Wordで表を作る方法|列幅・見出し・改ページとレイアウトの調整
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こんにちは。『脱会社員』脱サラを応援し続けるブログ、運営者の『なかびー』です。
Wordで表を作るときは、最初に列と行の意味を決め、[挿入]の[表]から必要な大きさの表を入れます。その後、内容に合う列幅、セルの余白、見出し行、ページをまたぐときの動作を整えると、修正しやすい業務資料になります。罫線や色を付けるのは、情報の並びが決まってからで十分です。
表がはみ出す、文字を足すと幅が変わる、次ページで見出しが分からなくなる、といった悩みは、それぞれ確認する設定が違います。一度に全部の見た目を直そうとせず、表全体、列、行、セル内の文章を分けて考えると原因を追いやすくなります。
この記事では、架空の「小さな制作事務所の業務比較表」を作ります。五つの列で四業務を比べる小さな表から始め、長い説明を加えたとき、行を追加して複数ページになったとき、PDFへ出したときまで点検します。Excelの集計表やWordの目次とは別に、文章中心の報告書へ置く表を完成させる練習です。
操作は2026年10月4日に確認したMicrosoft公式資料を基に、主にWindows版Word for Microsoft 365とWord 2024のデスクトップ版を想定しています。Mac版やWeb版では設定の名称や対応範囲が異なります。本文の例は編集部が設計した架空例であり、全バージョンの実画面を検証した報告ではありません。画像も実機画面ではなく、作業のイメージです。
Wordの表は列と行の役割を決めてから作る

一行で一つの業務を表す形にする
表を挿入する前に、読者が何を比べたいのかを一文で書いてみます。今回なら「四つの業務について、頻度、入力する情報、完了条件、確認者を見比べたい」です。これを基に、列を業務、頻度、入力、完了条件、確認者の五つに決めます。一行を一業務として扱うと、情報を追加したときにも並びが分かりやすくなります。
一つのセルへ担当、期限、注意点をすべて詰め込むと、文章を読まなければ比べられません。反対に、ほとんどの行で空欄になる列をたくさん作ると、紙面だけが広がります。表で横に比較したい項目は列にし、その業務だけの詳しい補足は表の下の文章へ出すなど、情報量を整理します。
今回の五列は練習用の設計であり、すべての業務資料に最適という意味ではありません。読む人が確認者より期限を知りたいなら、確認者を期限へ置き換えます。実務では、提出先の指定様式や既存の運用を先に確認し、見た目の好みだけで列を変更しないことが大切です。
※表は横にスクロールできます。
| 業務 | 頻度 | 入力 | 完了条件 | 確認者 |
|---|---|---|---|---|
| 受注受付 | 毎日 | 依頼メモ | 依頼内容と期限を記録し不足情報を確認 | A係 |
| 資料整理 | 週一回 | 練習用の資料一式 | 分類とファイル名をそろえ保存先を記録 | B係 |
| 納品確認 | 案件ごと | 完成原稿と確認表 | 指定形式・誤字・添付漏れを点検 | A係 |
| 問い合わせ対応 | 発生時 | 問い合わせの要点 | 回答内容と対応日を記録 | B係 |
上の表は、そのまま入力練習に使える架空の内容です。実在の顧客名、メールアドレス、受注金額は入れていません。最初はこの程度の短いデータで表を作り、列幅や行の動きを理解してから、自分が扱う権限のある資料へ応用してください。
Wordの表とExcelを使う場面を分ける
Wordの表は、報告書やマニュアルの文章と一緒に、項目を読み比べるために便利です。一方、行数が頻繁に増える売上台帳、複雑な計算、フィルターによる絞り込み、集計結果の更新が中心なら、Excelなどの表計算を使う方が管理しやすいことがあります。
Wordにも表内の計算機能はありますが、この記事では自動集計を目的にしません。数字の計算が必要な表をWordへ置く場合は、どこで計算し、誰が更新し、Word側の値をいつ差し替えるかを決めます。見た目が表だからといって、元データの変更が自動的に反映されると考えないでください。
Excelの表を貼り付ける方法にも、画像、通常の表、埋め込み、リンクなどの違いがあります。今回はWord内で編集できる基本の表を使います。画像化すれば表示を固定しやすい場面はありますが、文字の修正や読み上げ、検索がしにくくなるため、依頼された納品形式と利用目的を確かめてから選びます。
ページ幅と内容の量を先に見積もる
練習ではA4縦、左右の余白を25mmとする仮の条件を使います。用紙の幅210mmから左右50mmを引くと、本文に使える幅の目安は160mmです。五つの列を均等にすると一列32mmですが、短い「頻度」と長い「完了条件」に同じ幅を割り当てると、文章の多い列だけ縦長になりやすくなります。
そこで、この練習では業務25mm、頻度18mm、入力35mm、完了条件62mm、確認者20mmという配分を一案にします。合計は160mmです。実際には表のインデント、セルの余白、長い文字列、利用するフォントなどにも左右されるため、この値だけで必ず一枚へ収まると保証するものではありません。
表を作る前の段階では、幅の正解を細かく決め切る必要はありません。「文章の多い列を広くする」「短い分類語は狭くてもよい」「表全体は本文幅に収める」という設計の方向を持てれば十分です。実際の文字を入れた後に、読みやすさを見ながら調整します。
表を挿入して文字・行・列を編集する

五列五行の表を挿入し見出しから入力する
新しい文書の表を置く場所にカーソルを置き、[挿入]から[表]を選びます。五列と五行を指定します。五行の内訳は、見出し一行と四業務のデータ四行です。列数や行数が多く、マス目で選びにくいときは、表の挿入ダイアログで数を入力する方法を使えます。
最初の行へ「業務」「頻度」「入力」「完了条件」「確認者」と入れます。続いて各行の内容を順番に入力します。先にすべての内容を入れてから見た目を整えると、空の表をきれいに作ったのに文章が収まらない、といった手戻りを減らせます。
入力時は、セルの区切りと文章の改行を混同しないようにします。次のセルへ移動する操作と、同じセルの中で段落を増やす操作は別です。キーボードのTabでセルを移動する場合、最後のセルから先へ進むと新しい行が追加される動作があるため、不要な空行が増えていないかを見てください。
基本的な挿入、列数と行数の指定、タブ区切り文字列からの変換は、Microsoftの「表を挿入する」で確認できます。表の中を選択すると専用のタブが表示されるため、本文を選んでいるときとリボンの項目が変わる点も覚えておくと探しやすくなります。
行や列を追加するときは挿入位置を確認する
業務を一つ増やすなら行を、比較項目を一つ増やすなら列を追加します。行を追加する場合は、基準となる行にカーソルを置いて、表のレイアウト操作から上または下への挿入を選びます。列なら左または右を選びます。どこへ追加されるかを確認し、入力済みの内容を無理に改行で押し出さないようにします。
練習として、資料整理と納品確認の間に「原稿点検」の行を追加してみましょう。頻度は案件ごと、入力は練習原稿、完了条件は表記と見出しの整合を確認、確認者はB係とします。追加後に、元の四業務が欠けず、新しい一行が目的の位置に入ったことを見ます。
列を増やす練習は、完成表のコピーで行います。確認者の前に「記録先」を追加すると六列になりますが、用紙幅が増えるわけではありません。列が増えた分だけ他の列が狭くなる、文字が折り返す、表がはみ出すといった変化を確認します。必要な項目であっても、別表へ分ける選択肢を考える材料になります。
内容を消す操作と行や列そのものを削除する操作も区別します。セルの文字を消しても空の枠が残ることがあります。業務一つを表から外すなら、その行を選び、行の削除を行います。誤って列全体を削除しないよう、選択範囲を確認してください。原本ではなく練習用コピーで一度試すと安心です。
結合や分割は読み手が必要とする場合だけ使う
見た目を整えるために、上の見出しを結合したり、担当者が同じ行を縦にまとめたりしたくなるかもしれません。ただし結合セルが多い表は、後から行を追加する、並べ替える、読み上げで位置関係を理解する、といった作業が難しくなりやすくなります。
今回の比較表では結合を使わず、A係やB係が同じでも各行へ書きます。繰り返しが少し増えても、一行を読めばその業務の情報がそろう形にするためです。印刷した表を切り出して見た場合も、上の結合セルを探さず担当が分かります。
どうしても大分類を示す必要があれば、複雑に結合する前に、大分類ごとに表を分けて見出しを付ける方法を検討します。表を一つにまとめることと読みやすくすることは、必ずしも同じではありません。MicrosoftのWord文書のアクセシビリティに関する説明も参考に、単純で分かりやすい構造を優先します。
表のタイトルと補足を表の外へ置く
表の上に「業務比較表(練習用)」という短いタイトルを置き、下に「確認者のA係・B係は架空の担当区分です」と補足します。タイトルを表内の最上段で五列結合して作る方法もありますが、今回はデータの見出しを先頭行に保つため、表外の段落で示します。
表の対象期間や単位があるなら、読む人が見つけやすい場所へ書きます。たとえば金額表の単位を途中のセルだけに置くと、他の数字にも同じ単位が適用されるか分かりません。今回の頻度は文字で表しますが、後で数値を加える場合は、単位と集計範囲も表の設計へ含めます。
列幅・高さ・セル余白で読みやすさを整える

自動調整と固定列幅を使い分ける
Wordには、内容に合わせた自動調整、ウィンドウ幅に合わせた調整、固定列幅といった選択肢があります。まず内容を入れて自然な大きさを見たい段階では自動調整が便利ですが、文章を追加するたびに列幅を動かしたくない資料では、幅を決めて固定する方が管理しやすい場合があります。
今回の比較表では、最初に表全体を本文幅へ収め、その後に五列の幅を調整します。完了条件の列を広く、頻度と確認者を狭くする設計です。表全体を選んで均等割り付けを行うだけでは、長い文章のある列まで同じ幅になるため、情報量に合った配分かを見てください。
列幅を具体的な値で設定する場合は、対象列を選択し、表のレイアウトのセルサイズや表のプロパティで幅を指定します。マウスで罫線を動かす方法もありますが、複数の表を同じ幅へそろえる仕事では、数値を控えておくと再現しやすくなります。どの列を選んでいるかを確かめてから変更しましょう。
公式の「表、列、行のサイズを変更する」には、自動調整、固定列幅、列や行の分散、セルの余白の操作がまとめられています。画面上の名称が異なる場合も、表全体の幅を変えるのか、一列の幅を変えるのかを区別して探してください。
※表は横にスクロールできます。
| 調整方法 | 向いている場面 | 起こり得る変化 | 今回の確認方法 |
|---|---|---|---|
| 内容に合わせる自動調整 | 入力内容に合う幅を先に見たい | 長い文字で他の列幅も動く | 完了条件に文章を足して比較 |
| ウィンドウ幅に合わせる | 表全体をページの本文幅へ合わせたい | 各列の配分は別に調整が必要 | 右端が余白内にあるか確認 |
| 固定列幅 | 指定様式や比較しやすい幅を保ちたい | 文章が増えると縦へ伸びる | 行の高さと改ページを確認 |
| 列幅を均等にする | 同程度の情報量の列をそろえたい | 文章の多い列が窮屈になる場合 | 五列均等と配分案を比較 |
この練習では、自動調整の状態で一度保存し、コピーを作って固定列幅へ変更します。二つの版の完了条件へ同じ長い文章を加え、幅の変化と縦の伸び方を比べます。どちらが優れているかを一律に決めるためでなく、更新の多い表で何を固定したいかを考える課題です。
幅の配分を数値で確認する
設計案の25、18、35、62、20mmを足すと160mmになります。内容の長い完了条件へ全体の約39%を割り当てる案です。頻度や確認者は短い値なので小さめにしていますが、担当部署が長い名称になるなら確認者列を広げるなど、実データに合わせて見直してください。
※表は横にスクロールできます。
| 列 | 幅の練習案 | 入れる情報 | 幅を見直すサイン |
|---|---|---|---|
| 業務 | 25mm | 受注受付など短い名称 | 名称が毎回三行以上になる |
| 頻度 | 18mm | 毎日・週一回・案件ごと | 頻度に長い条件文を入れ始めた |
| 入力 | 35mm | 作業の材料 | ファイル名や説明が読みにくく折り返す |
| 完了条件 | 62mm | 終了を判断する短文 | 長文が多く一行が極端に高くなる |
| 確認者 | 20mm | A係・B係 | 部署名や複数人を詰め込む必要が出た |
本文幅へぎりぎりの寸法を指定した場合、表の左インデントや配置も確認します。幅の合計だけ正しくても、表が右へずれていれば端がはみ出すことがあります。表のプロパティでは表全体の配置や文字列の折り返しも設定できるため、本文中へ普通に置く表なのか、周囲へ文章を回り込ませる表なのかを整理します。
今回の比較表は、前後に文章が続く普通の表として配置します。周囲へ文章を回り込ませる複雑な配置は使わず、表と説明文の順序が分かる形にします。公式の表のプロパティの説明では、全体の幅、配置、文字列の折り返し、行・列・セルの設定を分けて確認できます。
行の高さは文字が増えることを考えて設定する
行を同じ高さにすると整然と見えますが、長い文章を入れたときに収まらなくなることがあります。特に固定された高さを使う場合は、文字が隠れていないかを点検します。短い入力欄の様式と、説明が増える比較表では、必要な動作が違います。
今回の完了条件は一~数行に増える可能性があるため、内容に応じて行が伸びる設定を基本にします。必要以上に大きな高さを最初から指定するより、セル内の余白と段落間隔を整えて、文字量に応じた高さを保つ方が扱いやすくなります。
文字が切れているように見えたら、フォントを小さくする前に、行の高さが固定されていないか、セル内の段落間隔が大きすぎないか、上下余白が過剰でないかを確認します。原因ごとに一つずつ変えると、読みやすさを保ったまま収まりを改善しやすくなります。
セルの余白と段落間隔を重ねて増やさない
セルの余白は罫線と文字の間の空間です。段落前後の間隔は、セル内にある文章の段落に付く空間です。両方が大きいと、文字は短いのに行が高く見えることがあります。余白が広い原因を、行の高さだけに求めないようにします。
練習では、セルの上下左右の余白を少し変えた版を作り、文字が罫線へ近づきすぎていないかを見ます。上下の空間を詰めると一枚に収まりやすくなっても、読みづらくなれば目的を満たしません。余白は削るほどよいものではなく、内容と紙面のバランスを整えるものです。
文字の横方向は、文章を左揃え、短い分類語を必要に応じて中央揃えにするなど、情報の種類に合わせます。数字の比較なら桁を追いやすい配置を検討します。すべてを中央にそろえると、長い説明の行頭が不規則になり読みにくい場合があります。見た目の統一だけでなく、読み方の統一を考えてください。
複数ページの見出しと行の分割を確認する

見出し行は各ページで繰り返す設定にする
長い表が次のページへ続くと、読者は各列の意味を忘れやすくなります。そこで表の先頭行を選び、表のレイアウトにある見出し行の繰り返しを設定します。複数行を見出しにする場合でも、表の一番上の行を含める必要があります。今回のような一行見出しなら、五つの項目名が入った最初の行を対象にします。
繰り返しの見出しは、次ページへ手で同じ文字をコピーする方法とは異なります。最初の見出しを直すと、繰り返し側も同じ内容になります。二ページ目に別の普通の行として見出しを入れてしまうと、後で列名を変えたときに更新漏れが生じやすくなります。
Microsoftの「後続のページでテーブルヘッダーを繰り返す」によると、この見出しは印刷レイアウト表示や印刷時に確認できます。また、表の中へ手動改ページを挿入した場合には、同じように見出しが繰り返されない点にも注意が必要です。
練習では、行を追加して自動的に次ページへ続く状態を作ります。内容は架空の業務を増やしても、練習専用に既存行を複製して番号を付けても構いません。確認後は不要な練習行を削除し、本来の比較表へ戻します。ページまたぎを確認するための一時的な練習行です。
一つの業務がページの途中で割れないようにする
一行の完了条件が長く、行の途中で次ページへ分かれると、左の業務名と説明の続きを読み比べにくくなることがあります。その場合は対象行の表のプロパティを開き、行の途中で改ページする設定を見直すことが候補になります。設定を外したときに、行全体が次ページへ移るかを確認します。
ただし、一行そのものが一ページに収まらないほど長い場合は、分割を禁止すれば解決するとは考えないでください。表示や出力で内容が欠けることも避ける必要があります。長い説明は表の下へ出す、業務を小さな手順へ分ける、複数の行に意味を分けて書くなど、情報の整理を優先します。
行を割らない設定を使うと、前のページの下に空間が残ることがあります。これは一行をまとめて次へ送る結果かもしれません。空白を消すためにすぐ余白を縮めるより、一行を同じページで読みたい必要性と、紙面の空きのどちらを優先するかを判断します。
行の設定は前述の公式の表プロパティ案内で確認できます。文書内部の行分割に関する仕様はMicrosoft Learnにもありますが、仕様だけで利用中のWordの出力を断定せず、必ずPDFや印刷プレビューで内容が欠けていないことを見てください。この点検を省いて、チェックを外せば必ず安全と説明することはできません。
表全体が次ページへ飛ぶときは段落設定も見る
短い表なのにページの下に大きな空白が残り、表が丸ごと次へ移る場合は、行の分割以外にも段落の設定が関係している可能性があります。表内の文章や直前の見出しに、次の段落と分離しない設定などが重なっていないかを確認します。
見出しを直後の表と同じページに置きたいこと自体は自然です。しかし、表内のすべての段落が次へつながるような設定になっていると、意図より大きいまとまりを一緒に保とうとすることがあります。どの段落へ必要な設定なのかを確認し、文書全体の設定を一括で消さないようにします。
Microsoftの改ページの調整に関する公式説明では、自動改ページそのものを削除するのではなく、段落を一緒に保つなどの設定で位置を調整する考え方を確認できます。表だけでなく、表の前後の文章も含めて調べることが解決への近道です。
※表は横にスクロールできます。
| 症状 | 先に確認する設定 | 対処の方向 | 確認する結果 |
|---|---|---|---|
| 次ページで列名が分からない | 見出し行の繰り返し | 先頭行を含めて設定 | 二ページ目にも列名がある |
| 見出しが繰り返されない | 表内の手動改ページ・選択範囲 | 自動的なページ分割で確認 | 印刷レイアウトで表示される |
| 一つの業務の行が割れる | 行の途中での改ページ | 行の長さを見て分割設定を調整 | 業務名と説明が追える |
| 表が丸ごと次へ移る | 段落の分離設定・行の高さ | 必要なまとまりを限定する | 空白の理由が説明できる |
| 文字が途中で見えなくなる | 固定された高さ・過大な一行 | 高さと内容量を見直す | PDFでも全文が読める |
分割された二つの表になっていないかを確認する
見た目は一つの長い表でも、途中に普通の段落が入り、別々の表になっていることがあります。この場合、前の表に設定した見出しの繰り返しが、後ろの表へそのまま適用されるとは限りません。編集記号を表示し、表の境界や間の段落を確認します。
別の内容を説明するために二つの表へ分けたのであれば、それぞれにタイトルや見出しを付ける方が読みやすい場合があります。偶然分かれてしまったのであれば、元の設計へ戻す必要があります。表の結合や分割を操作する前に、内容として一つの表なのか、二つに分けるべきかを決めてください。
読みやすさと納品前のチェックを仕上げる

色だけで意味を伝えず見出しを明確にする
見出し行に薄い背景色を付けたり、行ごとに淡い色を交互に使ったりすると、位置を追いやすくなることがあります。ただし、色だけで「完了」「未完了」を区別するのは避け、文字でも状態を書きます。白黒印刷や色の見え方の違いがあっても意味が伝わる設計を目指します。
罫線をすべて太くすると、文字より線が目立つことがあります。外枠や見出しの境界を適度に示し、本文の情報が読みやすい強さへ整えます。薄すぎる灰色の文字、背景と似た色の文字も避けます。派手なスタイルを選ぶ前に、実際の大きさで読めることを優先してください。
表の先頭行を見出しとして設定し、列名を具体的に書くことは、読み上げを利用する人にも役立ちます。「その他」「備考」ばかりの列より、入力、完了条件、確認者のように内容が分かる名前を使います。必要に応じて表の説明を補い、利用環境のアクセシビリティチェックを実行します。ただしチェックに問題が出ないことだけで、すべての読みやすさが保証されるわけではありません。
小さな変更を加えて壊れにくさを点検する
完成した表には、三つの変更テストを行うと実務に近い確認になります。一つ目は完了条件に長い文章を追加すること。二つ目は途中へ新しい業務の行を挿入すること。三つ目は見出しの「確認者」を「点検担当」に変更することです。それぞれで、幅、行の高さ、見出しの繰り返しが意図どおりかを見ます。
長い文章を追加したときは、表が右へはみ出さず、文字がすべて表示されることを確認します。行を追加したときは、元の業務が欠けず、罫線や背景色が不自然になっていないかを見ます。見出しを変えたときは、次ページにも新しい列名が反映されていることを確認します。
テスト後に完成版へ戻す際は、どの変更を残すかを決めます。練習用の余分な行や文章が残ったまま納品しないよう、内容の確認も必要です。作業の記録には「長文追加で幅を確認」「行追加で構造を確認」「列名変更で繰返しを確認」のように、試した内容と実際の結果を書きます。試していない項目へ確認済みの印を付けないでください。
※表は横にスクロールできます。
| 納品前の確認項目 | 合格とする状態 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 内容の正確さ | 四業務と五項目が依頼条件に合う | 原稿と元の資料 |
| 表の構造 | 一行一業務、不要な結合や空行なし | 編集記号を表示したWord |
| 横幅 | 右端が本文の範囲に収まる | 印刷レイアウトとPDF |
| 文字の表示 | 固定高さなどで欠けていない | 長いセルとページ境界 |
| 複数ページ | 各ページに必要な見出しがある | 二ページ目以降 |
| 出力ファイル | 点検した最新版を渡す | Word・PDFのファイル名と内容 |
PDFとWordの両方を渡す場合は版をそろえる
Wordの画面を整えたら保存し、指定された方法でPDFへ出力します。生成したPDFを開いて、右端の列、最後の行、ページ境界、見出しの繰り返しを確認します。縮小一覧だけでなく、文字を読める倍率で長いセルを見てください。線は見えているのに文章の末尾が欠けている、といった不具合を見落とさないためです。
依頼者が編集するWord原稿も求める場合は、PDFだけを画像として整えて済ませないようにします。Word側で編集しやすい表を保ち、PDFと同じ内容の版を渡します。別の端末で開くとフォントや改ページの結果が変わる可能性があるため、見た目の基準としてPDFを添えるかどうかも、依頼時に決めておくと役立ちます。
プリンターごとの余白や縮小設定までは、Wordの表設定だけで管理できません。紙で配る資料なら、実際の印刷条件で試し刷りを行うのが確実です。印刷していなければ「PDF表示確認まで」と記録し、実機印刷を行ったかのように説明しないようにします。確認範囲を明確にすることも納品品質の一部です。
テンプレートを利用するときと仕事にする際の注意
同じ形式の業務比較表を毎月使うなら、列の名前、幅、見出し、段落の書式をそろえた見本を残すと便利です。残すのは共通の構造で、前回の顧客名や案件内容まで使い回さないようにします。入力欄を空にする際も、見出しや繰り返し設定を壊していないかを確認してください。
既存の業務書式を探したい場合は、bizoceanのテンプレートを紹介した記事も参考になります。テンプレートごとに利用条件と構造が異なるため、ダウンロードした見た目をそのまま正解と考えず、今回の用途に合う列、入力量、ページ数へ調整します。
表の整形を副業として引き受けるなら、列数や枚数だけでなく、元データの形式、編集可能なWordが必要か、複数ページの見出し、数値の検算範囲、PDF納品の有無を確認します。元資料の内容が正しいかを確認する仕事と、体裁を整える仕事の範囲も分けて合意しておくと、後からの認識違いを減らせます。
案件探しや応募の基本はクラウドソーシング副業の始め方で整理しています。表を作れることだけで受注や収入が保証されるわけではありませんが、練習した比較表を基に、どの設定を整え、どこまで点検できるかを具体的に説明できるようになります。公開してよい練習作品と、依頼者の非公開資料は区別してください。
Wordの表づくりは、情報の意味を決める、表を挿入する、幅と余白を整える、ページまたぎを確認する、納品物を点検するという順で進めると整理しやすくなります。まず五列四業務の小さな表を完成させ、文字や行を追加しても読みやすさを保てるか試してみましょう。装飾より先に、内容が欠けず、列の意味が伝わり、次の人が直せる状態を目指してください。
出典・確認範囲:Microsoft Supportの表の挿入、サイズ変更、表プロパティ、見出しの繰り返し、改ページ、Wordアクセシビリティの説明を2026年10月4日に確認しました。五列の幅配分は合計160mmとなる練習案として算術確認したものです。Wordの各版での実機操作、スクリーンリーダーでの読み上げ、個別プリンターの出力は未確認であり、利用環境での点検が必要です。