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こんにちは。『脱会社員』脱サラを応援し続けるブログ、運営者の『なかびー』です。

手製本の技術を学び、自分でも小さな教室を開いてみたい。そんな時は、場所と道具をそろえるだけでなく、参加者が一冊のどこを作っているか、完成した時にどの順番で読めるかまで考えたいところです。

紙の枚数が合っていても、組み合わせる順番が違えば、ページの並びは変わります。反対に、外側から見える表紙だけ整っていても、内側の紙が一枚抜けていることがあります。講師が作った完成見本と、参加者の手元にある途中の材料を、どの時点で照合するかが大切です。

この記事では、すでに手製本を学んだ人が、成人3人の初心者向け体験を準備する場面を考えます。本文紙2枚を二つ折りにして重ねる、左綴じ・本文8ページの架空の確認見本を使います。表紙は本文の8ページとは別に数えます。実際の開催記録や製本技術の保証ではありません。材料、作り方、道具、必要な時間は、使用する教材と製品で確かめてください。画像は説明用の生成イメージです。

一冊が正しく読めるまでを分けて考える

  • 紙2枚、4葉、本文8ページの関係
  • 折る前の4面と、めくった後のページ順
  • 内側の紙の不足や入れ替えを見つける方法
  • 表紙の前後と、途中の作品の引継ぎ
  • 実技確認、会場、材料、料金と募集の準備

製本教室で教える一冊と、扱わない仕事を決める

完成した本と途中の紙を並べて教える内容を決める

初回の教材を「何ページのどんな本か」で示す

製本教室には、白い紙からノートを作る体験、参加者が持参した本を仕立て直す講座、長く通ってさまざまな構造を学ぶ教室などがあります。何を作るかによって、用意する材料、講師に必要な知識、参加者の持ち物が変わります。

この例の教材は、授業用に作った本文8ページの確認冊子です。本文の2枚の紙には仮のページ番号だけを使い、参加者がめくる順番を確かめられるようにします。表紙は別の材料です。文章や写真を印刷する場合は、講師に必要な利用権限があるものを使い、実際の印刷や教材利用の条件を確認します。

初回の目的は「どのような構造でも一人で作れるようになる」ことではありません。紙A・Bの内外を見分け、折った後にページが1から8へ進むかを確認し、別に用意した表紙の前後を理解することです。実際の授業では、講師自身が習得し、試した方法を使います。

本の改装、修復、販売とは約束が違う

手元にある文庫本の表紙を仕立て直す講座は、既存の本を持ち込み、その本の状態やサイズに合わせる必要があります。空想製本屋の教室案内は、持参した本の仕立て直しや複数の製本形式を学ぶ例を紹介しています。これは一つの教室の内容であり、すべての教室の標準回数ではありません。

一方、ここで扱うのは教室が用意する確認用の紙です。参加者の大切な本を分解して直す仕事や、第三者の本を預かって修復する仕事は含めません。参加者から「家族の古い本を直したい」と相談された時も、対象外ならその場で引き受けず、求められる技術と現物の状態を別に確認する必要があります。

本そのものを仕入れて売る仕事も、教室とは異なります。古本の状態や在庫を管理する方法は、古本屋の開業準備の記事で扱っています。教室の材料として用意した紙と、販売のために仕入れた書籍を同じ在庫や契約として扱わないようにしましょう。

人数より先に、講師が再現できる見本を作る

講師が説明する前に、一冊分を自分で試し、どの面がどのページになるかを確認します。完成した本だけでなく、折る前の紙、折った状態、組み合わせた状態、表紙を添えた状態を示せると、参加者は今どこにいるのかを見比べられます。

本記事の番号配置は、構造を考えるための模式図です。実際の紙の厚さ、折り方、綴じ方、道具、接着剤や乾燥時間に適用できると保証するものではありません。教室で使う製本キットや材料の指示を読み、実物で講師が確認します。参加者へ伝えられない工程があれば、作品の範囲を狭めたり、経験ある講師に学んだりすることも準備の一部です。

自分で練習する一冊と、人に教えるための一冊では、準備の問いも変わります。自分が自然に紙を回していた場面でも、初めて触る人には、どの面を上にし、どの端を基準に見ているかを言葉で説明する必要があります。講師の作業を横から見ただけで分かると思わず、参加者が同じ位置関係を自分の手元で再現できるかを確かめます。

練習用の見本は、どこまで作ると何を確認できるかを書いて保管します。AとBの番号を確認するための紙、組み合わせた折丁、前後が分かる表紙の見本は、それぞれの役割が異なります。毎回新しい完成品を作る必要があるかどうかも、傷み具合や教材の条件を見て決めます。講師が途中で説明に使った見本が、そのまま参加者の材料として渡らないようにします。

本文紙2枚と8ページの対応を、一冊で確かめる

二枚の本文紙を並べて折り目を確かめる

紙、葉、ページ、表紙を同じ数にしない

用意する本文紙をAとBの2枚とします。それぞれを一度二つ折りにすると、1枚は折り目を境に2つの葉になります。葉の表と裏を別のページとして数えると、1枚は4ページ分です。AとBを合わせて4葉、本文8ページになります。

ここで数えているのは、授業用の確認冊子の本文だけです。前表紙や裏表紙、見返しなどを加える場合も、それらを何として数えるかを別に決めます。「紙が2枚」と「本文が2ページ」は同じ意味ではありません。3人分なら本文紙はA3枚とB3枚の計6枚ですが、それを3人分のAとBに分けられる状態で準備します。

大阪府立図書館の製本と紙の解説は、折った紙を重ねる折丁、順序が違う乱丁、欠けた落丁を説明しています。本例は、複数回折って多くのページを作る商業出版の構造を、そのまま模倣するものではありません。紙と読順の対応を一冊で比べられる教材として、2枚を使います。

Aを外側、Bを内側にした時の4つの面

各紙を開いた状態で、数字が正しい向きに見える面を考えます。紙Aの外面は左に8、右に1、内面は左に2、右に7を置きます。紙Bの外面は左に6、右に3、内面は左に4、右に5を置きます。これは紙を折る前の平らな面を左右で説明した仮の配置です。

表は作業の確認用です。印刷機への紙の入れ方や、両面印刷の設定を指定するものではありません。プリンターの送り方や原稿の向きは機種ごとに違うため、実際には試し折りと試し印刷で、自分の環境の結果を確かめます。

表が画面に収まらない場合は、横に動かして確認してください。

本文紙A・Bの各面とページ番号
本文紙 見ている面 左半分 右半分
A 外面 8 1
A 内面 2 7
B 外面 6 3
B 内面 4 5

Aを二つ折りにし、その内側へ同じ向きに折ったBを入れます。外側の1から開くと、見開きは2と3、次が4と5、その次が6と7、最後の外側が8になります。4つの面を足した数と、めくって読める順番は別に確認しましょう。

完成形から逆にたどることもできます。前から読むと最初は1、次に見開き2・3があり、真ん中の見開きが4・5です。後ろへ進むと6・7が並び、最後が8です。この時、1と8は同じ紙Aの外面、4と5は紙Bの内面にあります。完成した本の隣り合うページと、折る前の同じ面にあるページが、同じ組合せではないことに注目します。

講師が作る説明票には、平らな面の表と、完成後の見開きの列を両方載せられます。前者は印字や紙の確認、後者はめくった時の確認に使います。一方の表で確認した項目を、もう一方も確認したことにしないようにします。余白が気になる参加者には、実際の作品サイズや綴じ方を決めた型紙へ戻り、ここでは位置関係を先に確かめると伝えます。

番号が揃っていても、読める順番とは限らない

紙の上に1から8までの数字がすべてあることと、1から順に本を読めることは別です。平らな状態では隣り合わない番号が、折って組み合わせると見開きの左右に現れます。数字をただ並べた原稿が、そのまま折った後の正しい順番になるとは限りません。

例えば紙の両面に、単純に1・2、3・4と続けて並べたデータを印刷しても、二つ折り後に開く順番は紙のどの位置に印字されたかで決まります。印刷画面に表示される原稿の順番が1〜8だからといって、折り見本の読順も自動的に正しいとは言い切れません。プリンターや印刷会社に冊子用の機能がある場合も、何を自動で並べ替えるかを説明書や注文条件で確認します。

国立国会図書館の印刷とブック・デザインの解説では、紙を折った後に葉が順序どおりになるよう、印刷位置を考える必要があることが説明されています。歴史上の印刷物を紹介する資料です。本例の家庭用プリンターの設定や、すべての製本方法に同じ配置を保証する根拠にはしません。

教室では、ページ番号だけを印刷した試作用のA・Bを講師が用意し、完成見本と並べます。使う材料の前後や向きが分からない時には、参加者が印刷物を切ったり貼ったりする前に、折り見本へ戻って確認します。文字や写真を入れる教材であれば、同じ番号のページにどの内容を置いたかも控えます。

不足・入れ替え・向きの違いを、製本前に見つける

本の見開き2ページと3ページを開いて順番を確認する

内側のBが欠けると、何が残るか

仮にBを入れ忘れ、Aだけを二つ折りにした場合、外側から開いて見える順番は1、2、7、8です。紙は1枚、本文は2葉4ページになります。1と8が両端にあり、外から見える形が整っていても、3から6が欠けています。

この場合、ページ1から最後までを一枚ずつめくり、途中の番号が飛んでいないかを確認すると、何が不足したかに気づけます。見本の数字をただ数えるより、「どこからどこへ飛んだか」を本人と一緒に確かめます。参加者が使う材料の不足であれば、他の参加者のBを無断で借りず、予備と照合します。

教材を封入する時には、完成した冊子のページ数をそのまま「8枚の紙」と発注しないことも大切です。今回の本文8ページは二つ折りの紙2枚で構成しています。表紙の材料を加えた必要数は、実際の型紙や仕上げ方法で別に決まります。AかBの予備を追加する時は、どちらの面付けを含む紙かを確認して補充します。

番号のない白紙のノートを作る場合には、数字だけでは欠けを見つけられません。講師用の仮見本に番号を付ける、本文紙の枚数と折り方を記録するなど、教材に合った確認方法を考えます。最終的な作品に番号を残すかどうかは、参加者と教材の目的によります。

AとBを逆に重ねても、数字は全部残る

AとBの上下・表裏を先ほどのままにし、Bを外側、Aを内側に置くと、外側からの並びは3、4、1、2、7、8、5、6になります。1〜8の数字はすべてありますが、読む順番は違います。枚数が2枚であること、番号が8個あることだけでは、元の見本どおりと判断できません。

直す前に、今の一冊がどの順番になっているかを記録し、AとBのどちらが外側にあるかを確認します。まだ綴じていない仮組みなら、講師の指示と教材の条件に従い、紙を傷めないよう位置を戻して再確認します。すでに綴じた場合に何を外せるか、材料を再利用できるかは、その作品の構造や状態に依存します。無条件にやり直せるとは限りません。

間違いを見つける作業は、参加者を試験で採点するためではありません。完成前にどこを確かめると自分の作品を守れるかを学ぶための場面です。講師は答えだけを先に示すより、最初のページと次の見開きを一緒に確認し、本人が違いを説明できる時間を作ります。

AとBを入れ替えた見本には、1〜8が欠けずに残っています。まず外側を見て、正しい見本は1から始まり、入れ替えた見本は3から始まることを比べます。次に中をめくり、正しい見本の2・3と、入れ替えた見本の4・1を比べます。どちらも同じ紙2枚からできているため、紙の総数だけでは判断できません。

この二つの見本を用意する場合、意図的に組み替えたほうは練習用と分かるようにしておきます。参加者の完成作品に混ぜて間違いを探させたり、本人の紙を説明なく取り替えたりする必要はありません。どこが違うかを確認した後は、Aを外側、Bを内側にした正しい見本へ戻し、もう一度1から8まで読めるかを試します。

向きが違う時は、実物を見て状態を特定する

表裏を逆にした、上下を逆に置いた、左右の向きを変えた、という状態は同じではありません。どの軸をどう動かしたかを決めないまま、「裏返すと必ずこのページ順になる」とは言えません。教室では実際の紙を見て、ページ番号と印刷された文字の向きを確認します。

例えば1から8の数字自体が正しい順番でも、ある面の文字だけ上下逆に見える可能性があります。数字の並びと、読める向きの両方を確認します。印刷の段階で意図と異なった場合は、機械の設定を推測で指示せず、教材の原稿、テスト用紙、使用機器の説明書を確認しましょう。

全員の作品を同時に検査できない時は、参加者が自分で確認できる順番表を用意します。「1から最後までめくる」「隣の数字が順に進むか見る」「文字の上下を確かめる」という共通項目と、必要な時に講師へ声をかける場面を分けます。実際の接着や切断の前に確認の時間があるかも計画します。

授業前に用意するチェック欄は、「本文紙Aを確認」「本文紙Bを確認」「1から8までの順番」「印字の上下」「前表紙と裏表紙」のように、判断の対象を分けます。A・Bの識別と、1〜8が正しく読めるかは別の確認です。講師が見ていない項目には印を付けず、後で確認する項目として残します。

印刷結果が見本と違った場合には、まず仮組み前の紙を保管し、どの面がどの向きで出てきたかを見ます。機械の問題か、原稿の面付けか、紙の向きかは、結果だけで一つに決められません。使用した原稿と機種の設定、試し刷りの結果を対応させ、説明書を参照して一つずつ確認します。参加者の作品を何度も刷り直す前に、講師用の試験紙で状態を確かめましょう。

表紙・本文・参加者の作品を一組として扱う

別々に置いた表紙と薄い本文の紙束

表紙の前後と本文の1・8を対応させる

本文の順番を確かめたら、表紙を付ける前にも前後を見ます。この架空の左綴じ見本では、本文1の側が前、本文8の側が後ろ、紙の折り目の側が背になります。表紙のデザインに前後の区別があるなら、完成見本に照らしてどちらを1の側へ置くか確認します。

本文の番号が1〜8で正しく並んでいても、表紙だけ逆向きであれば、開く前に見せたい面と本文の始まりが対応しません。反対に、表紙の向きが合っていても、本文Bが欠けていれば内容は完成していません。本文の確認と表紙の確認を一つの「できた」にまとめず、別々にチェックします。

表紙や見返しの構造、綴じる方法、使える接着剤は教材や作品によって異なります。この例は、完成前にどの面を確認するかを示すためのもので、表紙の寸法や接着手順を決める型紙ではありません。講師は実際に採用する製本の説明と材料の指示を確認し、参加者の作品で初めて試さないようにします。

3人分は「6枚ある」だけでなく、AとBを一人ずつ揃える

参加者を仮にア・イ・ウと呼びます。全員が同じ8ページ見本を使うなら、ア用、イ用、ウ用に、AとBを1枚ずつ分けます。合計ではA3枚、B3枚の本文紙6枚です。さらに各自の表紙材料や教室で指定する付属品は、本文紙と別に数えます。

全部で6枚あっても、Aが4枚、Bが2枚では、同じ一冊を3人分作れません。AとBを各3枚数えた後も、各セットがA1枚・B1枚になっているか確かめます。表紙の色を選べる場合は、選択した色と本人のセットを対応させます。間違って別の人に渡していないかを授業前に確認しましょう。

紙の区別は、製本後に残したくない印を付けるのではなく、仮のトレー、帯、作業票など、教材を傷めない方法を事前に選びます。予備のAやBも参加者のセットと混ぜず、交換した場合はどちらを渡したか記録します。材料の数え方と、完成する一冊の所有者は別の情報です。

途中までの一冊に、次の確認地点を添える

授業終了時に全員が同じ段階まで進むとは限りません。アさんはA・Bの順番確認まで、イさんは表紙の前後を確認中、ウさんは本文紙を折る前かもしれません。終了時には各自の紙と表紙が本人の手元に揃っているか、未使用の材料が何かを一緒に見ます。

途中品を持ち帰る時は「あと少しで完成」とだけ伝えず、次に何を確認するかを具体的にします。A・Bを組み合わせた状態なら、番号1〜8をもう一度めくること、表紙が別なら前後を見本と照らすことなどです。家で作業を続けるために未確認の専門操作が必要なら、勝手に説明を補わず、実際の教材と講師の指導範囲を確認します。

次回まで教室で預かる場合は、本人、作品の状態、残りの紙や表紙、返却予定、保管場所と連絡先を確認します。参加者が作った作品と講師の見本、未使用の予備を取り違えないようにしましょう。写真を記録に使う場合も、名前や作品の公開可否は別に確認します。

引継ぎ票は、作品を持ち帰る本人にも読める言葉にします。例えば「本文A・Bあり、仮組み済み、1〜8の順番は確認済み、表紙は未装着」と書けば、次にどこから見直すかが分かります。まだ講師が確認していない場合は「確認待ち」とします。「途中まで順調」といった印象だけでは、何を確かめたかを後で再現できません。

表紙と本文を同じ入れ物に収める場合も、作品の表面や印字に影響しない方法を選びます。接着した直後のものを重ねられるか、保管にどのくらい時間が必要かは、実際の材料と工程に依存します。講師が使った材料の指示を確認し、不明な状態のまま別の参加者の作品と重ねないようにします。

作品を見せる向きと、道具を置く場所を検討する

参加者は講師と向かい合う席から見本を見ると、左と右が自分の手元と逆に感じることがあります。Aの外面の「左8・右1」という説明は、どちら側から紙を見た表現かを明確にします。講師は参加者の隣に見本を置いたり、同じ向きの見本を各席に用意したりして、言葉と実物が対応するか確かめます。

刃物、目打ち、針、接着剤などを使うかは、採用する教材によって変わります。道具の選定と保管、使用方法、机の保護、換気や片付けは、実際の製品説明と会場の利用条件を確かめます。参加者の待ち時間を埋めるために、説明していない道具を先に扱ってもらうことはしません。

教材・募集・収支を、実際の一冊に戻して確かめる

教材の紙と冊子、時計、電卓で費用と時間を考える

募集時に完成形と確認できる範囲を伝える

案内には、何を作るか、対象者、所要時間、材料に含まれるもの、参加者が持ってくるものを記載します。この例なら、教材用の本文紙A・Bと表紙を教室が用意し、実際の教室で選んだ道具を使うのか、持参してもらうのかを明確にします。

「本が好きな人向け」という言葉だけでは、持参した思い出の本を直せるのか、紙から小さな冊子を作るのかが分かりません。対象は授業用の8ページ見本であり、貴重書や他人の本の修復は扱わないと説明します。参加者が持参したい本や材料がある場合の相談先も示しましょう。

完成を保証する言葉にも注意します。説明にかかる時間や、紙を折り直す必要があるかは参加者ごとに異なります。終了時に途中までの場合、どこまで持ち帰れるか、続きの講座があるか、預かれるかを先に説明します。製本に慣れていない人が、その場で内容を理解して納得できることも大切です。

授業用の図とテキストを利用できる条件を確認する

市販教材や書籍から図を使う時は、購入したことだけで、教室用に複製して配布できるとは限りません。教材そのものの利用条件や、商用の講座で使える範囲を確認し、分からなければ権利者や提供元へ相談します。講師が自分で作った説明資料でも、他の人の図や写真、文章を使う場合はその利用条件を確認します。

この例のページ番号の表は説明用に作った架空の見本です。実際の作品の型紙、出版物の紙面、参加者が持ち込む本は別の対象です。教室で作品を撮影し、募集ページへ掲載したい場合も、誰が作ったか、名前や本文が写るか、どこへ公開するかを分けて確認します。

教室の案内画像に、参加者が選んだ写真や手書きの文章が写る場合もあります。完成作品の写真を撮れたことと、その中身を不特定多数へ公開できることは別です。ページを閉じた状態で撮影する、見本として用意した番号だけの冊子を使うなど、目的を満たしながら必要のない情報を写さない方法を考えます。

参加者の連絡先や作品の写真を保管する場合は、何のために集めるか、どこに保存し、誰が見られるか、いつまで保管するかを整理します。申し込みに必要な情報と、任意の感想や宣伝用の写真は同じではありません。公開に使う場合は、本人が判断できるよう用途を具体的に伝えます。

材料費と講師の時間を分ける

一回の体験会の料金を考える時は、本文紙や表紙だけでなく、見本作成、予備、会場、道具の維持、準備・片付け・連絡を含めます。次の数字は実際の教室の料金や相場ではなく、計算方法を説明するための仮定です。

受講料を一人3,000円、材料を一人500円、会場を一回2,000円、その他の費用を一回600円と仮定します。3人なら受講料9,000円から材料1,500円、会場2,000円、その他600円を引き、4,900円が残ります。2人なら6,000円から材料1,000円、会場2,000円、その他600円を引き、2,400円です。

どちらも講師の利益や手取りではありません。見本の作成費、交通費、道具の購入や修理、保険、税金など、ここで計上していない費用が残るためです。たとえば本文紙A・Bの試作に何度も印刷が必要なら、参加者に渡す6枚だけが紙代ではありません。失敗した印刷、確認用見本、予備を含む実際の使用数で計画を更新します。

材料の購入単位も確認しましょう。必要な本文紙は6枚でも、実際の購入が一定枚数の包装単位であれば、残りの保管場所と使い道を考える必要があります。見本用と参加者用で紙の種類を変えるなら、折りやすさや厚みの違いが説明に影響しないかを確認します。安い紙で作った見本だけを根拠に、別の材料でも同じ結果になると約束しません。

材料に印刷を外注する場合は、紙の指定、原稿、部数、入稿の締切、納期、予備の有無を確認します。届いた紙が6枚あることに加えて、A3枚とB3枚であるか、A・B一組の計4面のうちどこに何が印字されているかを照合します。問題が見つかった場合の再作成や納期の相談先も、募集前に決めておきましょう。

授業が2時間でも、準備、会場までの移動、片付け、募集と問い合わせへの返答には別の時間が必要です。説明した8ページ見本を自分で作り、参加者が確認するまでにどれほどかかるか、実際に記録してから開催枠を決めます。架空の時間をそのまま実績にしないことが大切です。

時間を測る際は、紙を準備する時間、見本を見せる時間、参加者が1〜8を自分で確認する時間、確認後に次の工程へ進む説明を分けて記録します。一人で作る場合と複数人の質問を受ける場合では、講師が同じ動作をしていても所要時間が変わります。測った条件と人数を一緒に残し、別の作品や別の人数でも同じ分数で終わると決めつけないようにします。

会場を返す前には、講師の見本、予備のA・B、貸し出した道具、参加者が持ち帰る作品を別々に確認します。参加者の本を持ち帰り袋へ入れたことと、会場の備品を元へ戻したことは、別の完了項目です。使用した材料の説明や施設の規則を見ながら、片付けの時間まで予約枠に含めます。

在職中に一冊を試し、未確認のまま募集しない

会社員が教室を始める場合、まず勤務先の副業・兼業の規則、申請や勤務時間との関係を確認します。施設が講座や道具の持ち込みを認めるか、人数、利用時間、清掃、電源、会場費も施設管理者と相談します。税務や事業開始の届出などは、具体的な活動と所在地に応じて窓口や専門家へ確認します。

準備の順番は、作品の対象と扱う範囲を決め、紙A・Bと表紙の試作を作り、ページ順を読み返すところからです。次に、参加者3人分のセット、見本、予備、説明資料、会場条件を確かめます。最後に、日程、料金、申し込み、キャンセル、未完成品の扱いを募集案内に反映します。まだ見積もっていない費用や、許可を得ていない教材は「確認待ち」と記しておきます。

教材を変更した時は、前に使えたチェック表をそのまま流用せず、紙の枚数、本文ページ、表紙の扱いを新しい見本で確認します。8ページから別のページ数に変えれば、A・Bの表にある数字をそのまま使うことはできません。完成予定の一冊を試しに組み、読んだ結果を基準に、参加者向けの説明を更新します。

一冊を最後まで読むと、本文紙の順番、表紙の前後、どの参加者の作品かがつながります。最初の教室では、その関係を講師だけでなく参加者本人も確認できるように整えることから始めてみてください。