帳票の見出しや確認欄を整えたい場合は、当ブログのbizoceanのテンプレート活用を紹介した記事も参考になります。ひな形を選ぶときは、原文の保管欄や例外の記録欄が必要かを考え、きれいな見た目に合わせて重要な情報を落とさないようにしましょう。
最初の練習では、A3の空欄を残せたか、00125の先頭ゼロが残ったか、数量合計が20になったかの三点を確かめてください。区切りを決める、出力先を空ける、型を選ぶ、原文へ戻して比べる。この流れが身につくと、文字列分割を単発の操作で終わらせず、確認できるデータ整理として進められます。