マクラメの編み方|平結びとねじり結びで最初の練習作品を作る
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こんにちは。『脱会社員』脱サラを応援し続けるブログ、運営者の『なかびー』です。
ひもを結んで模様を作るマクラメは、出来上がった作品だけを見ると複雑に感じます。でも、最初から大きな壁飾りを再現する必要はありません。まずは中央のひもを動かさず、左右のひもで結ぶ練習から始めてみましょう。
この記事では、平結びとねじり結びを比べられる小さな練習片を作ります。完成品の販売や荷物を支える道具ではなく、自分で結び目を読み直すための見本です。結ぶ順番だけでなく、途中で分からなくなったときの戻り方、ひもが足りなくなったときの判断、次の作品へ進むための記録まで紹介します。
結び方の基礎は、メルヘンアートの公式「基本の結び方」で照合しています。以下の色分け、練習の区切り方、記録用の問いはこの記事独自の学習案です。公式レシピの図や完成作品を転載・再現するものではありません。
1.マクラメは「編み目」より、ひもの役割から覚えよう

中央は芯、両端は結び紐と分けて見る
今回は、上から下へ垂らした四本のひもを使います。左から順にA、B、C、Dと仮に名前を付けましょう。中央のBとCは模様の内側を通る芯紐、両端のAとDは実際に動かして結ぶ結び紐です。名前を付けるのは、色が同じでも「どのひもを追っているか」を見失わないためです。
最初の写真を撮るなら、四本が交差していない状態を残します。中央の二本を指でまとめ、外側の二本を少し離すと、手元の役割が整理できます。四本すべてを同時に引いたり入れ替えたりすると、どこが結び目で、どこが通り道なのか分かりにくくなります。練習中は「今、動かすのは外側だけ」と声に出して確認しても構いません。
ひもに付けたAやDの名前は、ひもそのものを追うための印です。一方、「左のひも」「右のひも」は、その時点での位置を表します。結んだあとには左右の位置が入れ替わるので、名前と位置を混同しないでください。説明を読むときは、いったんひもを落ち着かせ、現在の左と右を確認してから次へ進みます。
平結びは左右を一組、ねじり結びは同じ側の動きを重ねる
平結びでは、片側から作った半分の結びに続いて、反対側からもう半分を作ります。この二つを一組として数えると、平らな帯のように模様を並べやすくなります。「左から始めた動きの次は右から」と、始める側を交互にすることが理解の中心です。
ねじり結びでは、同じ側から始める半分の結びを繰り返します。そのため、平結びのように左右を打ち消す形にはならず、連続した部分がねじれる見え方になります。ねじれてきたから失敗なのではありません。作りたい模様が平らな帯なのか、らせん状なのかを先に決め、目的と照らし合わせましょう。
ただし、結びの途中で手を持ち替えると、同じ側を続けたつもりでも反対側から始めてしまうことがあります。見た目だけで正解を急がず、直前の一手を確認するのが大切です。練習では「左・右」を一組とする平結び用のメモと、「左・左」と続けるねじり結び用のメモを分けておくと、区別しやすくなります。
最初の完成条件は、上手さではなく説明できること
この記事の練習を終える目安は、芯紐を示せること、平結びとねじり結びを見分けられること、間違えた一手だけをほどいて戻せることです。左右対称でない部分があっても、その原因を説明できれば学びになっています。見本とまったく同じ寸法になったかどうかだけで、成功と失敗を判断しなくて大丈夫です。
例えば、「上の段は右側を強く引いたので傾いた」「途中から同じ側で結び続けたので、平らにしたい部分がねじれた」と書ければ、次に変える操作が決まります。反対に、ただ「不器用だった」とまとめると、どこを練習し直すか見えなくなります。作品全体への評価より、一つの操作への観察を残しましょう。
最初からプラントハンガーや持ち手の強度を試す必要はありません。人や物の重さを支える用途には、材料・構造・設置場所に合った別の確認が必要です。結びの練習ができたことを、そのまま実用品の安全性へ置き換えないことも、初心者が押さえたい大切な区切りです。
2.道具とひもを選び、ほどき直せる作業場所を作る

最初はひも、固定具、はさみ、記録用紙から
練習に必要なのは、結び目を見分けやすいひも、上端を安定して固定する道具、ひもを切るはさみ、長さを確認する定規やメジャーです。加えて、名前を書いた小さな紙片と、途中の順番をメモする紙があると便利です。これらは特定のブランドをそろえるためではなく、結ぶ・比べる・戻るという作業を分けるために用意します。
固定具には、作業板に取り付けたクリップなどが考えられます。ただし、強く引いたときに机から外れるものや、家具を傷つけるものは避けます。ひもを軽く引いても上端が動かないか、作業を始める前に確認してください。固定を安定させるために体を不自然にひねる配置なら、ひもより先に机や椅子の位置を見直しましょう。
ピンを使う場合は、刺してよい作業板を用意し、針先が裏側へ出ないか確かめます。使用本数を決め、作業後に回収できる置き方にすることも大切です。初回の練習では、なくしたピンを探しながら進めるより、扱いやすいクリップ固定に絞る方法もあります。使う道具の説明書と安全上の注意を優先してください。
色と表面の見やすさを優先する
ひもの種類を選ぶときは、最初から細かい装飾や価格だけで決めず、結び目の上下が見えるかを考えます。背景に対して明るさの差がある色なら、芯の前を通る部分と後ろを通る部分を追いやすくなります。黒いひもを黒い机に置くような組み合わせは、手元を確認する負担が大きくなります。
練習用に違う色のひもを混ぜる場合は、太さや材質が大きく異なるものを無理に組み合わせないようにします。色だけを変えたいのに伸び方や滑り方まで変わると、結びの順番以外の条件が増えてしまうからです。同じシリーズの色違いなど、比較しやすい材料を選ぶと、原因を切り分けやすくなります。
手元のひもを使う場合は、まず短い試し結びを作り、ほどけるか、繊維が大きく傷まないか、強く引かなくても形が落ち着くかを観察します。すべてのひもが同じ扱いになるとは限りません。芯が抜ける、表面がほつれる、極端に滑るなどの違和感があれば、その材料の推奨用途を確認してから使いましょう。
必要な長さを一律に決めつけない
結び紐は芯紐の周囲を通るため、同じ長さに見える完成部分でも消費量が違います。また、ひもの太さ、結ぶ強さ、模様の間隔によっても必要量は変わります。この記事では「完成長の何倍なら必ず足りる」という倍率を共通の正解にしません。実作品では、使用材料に合ったレシピの指定を確認してください。
練習では、完成品の長さを先に決めるより、手元で扱える余りを残した状態で短い模様を作る方法が向いています。最初に残りの長さを測り、数組結んだあとで同じ位置から測り直せば、自分の材料でどの程度消費するかを観察できます。これは購入量の保証ではなく、その一回の試し結びの記録です。
外側のひもが短くなって持ちにくいと感じたら、先を急いで小さな結びを押し込まず、そこで練習を区切ります。余りを極端に短く切ってから修正しようとすると、ほどく操作まで難しくなります。完成寸法に合わせる切りそろえは、結びの確認が終わってから行うと考えておきましょう。
作業台は、引く方向と置く場所を分ける
固定した上端から手元まで、ひもが自然に下がる向きを作ります。はさみや記録用紙は、結び紐を左右へ広げる場所とは少し離して置いてください。ひもを引いた拍子にはさみが落ちたり、飲み物を倒したりしない配置にするだけで、途中の集中が途切れにくくなります。
作業を中断するときは、今どこまで結んだかを書き、未完成の輪を無理に締めないで止めます。小さな子どもやペットの手が届く場所へ、長いひもや輪を放置しないようにしましょう。片付けまでを一回の作業に含めておくと、再開時に結び順と安全の両方を確認しやすくなります。
3.平結びを一組ずつ作り、左右の力をそろえる

四本を並べ、中央の二本を動かさない
例えば四本を別々に用意して練習する場合は、上端をそろえて作業板へ置き、四本が抜けないようクリップなどでまとめて固定します。先に軽く引いて固定を確かめ、抜けたり作業板が動いたりする状態では始めません。四本のうち中央二本を芯紐、外側二本を結び紐として保ったまま、交差させずに並べます。中央の二本をまっすぐ下へ置き、外側の二本を左右へ分けてください。この状態で、中央が芯紐、外側が結び紐と指さして確かめます。説明を読みながら手を動かすときは、一度に最後まで進めず、一つの輪を作ったところで止まる余裕を持ちましょう。
まず左側の結び紐を、芯紐二本の手前を横切るように置きます。左側には輪が残ります。右側の結び紐は、その横切った左紐の上に置いてから、芯紐の後ろへ回し、左側の輪へ後ろから通します。締める前に、芯が中央にあり、結び紐だけがその周囲を回っているかを確かめてください。
左右の結び紐をゆっくり引き、結び目を上端へ寄せます。この段階は平結びの半分です。ここで終えて次も同じ左から始めると、ねじり結びの方向へ進みます。平結びにしたい場合は、次の半分を反対側から作る必要があります。回数を数えるなら、半分と一組を分けて記録しましょう。
反対側の半分を作って一組にする
次は、現在右側にある結び紐を芯紐の手前へ横切らせ、右側に輪を残します。左側の結び紐をその紐の上に置き、芯紐の後ろを通して、右側の輪へ後ろから出します。左右を引いて上へ寄せると、最初の半分と対になる結びができます。左からの半分、右からの半分を合わせて一組です。
文章だけで前後関係を追いにくい場合は、先に紹介した公式の平結び図を併せて確認してください。図の線の色はひもを見分けるためのもので、必ず同じ色を購入する必要はありません。自分のひもを一つずつ指でたどり、図と同じ交差になっているかを比べる使い方が役立ちます。
結び目を締める直前なら、間違った通り道を直しやすくなります。輪が残ったまま一度止め、「右の輪に通すはずが中央の隙間へ入っていないか」「芯紐まで外へ引き出していないか」を見ます。勢いで強く締めてしまうより、ゆるい状態で確認するほうが学習の負担を小さくできます。
一組ごとの高さと幅を観察する
最初の試し結びは、左右の半分を合わせて一組作り、その場で止まって確認するところから始めます。これは学習用の区切りで、作品の必要回数を指定するものではありません。一組の通り道を説明できたら、次の一組を追加しましょう。
平結びが一組できたら、次へ進む前に帯の向きを見てください。左右の結び紐を引く位置が大きく違うと、模様の片側だけが上がって見えることがあります。どちらかを追加で強く引いて押し切るのではなく、結び目が芯の周囲で偏っていないかを確かめます。直すときは必要な部分を少し緩めてから、改めて左右を整えましょう。
結ぶ強さを「いつも同じ力」にしようとしても、感覚だけでは難しいものです。そこで、出来上がった幅や結び目同士の隙間を見る方法を使います。前の一組と比べて急に狭くなっていれば、強く締めすぎた可能性を考えられます。もちろん、素材が伸びた、芯が重なったなど別の原因もあるので、幅だけで断定はしません。
最初の練習では、模様をぎゅうぎゅうに詰めた部分と、意図的に間隔をあけた部分を混在させないほうが比較しやすくなります。まずは隣の一組へ寄せて結ぶ、と条件を決めてください。一定の条件で並べたあとなら、次の練習で間隔を変えたときの違いも捉えやすくなります。
数え間違いを防ぐ小さな記録
メモには「左の半分」「右の半分」「一組できた」の三つを書いておき、作業後に印を付けます。初回から頭の中だけで数えようとしなくて構いません。電話や休憩で中断するときは、最後に完了した半分を記録しておけば、再開後にどちらから始めるかを推測せずに済みます。
平結びを数えるとき、表面に見える横線を一本ずつ数える方法だけに頼ると、半分と一組を混同しやすくなります。この記事では左右一組を基準とし、途中の半分は別欄へ記録します。別のレシピを読むときは、そのレシピで「一回」をどこまでとしているかを確認してください。数え方の違いを作品の不良と決めつけないことが重要です。
4.ねじり結びと並べて、短い練習作品にまとめる

比較用の練習片をもう一つ用意する
平結びをある程度追えるようになったら、同じ種類のひもでもう一つ比較用の練習片を作ります。ひもの太さや色、固定方法を大きく変えず、結び方だけを変えると違いが見えやすくなります。最初の平結びをほどいて作り直すより、二つを並べておける状態のほうが、形の特徴を確認しやすいでしょう。
左右の役割は平結びと同じです。芯紐を中央に置き、外側を使って、左から始める半分の結びを作ります。ここまでは前章と同じですが、その次も左側から始めます。左右を一組にせず、同じ側から始める動きを重ねるのが今回の比較点です。メモも「左、左」と一つずつ残します。
結び目が重なると、帯は少しずつ向きを変えて見えるようになります。何回でどれだけねじれるかは、材料や締め方でも変わるため、決まった回数で同じ角度になるとは扱いません。「このひもで、この結び方をしたら、ここから向きが変わった」という観察を残してみてください。
ねじれを消そうと、芯を無理に回さない
ねじり結びを作っているのに、完成部分を常に正面へ向けようとして芯紐を強くひねると、手元の関係が分からなくなります。自然に向きを変えた部分を一度落ち着かせ、今の外側の二本がどれかを確認してから続けましょう。ねじれそのものを、失敗の修正対象にしないのがポイントです。
向きが大きく変わって作業しにくくなった場合は、手を止めて固定の仕方や作品の向きを整えます。結び目を締めながら同時に回転させるより、一つの操作を終えてから持ち替えるほうが、自分がどの側から始めたかを追いやすくなります。作業中に紐へ付けた印を見て、芯紐が途中から結び紐へ入れ替わっていないか確認してください。
左右の始め方を途中で変える練習は、同じ側を続けた見本が一つできてから行うと整理しやすくなります。いきなり複数の模様を組み合わせると、ねじれの変化が意図どおりなのか、単なる手順違いなのかが判断しにくいためです。新しい操作は一度に一つずつ増やしていきましょう。
完成品ではなく「自分用の結び見本」にする
二つの練習片ができたら、厚紙に軽く固定し、平結びとねじり結びの名前を書き添えます。ひもの製品名や材質が分かるなら、その表示も記録してください。片方は平ら、もう片方はらせん状という見た目だけでなく、どの側から何を繰り返したかを残すと、しばらく間が空いても再開しやすくなります。
余った端は、手順を読み直せるだけ残しておきます。この見本は荷重を支える用途ではなく、結びを学ぶためのものです。端がほどけないようにする方法を試す場合も、ひもの素材や使用目的に合った始末を別途確認してください。結び目に接着剤を大量に付ければ安全、火であぶればどのひもでも仕上がる、といった扱いは避けます。
特に焼き留めは、素材によって適否が異なり、熱や火を扱う作業になります。今回の初心者向け練習では行いません。見本を整理する目的なら、紙にまとめて保管することで次回まで状態を比較できます。見栄えを整えることより、作った結びの構造を残すことを優先しましょう。
使い道を広げる前に、必要な条件を書き出す
次に壁飾りへ進むなら、飾る大きさ、取り付け部、周囲に引っ掛かるものがないかを考えます。アクセサリーなら肌に触れる材質や金具の扱い、持ち手なら必要な強度など、目的ごとの確認が加わります。同じ平結びを使っていても、求められる条件は同じではありません。
プラントハンガーでは結び目の間隔や構成も重要になります。クロバーの公式プラントハンガーゲージ案内には、専用道具と基本説明書の案内があります。最初の練習片から自己流で荷重をかけるものへ飛び移るより、次の用途に合う材料指定と手順を確認する入口として活用しましょう。
5.うまくいかないときは、ほどく前に原因を分ける

平らにしたいのに、途中からねじれてきた
平結びのつもりでねじれたら、最初に確認するのは締める強さではなく、左右を交互に始めたかどうかです。最後の一組を指でたどり、二つの半分が反対向きになっているかを見ます。メモが残っていれば、同じ側の印が続いていないかも確認できます。強く押しつぶして平らにしても、通り道の間違い自体は直りません。
間違いの場所が分かったら、その直前の正しくできていた一組を残して、後ろから順に戻します。結び目へ鋭い道具を無理に差し込むと、ひもの繊維を傷めたり手を刺したりするおそれがあります。指先で緩められる状態ならゆっくりほどき、固くなりすぎた部分は無理に引き裂かず、材料と道具に合う対処を確認してください。
ほどき直したあとのひもが大きく毛羽立つ、表面が切れるなどの変化があれば、その部分は練習用として状態を記録します。見た目が元に戻ったから実用品にも使える、とまでは判断しません。ほどいて戻る練習と、最終作品に使う材料の健全性は分けて考えると、無理な再利用を避けられます。
結び目が斜め、幅がばらばらになる
斜めになるときは、上端の固定が斜めになっていないか、左右の結び紐を引く高さが違わないか、芯紐が重なっていないかを順に見ます。結び方を覚えることに集中していると、固定具が少しずつ動いていることを見落としがちです。模様だけでなく、作業開始時の全体写真と比べてみましょう。
幅がばらばらな場合は、一組ごとに力を追加し続けていないかも確認します。前の一組を締めすぎたから次を緩くする、という修正を繰り返すと、違いが交互に現れやすくなります。一度短い区間を作り終え、どこから差が出たかを観察してから、次の区間で条件を一つだけ変えるほうが原因を見つけやすくなります。
均一さを確認するときは、作品を空中で持った状態だけでなく、引っ張らずに置いた状態でも見ます。強く伸ばした瞬間だけ整って見えても、手を離したときに戻る場合があります。写真を残すなら、撮影時の置き方をそろえておくと、前回との比較で余計な違いを減らせます。
外側だけ短くなった、ひもが絡まった
外側の結び紐が先に短くなることは、芯の周囲を回る構造から考えられる変化です。中央のひもが余っているからといって、途中で役割を入れ替えると、予定していた模様と異なる構成になる場合があります。まずは残りの長さで安全に持てるかを判断し、今回の練習を短い見本として終える選択も持ちましょう。
絡まったときは、結び目をさらに引いてほどこうとせず、どの端がどこへ入ったかを追います。上の結び目と、下に余ったひもの絡まりは別の問題です。余りを左右に整理し、下端の絡まりを解消してから結びへ戻ると、正しい模様まで誤ってほどくことを減らせます。長い余りは、作業に支障がない形で別々にまとめる工夫も考えられます。
途中で継ぎ足したい場合は、その方法が完成用途に適しているかを別に確認します。この記事の練習だけを根拠に、目立たなければどんなつなぎ方でもよいとはしません。次回の材料準備へつなげるなら、今回足りなくなった位置と結んだ内容を記録し、同条件の試し結びを材料見積もりに役立ててください。
記録を「感想」から「次の操作」に変える
記録用紙は、材料、固定方法、結び方、困った位置、試した変更、結果の順に書くと整理できます。「平結びが苦手」ではなく、「右から始める半分で、芯の前後を取り違えた」と書けば、次に練習する場面が具体的になります。大きな反省文より、一つの結び目の説明が役立つことがあります。
例えば、次の練習を「色違いの結び紐で右側の通り道だけ確認する」と決めます。ひもの材質、太さ、固定位置まで同時に変えると、何が改善に効いたか分からなくなります。前回の条件を保ち、必要な一つだけ変えることが、自分の手元に合う工夫を見つける近道です。
6.続けるための練習計画と、販売を考える前の確認

よくある疑問を、練習の目的から考える
「最初から専用の道具を全部そろえたほうがよいですか」と迷う場合は、作りたい作品と、今練習している操作を分けて考えます。短い結び見本を作る段階では、安定した固定と、扱いやすいひもが中心です。一方、指定の道具を使うレシピへ進むなら、代用品で同じ工程ができるとは限りません。購入前に、何のための道具なのかを一つずつ確認すると整理しやすくなります。
「途中を間違えたら、最初から作り直すしかないですか」という疑問には、まず最後に正しくできていた場所を探すことを勧めます。間違いが直近の一手なら、そこだけ戻せる場合があります。材料が傷んでいたり、きつく固まっていたりする場合は無理に戻さず、短い見本として残す選択もできます。作り直しを減らすためにも、緩い段階での確認が役立ちます。
「左利きの場合は説明を全部反転させるべきですか」と考えたら、先に公式図と自分の手元で、芯の前後関係が追えるかを確認してください。利き手だけで左右の手順を一律に変えるより、どちらの手でひもを支えると安定するかを試す方法があります。図を反転して読む場合は、一部だけを反転させず、一つの結び全体で整合させることが必要です。
「きれいな模様になったら、もう練習は終わりですか」という場合は、少し時間を空けて同じ結びを再現できるか確かめてみましょう。説明を見ながら作れた状態と、自分で間違いを見つけて直せる状態には違いがあります。見本を隠して覚えているか試す必要はなく、必要なところを読み返しながら、安定した手順を自分のものにしていけば大丈夫です。
次の作品は、基本結びに一つだけ課題を足す
平結びとねじり結びの違いが説明できたら、次は結び目の間隔をそろえる、同じ長さの見本を作る、配色を変えるなど、一つだけ課題を追加します。最初から大きさ、色数、結び方の種類を増やすと、つまずいたときの戻り先が分かりにくくなります。小さな課題を一つ選ぶ方法なら、何を練習したのかが完成物にも表れます。
練習時間に厳密な目標を置く必要はありません。手元が疲れたとき、結び順を追えなくなったときは、中断できる状態を作って休みます。短い時間でも、前回の見本を見て同じ一組を再現できれば、継続の確認になります。「何分で完成したか」だけでなく、「前回より自分で修正できたか」を見てください。
ほかの手芸との違いも知りたい場合は、刺繍の始め方と基本技法も参考になります。針と布を扱う刺繍と、ひもを結ぶマクラメでは道具や手の動きが異なります。どちらが簡単と決めつけるより、自分が続けやすい作業環境や、作りたいものとの相性を考えてみましょう。
作品を残す写真は、結びの確認にも使える
完成した練習片は、全体と結び目の近くを分けて撮っておきます。全体写真は形と大きさのバランス、近い写真は交差や端の状態を確認するためです。写真をきれいに見せる加工を先に行うより、模様の違いがそのまま分かる記録を残しておくと、後日の振り返りに使いやすくなります。
背景は結び目と区別しやすい色を選び、手元を遮る強い影がないか確かめます。大きさを示す場合は、測った値と測る位置をセットで記録してください。写真の見た目だけから寸法や強度を読み取ることはできません。撮影の基本は、小物の物撮りを光・角度・必要カットで練習する記事で整理しています。
上手に撮れた写真と、安定して作れる作品は別のものです。販売を考える場合も、写真が整ったから品質確認が終わったと判断しないようにしましょう。結びが緩みやすいところ、端の始末、材料表示、用途に必要な確認を別々に記録しておくことが大切です。
ハンドメイド販売へ進むなら、作品以外の準備も必要
マクラメを副業につなげたい場合でも、最初の練習片を作れた段階で収益を見込むのは早いかもしれません。繰り返し同じ品質で作れるか、材料費や梱包費を把握しているか、制作にかかる作業を説明できるかを確かめます。売上と利益は同じではなく、制作時間や修正の負担も考慮する必要があります。
また、参考にしたレシピやデザインには利用条件があります。基礎的な結びを学ぶことと、他者の図・写真・完成デザインをそのまま商品説明や販売物へ使うことを混同しないでください。この記事では公式図の転載を行わず、練習の進め方を独自に整理しています。販売する作品については、利用する資料ごとの商用利用条件を確認しましょう。
商品として届ける準備は、ハンドメイド販売の始め方で、作品・価格・梱包・受注対応に分けて整理しています。まず結びの練習を進め、販売を考える段階で必要な準備を追加する順番なら、一度に多くの課題を抱えずに済みます。
最後に、今日できたことを一つ言葉にする
練習を終えたら、芯紐を動かさずに結べたか、左右を一組にできたか、同じ側を繰り返した違いが見えたかを確かめてみてください。全部が完璧でなくても構いません。分かった操作と、次に確認したい操作をそれぞれ一つ残せれば、次回の始め方が決まります。
マクラメは、結びを増やすだけでなく、手元の状態を読み直す練習でもあります。小さな見本を残し、間違いをほどき、同じ条件でやり直す。その繰り返しを、自分のペースで楽しんでいきましょう。最初の目標は売れる作品ではなく、なぜその模様になったかを説明できる一つの練習片です。